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北こぶログ |
先日、「クマゲラ」に逢うために友達が福岡から遊びに来てくれました。
クマゲラ、逢いたいですよね…。気持ちがわかるだけに、何とかと思っても、私も最近は全然逢えてないし、勿論、洞を知っているわけでもなく、どうしたものかと…汗。
答えはひとつ、ただただ、歩くのみ。
偶然の出逢いを願いつつ、祈りつつ、念じつつ、歩くしかないです…笑。
森の中を、何のあてもなく、歩いて歩いて、幻覚や幻聴を繰り返しながら、歩いて歩いて、3時間も過ぎようとした時のことです。あの声が、独特なあの声が友達と私に届けられました。
知床の神様がほほ笑んだ瞬間です…笑。
1度響いたその声だけを頼りに、クマゲラに、なんとか辿りつき、じっくり観察することができました。
友達も喜んでくれて、私も…笑。
ヤマゲラやアカゲラ、カラたちも観察できました。
シマフクロウの声を聞いたり、真っ暗な森へと滑空するモモンガにも逢っちゃいました…笑。
帰りの空港へ向かう途中、野付半島に立ち寄り、鳥をわんさか観察。
後ろ姿が可愛らしかったオジロワシ。
アオサギとヒドリガモやオナガガモなどのカモたち。
コチドリ。
タンチョウも観察できました。
鳥好きな友達と鳥三昧な楽しい時間でした。たくさんの出逢いたちに心から感謝です。
野付半島迄は、知床ウトロからお車で1時間半位です。
鳥好きな方にはオススメの立ち寄りポイントです。
1月7日の森でのことです。
キツツキのお食事 痕を見つけました。
木屑の散らかしっぷりといい、穴の大きさや形といい、すぐにクマゲラのもだと判りました。
私の膝下ほどの高さの所に一つあけられていました。
この日、降っては止み、降っては止みしていた粉雪のおかげで、この痕跡がいかに新しいものなのかは手に取るようで、今まさに、と云った感じです。
案外、こちらを窺いながら、まだ、その辺に隠れているんじゃないかとさえ思えてきます。
きっと、また、食べに来るような気がして、少し待ってみました。
でも、気配はないので、諦めてその場をあとに、新雪を 踏みしめながら森の奥へと。
ふかふかの雪の森を楽しみながらも、さっきの穴が、やっぱり気になって、午後1時を過ぎた頃になって、また、行ってみたんです。
すると、なんと、穴が増えてるじゃないですか…。
最初にあいていた穴の上にもう一つ、少し小さめな穴があけられています…笑。
やっぱり食べに戻ってきたんだなぁ~、と、もうちょっと待てば逢えたのになぁ~、と、…やられちゃいました(汗)。
でも、これは、また、食べに来るに違いないと、で、よぉーし、今度こそはと気合を入れて待つことにしました。
周辺の動物たちの痕跡を物色しながら穴に目をやっていると、1時間ほどが経ったところで、穴にはりつく黒い鳥、クマゲラです。
やっぱり 戻ってきました…笑。
たまに訪れてくれる読み勝ちな出逢いに、私はかなりのどや顔だったハズ…笑。
11日のお休みにも様子をみにいくと、今度は、上下に分かれていた二つの穴が一つに繋がっちゃって てビックリ!…笑。
また、来てたんですね、ごちそうがいっぱいだったのかなぁ…。
はてさて、次のお休みには、どんなになっているでしょうか…。
先日、お客様のお見送りをするホテルの玄関先で「ヤマガラ」を見かけました。
あっと云う間にどこかへ飛んで行っちゃって「ヤマガラ」だってわかった程度の出逢いだったんですけどね…。
で、無性に鳥が見たいモードになってしまい先日のお休みは鳥探しに。
あっちこっちと探しましたが、見れたのは、いつものレギュラーメンバーばかり…汗。
「アカゲラ」、「コゲラ」、「ゴジュウカラ」、「コガラ」、「オジロワシ」、「オオワシ」…。
久しぶりに写真を撮ってみたのは、「ゴジュウカラ」と「コガラ」、慣れすぎちゃってますが、改めてみると、やっぱり美しくて可愛らしいですね…笑。
レギュラーメンバー以外に、聞きなれない鳴き声が聞こえたのですが、姿は確認できず終いです。
またこの次です。
そして、今回もビッグネームに出逢えたのが「クマゲラ」と鳥じゃないけど「エゾリス」。
求めていた出逢いではなかったけれど、可愛らしい出逢いがいっぱいでした。
今日は雨の知床。
昨日までは、きれいな雪景色だったのにー。
ということで、昨日、雪の森へと出かけてきました。
今季のスノーシューデビューをと迷ったのですが、デビューはもうちょっと先のパウダースノーの時にと思い「つぼ足」で。
でも、歩きはじめると膝くらいまでの深い場所もあったりして、時々、コケそうになります。
雪に埋まる足元にやっぱりスノーシュー履いてくれば良かったなぁ~と思いながら森をすすみ、ふと顔をあげたすぐ目の前の樹。
その樹の幹に視線が固まります。
足も固まり、カラダも固まります。
張り付いてますっ!
モモンガですっ!…笑。
森を歩くとき、モモンガのことはいつも気にしていて、いつも探しています。
期待だっていつもしてますが、でもまさか、まだ11月!11月ですよ。
例年だと1月ころの出会いが多いのですが、ちょっと早くないですかね…。
いつもより早いこの積もる雪に、ちょっと間違っちゃのかも…笑。
まさか、出逢えるなんて…笑。
洞から顔を出すモモンガ。
トドマツの葉を齧るモモンガ。
カラダをくねっと、くねっと、ひねるモモンガ。
どれもこれも、何をやってもカワイイです!
なんでこんなにカワイイんですかね?…笑。
もし、幹に張りついてなかったら。すでにお食事をはじめちゃっていたら、私はきっと、気づけなかったでしょうから。
やぁー、ついてるんですね!
このめぐり逢わせに、ただ、ただ、感謝。
1時間以上、このカワイイ姿やしぐさに癒されていました。
わかれ際、静かに「バイ、バイッ」って、手を振りながら「また、逢いに来るね」って「また、逢いに来てね」って何度も語りかけたんだけど、わかってくれたかなぁ…笑。
これから、明日28日かけて、雨風の強まる予報。
でも、森の中は、きっとこのまま根雪になりそうな感じです。
こんどは、スノーシューで遊ぶぞーっ!。
昨日。知床五湖がとうとう冬期間の閉園となりました。
昨日の大雪すごかったです。シーズン最初の雪とは思えない降りっぷりでした。
でも、最終日ですからお天気に負けずに出かけてきました。
遊歩道には思った以上に雪がどっさり。
で、まぁまぁ、歩きにくいのなんのって。
何度もズボズボはまって踏み抜いて、何度もコケて…汗。
そのおかげで長靴に雪がはいる、はいる。
その雪が長靴の中でとけて、グショグショ、靴下もベショベショ。もぉ冷たいのなんのって…汗。
う~ん、これは罰ゲームかな?などと思いながらも、だからといって決して楽しくないわけではなく…笑。
本格的な冬シーズンさながらの雪景色も悪くないわけで…笑。
閉園直前の五湖を独り占めするのもイイ気分で…笑。
心に残る思い出深い歩き納めとなりました。
私が遊歩道から出たのは12時半少し前だったんですけど、地上遊歩道はその後すぐ、閉園予定の午後3時を待たずに閉鎖になりました。
積雪が理由だそうです。確かに、少し危ない感はあったか。
ですから、きっと私が最後!
最後に五湖を歩いたのは、私が最後!
関係者を除くと私が一番最後に地上遊歩道を歩いたことに…。
それがちょっと嬉しかったりしています。
知床五湖は、春まで行けない?
いえいえ1月下旬から、真冬の知床五湖を散策できる冬季利用があります。
目覚めるとすでに外は明るく、カーテンを開けると窓から見える港の景色にうっすらと白いものが…。
雪っ、雪です!
今シーズン初冠雪です。
えっ、雪が降るなんて予報でてたっけ?
って、不意を突かれて、時計をみるとすでに7時をまわろうとしています。知っていたらもっと早起きしてたのにと、うっかり寝坊を悔やみつつ、慌てて身支度を整えて車に乗り込み出発です。
雪が融けてしまわぬうちにと、取りあえずフレぺの滝への遊歩道を歩くことに。
淡く積もった雪の上にはキツネの足跡が残っています。早速、この道をキツネが通っていったんだーって想像がふくらんできます。
足跡がくっきりと見られるのも、雪が降ればこその楽しみ。
やっぱり雪です。雪がイイです…笑。
眺めるフレぺの滝からもフレぺの草原の景色からも、来る冬を感じとれて…笑。
早くたくさん雪が積もるとイイのにってなーと思いながら帰ろうとする遊歩道の先から、こちらに向かって歩いてくるのはキタキツネ。
あたりを見まわしながらゆっくり歩いてきます。
さきほどの、足跡のぬしでしょうか。
時々、物思いにでもふけるような顔つきで、足を止めたりしながら歩いています。
周りの雪景色に、足もとの雪の冷たさに、冬を感じていたのかも。
いよいよ冬が来るんだなぁ~って、冬に向けて心の準備をしていたのかも。
私がワクワクしながら心待ちにする冬。真っ白でふかふかな雪が森をおとぎの国のように変えてくれる冬。
厳しい寒さゆえの景色を楽しく感じられたりする冬。私は待ち遠しくて仕方がないけれど動物たちにしてみたらきっと違っているんだろうなぁ~…。
いずれにせよ、冬はすぐ、そこまで…。
青空が戻ってくれた先日、つい先日のお休み。
雲に隠れておいた知床連山も姿を現してくれました。
連山は真っ新な真っ白な雪に覆われてめちゃくちゃキレイ!です。
風もほとんど吹いていません。青空と知床連山と風のない状況。
…これって、またもや「ピタッ!」の予感…笑。
知床五湖がキレイでないわけがないんです。
美しいに違いないんです。
こちら知床ウトロ側は午前が逆光で午後からが順光になり景色はくっきりしてきます。
で、午後、順光になるのを待って知床五湖へ出かけてきました。
想像以上の美しい景色が…、いや、想像をはるかにこえる美し過ぎる景色が広がっていました。
「ピタッ!」って、止まる湖面が映し出す逆さ連山の言葉にならない美しさ…笑。
何度も何度も足を止め、何枚も何枚も写真を撮りながら湖畔沿いを歩いて、高架式木道に上がった頃には午後3時を過ぎていました。
傾きはじめたお陽様は、あれよあれよという間に真っ白な知床連山を薄紅に染めあげ沈んでいきました。
そのシーンに圧倒されながら、ずぅーっと見てました。
シーズンオフの静かな静かな知床五湖は、もしかすると一番良かったりするかも…笑。
閉園まであと僅かですが、どうぞどうぞお出かけ下さい。
本日(10月25日)は大荒れの知床ですが。
先日の五湖散策をご案内です。
今回も良いお天気に恵まれた先日のお休み、知床五湖に出かけてきました。
秋晴れの青空の下、ピタッ!っと止まる湖面が冠雪の連山を映し込んでとてもキレイでした。
どの湖も見事にみんなキレイでした。
知床五湖を歩くのは、実は、今年、なんと、これがはじめて…汗。
行こう!行こう!と思いながらも、何やかんやで行きそびれていました。
あまりにも行きそびれ過ぎてしまっているうちに、「知床五湖に合わす顔がないっ!」なんて、おかしな思いがわいてきて(…笑)、どんどん、どんどん遅れて、とうとうこの日になってしまいました。
今、行かなければ、今シーズンは行かず終いになるのでは、なんて危機感もあり、やっと高い敷居をまたいだわけです…笑。
人影もまばらで紅葉もほぼ終わり、葉を落して幹を露わにする樹々、心地よいはずの静けさをちょっと淋しく感じたのは、五湖を遠ざけてしまってた自分の淋しさと重なったせいかも…。
なんて、ちょっと感傷的なのは、深まりいく秋のせい?…笑。
閉園まで残すところ1ヶ月足らずとなってしまってますが、遅ればせながら静かな五湖に通いたいなぁ~って、思っています。
現在は、閉園の11月25日まで自由利用期です。
高架式木道は勿論、湖畔沿い遊歩道も自由に散策できます。
お出かけの際は、どうぞ、暖かくしてご準備下さい。
そうそう、帰りの木道から晩秋の高い空にオオワシの姿を確認しました。
そろそろかなぁ~って、思ってましたが、やっぱりそろそろだったんですね…笑。
前回のお休み、10月16日。
なんとまぁ素晴らしいお天気!
取りあえずカムイワッカへでも、と車を走らせると目に飛び込んでくる知床連山の美しさ。
真っ青な空、知床連山の頂きにはうっすらと新雪、森の秋色。
うっわぁー、この景色、どこで見ようか?って、思った瞬間、羅臼湖!羅臼湖しかないってビビっときまして、迷うことなく向かっていました。
知床峠に車を止めて峠から羅臼湖入口迄の2キロほどは徒歩です。
歩きながら眺める景色も美しく、何度も何度も足を止めました。
散策路にはいると、いきなり道がぐちゃぐちゃ。でもそのぐちゃぐちゃがオモシロかったりして…笑。
散策路に沿うようにたくさん集まっていたギンザンマシコを驚かせながらテクテク、テクテク…。
そして、3の沼のビューポイント!
あぁ、来て良かった! キレイ! ホント、キレイ!
そして、周りには誰もいません。
この眺めを、自然をひとり占めして…笑。
羅臼湖展望台で大の字に寝転んで真っ青な空を仰いできました。
路線バスの運行が終了しましたので、知床峠から羅臼湖出入口迄の往復が約4キロ。羅臼湖遊歩道の往復が約6キロ。
合計10キロほどの散策になりますが車で通りすぎてはわからない、歩きだからこその景色を眺めながらゆっくり1日かけて羅臼湖を訪れてはいかがでしょう。
ステキな1日になると思います。
一日中、森の中に居ようと決めていたこの前のお休み。
見事な秋晴れの森。足を進めるたびに、足元ではカサカサ、ガサガサと落ち葉が音をたてます。
樹々の葉の色づきや樹々の実に、秋を確かめながら森を歩いていると、行く手の樹にクマゲラ!です。
私の気配に気がついたクマゲラは、すぐに飛びたってしまいます。
去った方向へ少し追ってみると、別の場所から、あっちからもこっちからも羽音や木をたたく音がしてきます。
なんと、クマゲラは1羽じゃなかったのです。
あっちにもこっちにもいて、どのクマゲラを観察すればイイのやら…。
そんななか、こんどは、あちこちの足元から、カサカサ、ガサガサと落ち葉の音がしてきます。
音の主はエゾリスで木の実を探しているようです。
こちらも1匹じゃないんです!…笑。
あっちにもこっちにもいて、どのエゾリスを観察すればイイのやら…。
クマゲラを観察しようか…、エゾリスを観察しようか…、もう、どこをどう見ればイイのやら、嬉しいパニック!
この時のエゾリスのごちそうはホオの実です。
食べごたえがありそうなサイズです…笑。
秋の森、ステキです。 朝晩や野外は、随分と気温が下がってきております。 温かい服装でご準備下さい。
先日、友人のカヤックで海へと繰り出しました。
見たいのは岩場で羽をやすめるケイマフリ!
岩場にそんなケイマフリの姿を探していると、過ぎてきたフレペの断崖でカモメが大騒ぎしています。
その不穏な空気にもしかしてと、引き返してみると案の定、
断崖でヒグマがうろうろしていました。
ヒグマの狙いは海鳥の卵やヒナ。
1歳の仔熊を2頭連れた親子熊でした。
ヒグマにとっては夏場が一番食糧事情が厳しいのだとか、いずれも細身でした。
ヒグマも生きるために懸命なのでしょうね…。
でも、こんなシーンに出くわすといつも決まって気持ちは複雑になってしまいます。
そのあと、カヤックをすすめた先の断崖でウミウのヒナが順調に育っている様子を観察、
さらに少し先の断崖ではオオセグロカモメの可愛いヒナの姿を見つけることができました。
お目当てだったケイマフリはと云うと、
海面でプカプカしているところやイカナゴを銜える姿を観察できたものの、岩場の上に乗るケイマフリの真っ赤な水かきは、おあずけとなりました。
パドルをそっと漕ぎながら視線を落として見る断崖や海鳥たちの姿、シーカヤックならではの楽しみです。
時にカヤックで海に繰り出してみませんか…。
もう6月ですから、そろそろエゾシカの赤ちゃんがお目見えする頃です。
すでに赤ちゃんを見たよ!なんて情報も耳にしており、私も可愛らしい赤ちゃんの姿を森や道路で探すようになってきております…笑。
そんな矢先の出来事です。
道路のすぐ横の森で悲痛な声をあげながらエゾシカが右往左往しています。
尋常ではないその様子に、いったい何が起こっているんだろうと目を見張ると、そのすぐ近くに親子熊がいました。
1歳の2頭の仔熊を連れていました。うち1頭の仔熊は倒木から見え隠れしています。
悪い予感です。
この倒木には身を隠している仔ジカがいるのではないかと…。
悪い予感は的中してしまいました。
程なく顔をあげた仔熊の口にはぐったりする仔ジカの姿が見て取れました。
なすすべもない母ジカを余所にヒグマ親子は仔ジカを銜えて森の奥へと遠くなっていきました。
これが自然の姿であり、仕方のないことです。
わかっています。
でも、わかってはいても、こんな衝撃的なシーンを目の当たりにしてしまうと、知床の自然に感動しながらも、やり切れないやるせない思いで、ちょっとブルーになってしまいました。
ブルーなまんま車を走らせていると、岩尾別温泉道路で、川の向こうに仔ジカの姿を見つけました。まだ、上手には歩けないようで、時々、しゃがみ込んだりしながら、それでもお母さんのあとに一生懸命ついていっていました。
お陰でちょっと心も和み、無事、大きくなって欲しいって、心から祈っていました。
先日、久しぶりにヒグマに出逢いました。
突然、視界に現れて道路脇の草叢をうろうろしていました。
車を止めて見ている私に気がついているのに、我、関せず!
悠然と、私の車の前を、すぐ前の道路を横ぎって行きます。
私のことなんて気にもとめずに堂々たるものです。そんな様子をみていて、ふと、このヒグマ、車の中から熱い視線を送る私のことを、いったいどう思っているんだろっ!って、そんなことが頭に浮かんでいました。
私は、ヒグマとの出逢いに、その姿にドキドキしているというのに、ヒグマときたら全く関心なんかなくて、邪魔くさいなぁ、うっとおしいなぁ、って、きっと、そっとしておいてくれよっ!ぐらいな感じ。
そう思うと、ヒグマに出逢う度に車を止めカメラを向ける自分が、ちょっと後ろめたくも思えたりして。
私もいつか、我、関せず!
と、ヒグマとすれ違える日がくるとイイのかもと。
でも、そう思ってる端から、近頃、ちまたで噂の親子熊、1歳の仔熊を3頭連れた親子熊に逢いたくて仕方のない私です…汗。
春になったと感じる要素のひとつに、「ヒグマを見たよ。」といったヒグマ情報があります。
冬眠明けのヒグマが活動をはじめた証しで、知床に春を告げる風物詩とも言えます。
私が今春、ヒグマの目撃情報を初めて耳にしたのは3月上旬のこと。しかしながら、それからというものの、なかなか、なかなか、私にはヒグマとの出逢いが巡ってきませんでした。
あちこちで目撃情報や、画像がアップしているなか、自分の番はまだかなーと思っていたところ、先日、やっと私にも順番がまわってきました…笑。
出逢いは本当に何の前触れもないまま突然やってきてくれるものですね…笑。
朝方のことです。
知床自然センターに向って走っていると、センター手前の道路脇の少し開けた雪の上に気配を感じて、見てみると、お尻を雪の上にぺったりくっつけて、「おっちゃんこ」してこっちを見ているヒグマの姿があるではありませんか…笑。
慌てて私が車を止めると、ヒグマは、「せっかくのんびりしてたのに邪魔が入っちゃったよ」とでも云わんばかりに迷惑そうに腰を上げ、ゆっくりと奥で遊んでいた2頭の仔熊のもとへと遠ざかって行きました。
道路からは少し離れ遠くなってしまいましたが、追っかっけこをしたり、お相撲をとったり、雪の上でごろごろしたりと、とても楽しそうな様子はしっかり見ることができました。
こんなステキな出逢いが待っていてくれたなんて、待った甲斐もあったと云うものです…笑。
次はどんな出逢いが待っているか楽しみです。
3月上旬、ヒグマの目撃情報を耳にしてから1ヶ月余り、まだ、ヒグマとの出逢いに恵まれない私です。
やっぱりヒグマには嫌われているかも…汗。
でも、「モモンガ」だけではなく「イイズナ」とも仲良しみたい…笑。
なんと、先日、また、出逢っちゃいました、イイズナに。
2月に出逢った時は冬毛で真っ白だったのに、もう、夏毛に変わっていました。
この出逢いは察するにネズミ様のお陰でしょうか、昨年秋より本当にネズミが多くて良く見かけます。
森へ出かけると先ず初めに目にするのがネズミなら、最後に目にするのもネズミ、って、云うか、ズサズサッ、と、ザラザラの雪の上で立つ音に目をやると、きまってネズミが、常にネズミがちょろちょろしています。
モモンガやイイズナとよりも、ネズミとの方がずっと、ずっと仲良し…笑。
このまんまるな顔も、どんぐりを銜える仕草も、とっても可愛いです。
このイイズナはネズミのトンネルから顔を覗かせていました。
どうやらネズミのトンネルを移動しているみたいで、イイズナにしてみれば効率は良さそうですが、ネズミにしてみれば、自分のことを狙っているイイズナと何処で鉢合わせするかわからないなんて、ドキドキですよね、たまったもんじゃないですね…汗。
でも、これも、自然界の厳しさなんでしょうね。
ヒグマの目撃情報が絶えない今日この頃ですが、私は残念ながら、今年、まだ一度もその姿にお目にかかっておりません。
残雪の上にヒグマの足跡を見つけては、「あぁ、ヒグマが歩いていったんだなぁ…」とか、道路に知床財団の車輛をみかけては、「あぁ、ヒクマがいたのかなぁ…」とか、思ってばかりです。
ヒグマにはどうも嫌われてしまったのかと(…汗)、「ヒグマ」との相性は今ひとつ。
でも、でも、「モモンガ」との相性ならばっちり!モモンガとは仲良しです…笑。
先日も、3匹のモモンガが姿を見せてくれ、ジジジジ、ジジジジと、鳴きながら追っかけこをしていました。
これって三角関係?「人間模様」ならぬ「モモンガ模様」を見ながら、これは、どういう状況なのかなぁ、と、モモンガのことを、もっともっと知りたくなってしまう私です…笑。
そうそう、今月6日、「オロンコ岩」が解禁です!早速、登ってみると、もう「キバナノアマナ」や「エゾエンゴサク」が咲き始めており、
見下ろすと海の上をたくさんのカモメが賑やかに飛び交っていました。
久しぶりのオロンコ岩、想像以上にあがる息とガクガクする膝、汗ばんだりもして…。
登り口まで、当ホテルから歩いて10分ほどです。
運動がてらどうぞ登って見て下さい。
雨雪あがりの知床。
動物との偶然の出逢いを期待しながら、いつものように森を歩きます。
ザクザクとして歩きにくい雪に春の接近を感じながらも、なんとなく残念な気持ちが・・・。
別に春の到来が嬉しくないのではなく、雪積もる森で、まだまだ遊んでいたいなぁ~、ってね…笑。
そんな中、倒木を跨ごうとして、思わず「ギョッ!」。
倒木を跨いで足を下ろそうとした雪の上に何やら怪しげな物体!
何だろ?って、思って見たら、何と、魚!。
森の中に「魚」って、ギョ、ギョ、ギョのギョ、です。
いったい何があったのか?
魚の重さに耐えられずに思わず猛禽か何かが落っことしてしまったのか?
口に合わずに誰かが食べ残こしたのか?
真実のところは知るよしもないですが、これって森の生き物にとってはタナボタ状態です。
この御馳走に誰が一番はじめに気づくのか?ですよねぇ~…笑。
カラス? キタキツネ?
もしかして、クロテン?
いや、いや、いつぞやのイイズナ?
魚の名前、ここにある理由を通り越して、動物たちの争奪戦に興味深々。
膨らみはじめてしまった妄想に、この場に張り込んで一番乗りを確認しなければ!
っとも思いましたが、ここに留まるには時間がもったいない!と、頭を冷やして森歩き再開です。
・・・森の動物との出会いは、ままならず歩き疲れて夕方になりました。
帰りがけに、一応「魚のその後」を確認に行きましたがそのままの状態で残っていました。
あれ? 見た目どおり美味しくなかったのかなぁ~?
なんとも不思議な森の中のギョ!でした…笑。
森の中はまっさらで真っ白な雪に包まれて、樹々の間からは晴れ渡る真っ青な空が顔を覗かせています。
降りそそぐお日様もぽっかぽかっ。難を云えば、あがった気温のおかげで雪が湿って重たいこと、重たいこと。でも、その心地良さが格別な啓蟄の日。
そして、その心地良さを感じていたのはどうやら私だけではなかったみたい…笑。
ご覧下さい!こちらのネズミを…。
雪の上にくっきり残されるスノシューの踏み跡のど真ん中でこっくり、こっくり、居眠りしちゃってます。
しばらく見ててもピクリとも動かないので、変だなぁ~って思って、どうしたのかなぁ~って、じっくり見てみると、なんと目をつむっちゃってて、眠りこんじゃってるみたいです。
でも、白昼堂々こんなところで寝ていると、あぶない目に合うかもということは、知っているんでしょう。
時々目を覚ますと、ハッとして頭をぶるぶるさせて歩きだします。
が、2、3歩進むと、またイネムリに落ちて、こっくり、こっくり…笑。
何度も繰り返される、この一連の様子が、なんともほのぼのとしていて可愛らしくて心和まされました。授業中にした自分自身の居眠りをちょっと思い出したりもして…笑。
どうか、「カレら」に見つかりませんように、無事、お家に帰れますように…。
とほのぼのしながらも、ドキドキするぽかぽか陽気のお昼のヒトコマでした。
このごろの知床の気候は、急に冷え込みんでみたかと思うと春を思わせるように暖かだったりと、メリハリたっぷりでいろんな景色を見せてくれております。
2月3日、低気圧が通り過ぎ一夜明けたウトロの海は大時化となり、オロンコ岩や三角岩の景色も一変、この日は流氷も沖に流されてしまっていて、荒波にもまれ砕かれた流氷が海に融け込んでいるのか、轟音とともに打ち寄せる波はどろぉーっとしていました。
さらに目を奪われたのは海に描かれたこのマーブル模様!
波や模様の変りようをずっと眺めていたくなるほど変化がすてきでした。
そして、つい先日、気温は低くて明らかにマイナスだったのですが、降っていたのは、「雪」ではなくて「雨」。
地面や車のフロントガラスに落ちるなり直ぐに凍りつていました。
そんな妙なお天気の1日が過ぎた翌日のことです。
青空が広がったウトロはステキな景色に包まれました。
小枝の1本1本のぜんぶが氷砂糖のような小さな粒で覆われていて、そんな白い樹々が青空に映えてとっても美しいのです。
知床公園線からの景色に目を奪われながら何度か往復して、後ろ髪ひかれる思いで午後の仕事に出かけました。
森の中もきれいだったに違いないのですっ、あぁ、こんな日に仕事だなんて…、残念っ!
1月の末、フレペの滝へ出かけた帰り道でのことです。
何かの視線を感じて、そちらに目をやると1匹のキタキツネがこちらをじっと見ていました。
もぐりこんだふかふかの雪の中から顔を出しているようで、とても可愛らしくて眺めていると、しばらくしておもむろに歩き始めました。
鼻をくんくんくんくんさせながら食べ物をさがして歩きます。
何かを見つけると雪をかき分け夢中で食べ始めました。
ネズミなどの動物を仕留めた様子もなく、小動物を食べている風でもなく、何を美味しそうに食べていたのかな?
と、キツネがいなくなった後、食事の痕跡を見に行くと、山ぶどうが掘り出されていました。
うぅ~ん、これってレーズン!…?。
房には山ぶどうの粒がまだ残っていて、風雪により乾いたのかしっかりとレーズンになっているようです。
出来具合はどんななのかと、食べてみると…、って、食べてみたかったんですけど、キツネの食べ残しですから、さすがに無理があり断念…汗。
今度、見つけたら食べてみようと思いました。
天日干しですからね、きっと美味しいと思うんですよね…笑。
昨日は低気圧の影響で知床でも強い風が吹き荒れました。
一夜明け、フレペの滝へ出かけてみると、その風の強さを物語るかのように雪の上には、一面、雪の波模様、雪紋が出来あがっていました。
こちらはキツネが歩いた足跡のシュカブラです。
シュカブラが出来る条件はいくつかあるようなのですが、降ったばかりの軟らかい雪の上を動物が歩くと、その足跡の部分は押されて締まったり、足の温度で解かされた雪が後
に冷やされ凍ったりして硬くなります。
そんな状態の時に風が強く吹くと、周りの軟らかい軽い雪が吹き飛ばされて足跡だけが盛り上がって残されるんですね。
面白い現象ですよね…笑。
こちらのキツネの足跡はくっきりと凹みとなって残っていたました。
雪も風も止み時間が経ってから歩いたのでしょう、雪の表面が少し硬くなっていたようです。
雪原の小高いところでは冬の嵐が過ぎさり広がった青空にホッとするようにエゾシカたちが群れていました。
展望台に立つと目の前に広がるオホーツク海には流氷が押し寄せてきておりました。
朝方、水平線上に確認できた流氷がお昼迄の数時間でこんなに寄ってくるなんて、やっぱり自然のやることには圧倒させられます。
この度の低気圧は流氷も運んできてくれたようです…笑。
昨日出逢ったエゾリス。
樹から樹へと移動しながら、次から次へと樹の根元を掘っていきます。
樹の根元に向って雪に穴をあけると雪の下に残る枯葉を勢いよくかきだし木の実を探しているようです。
見つけられたり、見つけられなかったりしているようで、その様子は、手当たり次第!といった感じで、秋に隠した場所の木の実を掘り出しているふうでは到底ないのです。
さては、昨年の秋、貯食をさぼったのでは?と、疑ってしまいます。
確かに、昨年の秋はどんぐりが豊作でしたから、雪の下にはきっとまだどんぐりがいっぱいのはずで、雪を地面まで掻き分けさえすれば簡単に手に入りそうです。
エゾリスが貯食をさぼったかどうかは別として、こうして容易くドングリが手に入ることを、きっとちゃんと知っているのでしょうね…。
樹の根元には、アッと云う間に、ぽっこり雪穴ができあがります。
そこを出たり入ったり、粉雪まみれのエゾリスも可愛らしいですね…笑。
クリスマスも過ぎると年が押し迫ってきた感も増してきます。
今年の私のお休みも残すところあと2日、勿論、森歩きに出かけてきました。
クリスマスの晩に降った雪はふかふか。
ふっかふかの雪は歩いていても気持ちがイイです…笑。
森の中ではエゾリスの足跡がいっぱい。
雪質のせいもあるのでしょうけど、くっきりとしていて新しく感じるものばかり、で、見つける度に足跡を辿ってみるのですが、持ち主にはなかなか…、出逢うのは、がさつ(…失礼かな?)な音を立て騒ぎ立てるカラスばかり…汗。
断崖に立つ樹で群れてたりして、これは不吉な予感?…笑。
この中にクマゲラが混ざっていてくれやしないかと、突拍子もないことを思って眺めていました。
そんな時のことです。
噂をすれば影…?、「キョーーン、キョーーン」、「キュルッ、キュルッ、キュルッ、キュルッ」って、そう、クマゲラの声が聞こえてきたのです。
そして、その声の大きさに、これは近い!と、その姿を探すと運良く私から見える木にやって来てお食事を始めてくれたのです。そして、そして、披露してくれたのは、この羽ばたき…笑。
秋の間中、声を聞きながらもエゾヤチネズミにかまけて放ったらかしだったクマゲラ、久しぶりのクマゲラの姿です。
きれいな羽根です。
同じ黒でもカラスとは大違い!って、これまたカラスに失礼ですね…笑。
次のお休みは歩き納め、何が待っていてくれるか楽しみです。
気が付いたら12月の中旬になっていましたね。
なるほど、オオワシが随分と渡ってきていて、その雄姿をよく見かけるようになりました…笑。
じっくりと、オオワシたちを観察したくて金山橋(※1)へ向っていた時のことです。
電柱に設けられたT字バー(※2)の上に見慣れぬ姿を発見!
目に止まった瞬間、「猛禽」であることは疑いなく、「トンビ」ではないことも明らかです。
警戒されないよう、近づき過ぎないうちに車を止め、車の中から確認したところ「クマタカ」でした!
「クマタカ」だと認識して観察するのはこれが2度目です。
長いレンズを向ける私を嫌ったのか否か、残念ながらすぐに飛び立ってしまって、がっかりしつつ慌てて見上げた上空には、なんと、このキレイな「鷹斑」が舞っていました…笑。
いやー、ほんとにキレイですね…。
幸い目で追える範囲を舞ってくれており、ずぅーっと追っていると、今度は1羽のオジロワシが近づいてきてのツーショット。
時々、空中戦を繰り広げながら遠くの空へと消えていきました。シルエットでしか捉えられなかったけれど、これまた、シルエットもカッコイイですね…笑。
これが青空だったらと…、ちょっぴり思わなくもないけれど、見惚れてしまって「オオワシ」のことをすっかり忘れて帰ってきちゃいました…笑。
遅ればせながら、ここ数日でやっと森にも雪が積もり始めた知床です。きっと根雪になってくれるでしょう。
冬あそびが楽しくなる季節です!
(※1、ホテルから斜里方面へ14キロ程の場所、けっこうオジロワシやオオワシが
止まってますよ!)
(※2、電柱に止まったシマフクロウの感電死を防ぐために設けられました。)
エゾリスやシマリス、ネズミや沢山の小鳥たち、出逢いの多い1日に満足しきって森を後にしていた時のことです。
私のすぐ前、数メーター先を、なんと「ヒグマ親子」がドタドタと横切っていきました。
1頭の仔熊に続いてお母さん、その後にもう1頭の仔熊、2頭連れの親子グマです。びっくりでした…笑。
久しぶりの出逢いです…笑。
そして、森を抜け、見晴らしの良い場所でしばし休むと、今、私が後にしてきたばかりの男の涙の断崖へ向って走って行きました。
かなり遠ざかり断崖に立ったあたりで、ヒグマは私に気づいたようで、こちらをじっと見ていました。
私も遠く離れた所からその姿をみていました。
春とは見違えるように大きく育ってくれた仔グマたち。
この体格なら、これからの厳しい冬を無事乗り切れるのではと、ちょっと、ホッとさせられます。
満1歳になるかならないか位のこの兄弟たち、まだまだお母さんにべったりです。
お母さんもそばで優しく見守っています。
でも、たぶん、来年の今頃には親離れがやってきます。
今のうちに思いっきり甘えて、逞しく生きるすべをしっかり身につけて欲しいですね…。
私が春先によく出逢っていたのは、母熊の胸元に白い輪のある親子。
やっぱり可愛い2頭の仔を連れていましたが、今頃、何処でどうしているのでしょうか、元気にしていてくれるでしょうか、と、ふと思いがいきます。
みんな、いっぱい食べて栄養もりもりでこの冬を乗り切ってくれるとイイですね…笑。
北風が強く吹く中、昨日も森歩きに出かけてきました。
青空は広がるものの陽は射したり陰ったり、激しく吹く北風に樹はきしみ枯葉も転げまわっています。
その枯葉の中を縫うようにに素早く動きまわる小さな黒い動物、ネズミです。
いつもは追い切れずに見損ねてばかりだったのですが、昨日は何のサービスだったのか、私の目の前で、苔むす幹にあく小さな洞を出たり入ったりしてくれました…笑。
この洞、お家だったのか、隠れただけだったのか、とにかく可愛らしいその姿をじっくり見ることができました…笑。
ちょうどその時、私のすぐ右横には「シマリス」、ちょっと後ろには「エゾリス」、左前方の高い樹にはクマゲラがいて…汗。
どれもこれも気になりながらも、この時の私は、それどころではなくて、この可愛らしい「エゾヤチネズミ」に、夢チュゥ~(…笑)、夢中でした…笑。
まのぬけたようなほのぼのとしたこの表情、たまりませんね…笑。
本当に可愛らしいです。
ネズミとの出逢いは、これからもまだまだ楽しめそうです。
青空に恵まれた昨日、森へ出かけると、またまた、リスとの出逢いに恵まれました…笑。
歩き始めてすぐに、「シマリス」のおでまし。
地面に転がるどんぐりを拾うと倒木に駆け上がり、両手でしっかり掴んで上手に食べはじめました。
しかしながら、「どんぐり」にはちゃんと「食べ方」があったようです。
表面を覆う茶色い薄皮をきれいに剥いてから食べはじめたのです。
ミカンを食べる時、表の厚い皮は必ず剥きますけど房にへばりつく白いスジはその時の気分次第で取ったり取らなかったり。
はてさて、シマリスにとって、どんぐりの薄皮は、ミカンの厚い皮なのか、白いスジなのか…。
シマリスって、意外と几帳面だったりするのかも、まさか、A型?…笑。
なんて、可笑しなことを考えている私を尻目に、シマリスはさっさとどんぐりを食べ終えほっぺを膨らませて見えなくなっていきました。そして、次に出逢った、…いや、というより、樹皮をひっかくような音を頼りに探し当てたのが「エゾリス」。
樹の高い所で私に背中を向けていました。
すると、そのすぐ後ろにゴジュウカラがやってきました。
背後のゴジュウカラの気配を感じ振り向いたエゾリスとその動きにびっくりしたゴジュウカラの、このシーン!
消して可愛いとは思えない慌てふためく仰天顔(…?)のエゾリスととっさに羽ばたいたゴジュウカラ、そりゃぁ~、びっくりしますよねぇ~…笑。
朝から晩まで森でずぅ~っと過ごして大満足の1日。
真っ青な空と雪化粧した白い知床連山の景色も
霧のようになって舞い上がる波しぶきが映す夕景もとってもきれいでした。
強い北風が吹きぬける今日の知床は大時化。
怒りを爆発させているかのような海とそれに戸惑うように波の上を舞うカモメたち。
大きな大きな波を待ちながら、いつまでも、いつまでも見ていられそうな荒れる海。
ただ、今日は平野部にも雪が積もりましたから、いつまでも、いつまでも見ているにはちょっと寒いですけど…笑。
ひっさしぶりの森歩き。
森の秋も随分と深まったようで、森の中には落ち葉がいっぱいです。
足をすすめる度に、踏まれた枯れ葉はガサガサッって、大きな音をたてます。
踏む感触もそんな音も楽しいのですが、自分の気配を隠したい時には、ちょっとやっかい。
でも、動く度に大きな音を立てるのは動物たちだって同じ、それに加えて、葉が落ちた分、
見通しが良くなってきている森は、動物たちとの出逢いのチャンスを膨らませてくれます。
もう、そんな季節なんですね。
昨日は小鳥たちがとても賑やかで、お決まりのように、そんな声に混じってキツツキが樹を突く音も聞こえてきていました。
でも、いつもと違って迫力がないと云うか、頼りなくさえ思えてくるその音に、
どこだろ? どこだろ?と、そっと探していると、幹に緑色っぽいのっぺりとした背中を発見!…「ヤマゲラ」です。
音の感じがいつもと違っていたので、何か特別なことをしているのではないか?
なんて、興味深々だったのですが、何のことはなく普通にお食事をしているところでした。
高い所にいるせいか、私を警戒する様子はなく、虫を食べたり、場所をかえて休んでみたり、その樹にあくいくつか洞に隠れてみたり、私が見ていただけでも小一時間は経っていましたから、きっと、もっと、ずっと長くこの樹に留まっていたようです。
食べても食べても食べきれないほどに虫がいっぱいいたのか、居心地が良かったのか、お気にいりの気になる樹だったようです。
それにしても、ヤマゲラの目の鋭いこと、
クマゲラの目はこんなに可愛いというのにねぇ~…笑。
ダニや蚊がほとんどいなくなった森の中は快適です。
暖かい身支度で、深まり行く秋を感じながらゆっくり過して見て下さい。
出ましたっ! 出ましたっ!「タマゴタケ」。
歩く私の足元には、次から次へと「タマゴタケ」が生まれてきてて成長の過程も様々…笑。
どうぞ、どうぞ、そんな「タモゴタケ」、とくとご覧下さい。
どうですか?この色っ!この艶っ!この形っ! 質感といい大きくなっていく様子といい、
思わず目を奪われてしまいます。
遠くからは「キュィーーンッ、キュィーーンッ」って、「クマゲラ」の声が聞こえてきてたんでが、いつもなら喰いつくその声も心には響かず、もぉ~、「きのこ」に夢中!になっちゃってました…笑。
この「タマゴタケ」、色鮮やかで、食べるにはどうか…って、思いますが実は食べれます!
私はまだ食べたことないですが、「タマゴ」の頭が薄くなり始め、きのこの傘が出ようとする頃が食べ頃だとか。
森の動物たちも美味しいことは知っているようで、きのこの傘の部分だけがそっくりなくなっているのは、きっと動物たちの仕業ですね。
見つけたい「きのこ」、見たい「きのこ」、見つけるとワクワクする「きのこ」、そして、食べたい「きのこ」は、いっぱい、いっぱいあって、この「タマゴタケ」もその中のひとつです。
見てても見てても飽きることはなく切りがないので区切りを付けて帰ろうとした時の事です。
私の頭上から、なんと「クマゲラ」の声がして、めちゃくちゃ近いんです。
注意深く探してみると茂る葉に隠れるように「クマゲラ」の姿がありました…笑。
「クマゲラ」が鳴いていたことなどすっかり忘れていたくらいですし、期待もしてなかったのに、「逢いたい!」って、強く願ってない時の方が以外と出逢えたりしますね…笑。
久しぶりに出逢った「クマゲラ」、頭の後ろの方まで赤かったのでオスのようです。
まだ、蚊も多くダニもひそんでいますが、虫対策をしっかりして、どうぞ森歩きをお楽しみ下
さいませ。
この夏もたくさんのお客様に知床にいらしていただいております。
ありがとうございます。
昨日はお盆を過ぎて初めての私のお休みで、迷うことなく(いつもですけど…笑。)森歩きに出かけてきました。
すぐに目にとまったのは、土の中から「にょきにょきっ!」っと、頭を出す「タマゴ」たち。
土の中からタマゴ!って、そんな訳はなく、御存知の方も多いと思いますが、これ「きのこ」です。
タマゴそっくりのこの「きのこ」、名前は、まんま「タマゴタケ」。
たぶん「ミヤマタマゴタケ」です。
どれもこれも、見れば見るほどタマゴそっくり!
あちらこちらで、ポコン、ポコンと土の中から頭を突き出している「タマゴ」たち、その光景には、なんかワクワクさせられて楽しくなってしまいます…笑。
このミヤマタマゴタケ、食毒不明扱いなのですが、試しに食べてみた!
なんて、チャレンジャーがいらっしゃり具合は悪くならなかったようですが、眺めて喜んでいるのが無難のようです。
とっても美味しそうですけどね。
観るにも、食べるにも「きのこ探し」が楽しい季節になってきました。
そう云えば、ここのところセミたちの声が少し静かになってきたような…、厳しい暑さも心なし和らいでいるような…、知らず知らずのうちにゆっくりと季節は進んでいるようです。
たくさんの実をつけた「ヤマブドウ」が色づき熟すのも、もうすぐですね。
今年はマスやサケの遡上が遅れぎみのようで、ヒグマたちも秋の森の恵みを待ち遠しく思っていることでしょう。
私もちょっぴり秋が待ち遠しく思えました。
先月の末頃に出かけた「ポンホロ沼」。
すっかり枯れていると思っていた沼は、水溜りみたいに小さくなって残っていました。
そして、そのすぐ脇のじめっとした地面に見つけたのが、わりとくっきり残る動物の足跡、「タヌキ」の足跡のようです。
来る途中には「ため糞」(タヌキたちは、同じ場所に糞をすることで、お互いの状態や食べ物などの情報を交換しているそうです。)も見つけたので、この周辺でタヌキが暮らしているのは間違いないようです。
よく見ると普通サイズの足跡の中に小さい可愛らしい足跡も混ざっています。
たぶん、お母さんに連れられて仔ダヌキたちもこの場所に来ているんだろうなぁ~って、大きなおしりと小さなおしりをモコモコさせながら連れだって歩くタヌキ家族の姿を想像すると、そんな様子をこっそり見てみたくなります。
で、ここんとこ、タヌキ親子に出逢うべくポンホロ沼に何度も足を運んでいます。
朝早い時間ならいるんじゃないかな?、夕暮れ時はどうかな?って、時間を変えながら出かけてみています。
まぁ、なかなか出逢いは巡ってくれませんが、出かける度に、今日はいるんじゃないかな?、今日こそいるんじゃないかな?って、ワクワクドキドキしてます。
残された小さな水溜りでひしめく「オタマジャクシ」や沢山の「トンボ」や「バッタ」が飛び交う様子を観察できたり、「クマゲラ」の声が聞こえてきたり、朝露でべちょべちょに濡れてしまったズボンがひんやりして気持ち良かったり、思わぬキレイな景色に出逢えたり…と、楽しみがいっぱいです。
考えてみると、これぜぇ~んぶ、タヌキさまのおかげかも…笑。
散策は楽しい!です。
ぜひぜひ、どんどんどんどん歩いてみて下さい。
何かしら感じて頂けると思います。
ひっさしぶりに山に登ってきました!…羅臼岳です。
思いおこせば最後の山登りは一昨年のこと、なので2年近いブランクです。
登ってもすぐに音を上げてしまうのではと思われたのですが、まぁ、取りあえず登れるところまでと思って登り始めました。
案の定、すぐに息は上って心臓はばくばく、足は重たく汗は玉となり額を滴り落ちます。
でも、登り始めるとやっぱり少しでも上へ!って、思ってしまっていて、しんどいくせに不思議なものです。
頂上に立って見る知床の山並みの眺めを思い描きながら、よいしょこらしょ、よいしょこらしょと、夢中で登っていました。
そして、登ること5時間弱、無事、羅臼岳のてっぺんに立てていました…笑。
とてもとても見たかった景色がこちら!頑張ったご褒美のようでした。
そして、ご褒美はこれだけではなく、下山途中では、まだ見たことがなかった「ノゴマ」のオスが姿を見せてくれ、続いて「ギンザンマシコ」のオスもすぐ近くのハイマツにやってきてくれました。
私が足をすすめる登山道の先には、私に気づいて慌てて逃げていく「エゾライチョウ」。
(望遠レンズを荷物にするのは重たいので諦めたので写真は撮れてません…涙。)登山道周辺に咲くお花たち。
「エゾノツガザクラ」、
「アオノツガザクラ」、「コメバツガザクラ」、
「イワヒゲ」、
「チングルマ」、「イソツツジ」、「イワキキョウ」…、たくさんの高山植物の可愛らしさに、もう夢中で写真を撮っていました。
「野鳥」や「花々」に足を止め心を留めしながら、のんびりのんびり山を下りてきました。
いっぱい汗を流して、いっぱい頑張って、いっぱいご褒美をもらった山登り。
達成感は勿論ですが、身体の痛みも何故か心地よく感じています。
気負わずに登れるところまで、って、思って、ちょっと登ってみませんか。
山にハマってしまうかも…笑。
つい先日のことなのですが、散策中にキツネの死骸を見つけました!
毛皮だけが骨にへばりついているような状態でした。
ある程度の時間が経過しているらしく肉はほとんど残っておりませんでした。
なのに歯はしっかり残っていて犬歯も4本揃っています。
こうなると、はたと思いがいくのは「骨格標本」です。
この状態なら私でも作れるんじゃないかなぁ…?、きっとイイのが出来るに違いないと、勇気をふりしぼって、頭の部分だけを持ち帰ってきちゃいました。
で、またまた、勇気をふりしぼって、覚悟をきめて、ええいままよ、と、まだヒゲがピーンと残るキツネの頭を鍋にドボンと投入です。
水から? 沸騰してから? って、食べる訳じゃないんだから、それはどうでもよくて(…?)、ぐつぐつと茹で、削ったり、漂泊したり、乾燥させたり、組み立てたりと、頭と格闘すること数日、無事、骨格標本(…?)が出来上がりました!…笑。
細かい歯が数本足りなかったり右目の斜上あたりの骨が欠損しておりますが、なかなか上手く完成したと思います。
完成したのは、丁度、9年目の世界自然遺産登録記念日です。
只今、ネイチャーデスクにて展示しております。
はく製のヒグマの足元に転がっていますのでどうぞご覧下さいませ。
そうそう、ホテル1階ロビー、フロント横の「ネイチャーデスク」もリニューアルしました。
知床で出逢える景色や動物の写真の展示も、情報もバージョンアップしております。
どうぞどうぞ覗いてみて下さいませ。
知床をお楽しみいただけますよう、お客様のお役にたてますよう、はりきって写真や情報を、更新、発信していきますので、今後とも宜しくお願い致します。
知床はハイーシズンを迎えております。
見ちゃいました!
見ちゃった!って、何を?って、エへッ(笑)
それは、ヒグマの「おしっこ」です!
うわぁ~、恥ずかしい…。さて、まずは、この熊、2頭の子連れの母熊です。
衝撃シーンのちょっと前までは、大好物のタモギタケを枕にしてすやすや、すやすやお昼寝をしていたんです。
なんて贅沢な!人間でいえば、ふわふわのロールケーキを枕にお昼寝です。そりゃヨダレもでますでしょう。
タモギタケの枕で母熊はどんな夢を見ていたんでしょうか。
起きたあとも、眠そうな顔をしながらも「このタモギタケは私たちのものよ」、「誰にもあげないんだから」とでも云いたそうでした…笑。
そして、ついに衝撃シーン(笑)
これまでに何度となくヒグマには出逢ってきましたが、おしっこをしているところに立ち合うなんて初めてです。
なかなか止まらない長ぁ~い、長ぁ~いおしっこで、ジャァー、ジャァー、ジャァー、ジャァー、音もたってて、な、なんと、湯気まで出てました。
やぁ~、感動ですっ!
可愛い2頭のコグマたちは、お母さんのそばで安心しきって遊び、タモギタケをむしゃむしゃと夢中で頬張ったり、お母さんに甘えたり。
そんな様子を少し離れた車の中から2時間近く観察することができた私は、なんと、まぁ~、シ・ア・ワ・セなこと!
ヒグマ親子と私だけの時間です…笑。
そんな事があっての午後からの仕事は、もう思い出し笑いがとまらずニヤニヤでした…笑。
少しづつ「夏」感がでてきた今日この頃、朝は2時位より空が明るくなり始め、日が沈み暗くなるのも8時近くと日は長く、カムイワッカ湯の滝も解禁、知床横断道路も終日通行できるようになり、遊ぶ場所も 時間もいっぱいの知床です。
仔ギツネや仔ジカ、そして、時には仔グマなんかも道路にひょっこり姿を見せてくれ、お客様を楽しませてくれています。
ただ、この季節はどうしても小鳥たちの姿がみつけずらくなっちゃいます。
煩いくらいに響くエゾハルゼミの大音量に小鳥たちの声はかき消され、かすかに聞こえる声を頼りにその姿を探しても、今度は、大きく広がった樹木の葉っぱたちがその姿を 隠してしまします。
いったい、何処で、誰が鳴いているのやら…、ちょっと焦れてきちゃったりもします…笑。
でも、でも、見つけず らいだけで、見つけられないわけではなく、のんびり散策しているとチャンスは巡ってきてくれます。
こちら、虫を銜えた「ビンズイ」。きっと巣では可愛いヒナが待っているのでしょう。
見通しの良い草原から飛び上ってくれたので、こうして見つけることができ ました。
それから、高い樹のてっぺんに止まってくれたお陰で「ホオジロ」を見つけ、ドドドド、ドドドドォッーって、ものスゴイ音 をたて樹を叩いてくれたお陰で「アカゲラ」を見つけました。
そして、日も落ち始めた帰り際の事でした。
遠くから「ホォー、 ホォー」って、声がして、何度めかには、微かではありますが「ゴロスケ」って声が間違いなく聞きとれてあたふたです。
鳴いている のは「ツツドリ」なんかじゃない、「エゾフクロウ」です。
慌てて、何処だ、何処だと探し始めると、大きな影が樹から樹へと羽ばた くのが見えて、その姿を探しあてることができました…笑。
羽根のデザインが、こんだけ樹皮と紛らわしいと、飛んだり鳴いたりして くれないと、じぃ~っとしてられたんでは見つけられっこないですね…笑。
チャンスは巡ってくれますね…笑。
そして、昨日は嬉しい 出会いがもう1つ。
どうぞ、森 の香りに癒されながら、動物や小鳥たちとの出会いをお楽しみ下さいませ。
知床半島の西側ウトロと東側のラウスを結ぶ知床横断道路が、昨日(6月13日)からやっと全面開通、終日通行可能となりました。
今年は雪が多かったので例年よりも半月ほど遅い全面開通です。
これでこれからは、知床峠で星空を楽しんだり、日の出を見に行ったりできるわけです…笑。
でもって、今朝、早速、日の出を見に出かけました。
台風6号を吸収してパワーアップした低気圧が通過した後の日の出です。
雲の広がりや雲海とかも出たりして、ステキな演出を期待して、夜中の2時起床!眠けなぞなんのそのです。
ところが、ところが。
峠に向い標高が上がるにつれ、広がっていたハズの青空はどんどん、どんどん雲に隠れていき雨もぱらつき始めました。
あんのじょう、知床峠の展望台周辺に着くころには、霧雨というか、霧そのものに包まれて真っ白です。
あの私のワクワクの予感は何だったのか、我ながら、自分の勘の悪さと云うか、読みの甘さにはがっかりしてしまいます…汗。
でも、せっかくの早起きです!
気を取り直して、峠をウトロ方面に戻り、カムイワッカ林道の早朝ドライブへと出かけてきました。
すると、待っていてくれたのはこの景色です。
明けの空に広がる雲は朝日を受けてドラマチック度が倍増です。
そして、右下の方に確認できるカラフルな柱は「虹」です。
水平線の彼方に太っとくて鮮やかな虹が立ちあがってくれました。
早起きを頑張って良かった!って、清々しい気分で帰ってきました。
ウトロから知床峠展望台の往復はお車で1時間ほどです。
星空や日の出を眺めに、どうぞ、どうぞ、お出かけ下さいませ。
すてきな知床の景色に出会えるはずですよ。
このところ、ご無沙汰だったフレペの滝へ出かけてきました。
久しぶりだというのに、あいにくの曇り空。
でも、そのおかげか、森をゆく散策路を抜けるとカッコイイ暗雲(笑)がひろがり、思わず足を止めて見惚れてしまいました。
そうこうしながら、ひさかたぶりに立ったフレペの滝の展望台。展望台からフレペの滝を望む右側の断崖で何やら「ウミネコ」が繁殖している様子。
例年、滝に向かって左側の断崖には「オオセグロカモメ」や「ウミウ」などが営巣地を形成し、一大繁殖地となっているのでした。
ところが、今シーズンはというと、展望台に近い、滝に向かって手前右側の断崖が営巣地になっています。しかも、繁殖しているのは「ウミネコ」ばかり。
こんなことはあまり記憶にないなーと。人間界もいろいろとありますが、カモメの社会にも何かあったのでしょうかね…笑。
ウミネコの行動はというと、巣材をくわえて運んでいるのもいれば、のんびりと卵を温めているかと思えば、何かをきっかけに一斉に飛び立ったりと、狭い入り江の中がカモメたちの声で、うわぁん、うわぁん響いています。
個々の行動が、あまりに賑やかで、楽しそうで、何時間でも見ていられそうでした。
双眼鏡があるときっとずっと楽しく過ごせますよ。(ホテルでは双眼鏡のレンタルもありますよ。)
このフレペの滝展望台からは、知床半島の険しい断崖、断崖に流れ落ちる滝、営巣する海鳥たち、オホーツク海、知床連山、草原や森の景色を、1つところからぐるぅ~っと見渡すことができます。
知床五湖に比べるとやや人気薄(?)なのですが、お陰で人もまばらで静かです。なんともまぁ~、贅沢でステキな場所です。
展望台の上に建つこの東屋。貸切にして1日中1人でぼぉーっとしていられたらいいのに…、って、出かける度に思います。
フレペの滝までの散策路は往復2キロほど。少の勾配はありますがしっかりした散策路ですので、1時間くらいで歩くことができるお手軽散策コースです。
皆様、どうぞ初夏のフレペの滝にお出かけになってみて下さい。
ようやく初夏らしい新緑と涼風につつまれた知床です。
そんななか、先日ばったり出逢った仔ギツネ。
出会い頭に、目と目が合って私もビックリ!仔ギツネもビックリ!
大きな石のあいだにに隠れて、すきま間からこちらの様子を伺っています。
驚かせないようにと地面に座り込んでじぃーっと、じぃーっとしていると、警戒を少しといてくれたのかひょっこりと姿を見せ、すぐさま、近くで大あくびをしながらお昼寝をしていたお母さんのもとへと駆け寄っていきました。
母親のもとで安心したのか、ごくごく自然に、おっぱいをせがんだり抱きついたりして甘えていました…笑。
そして、そして、こちらは兄弟の仔グマ。
この冬、冬ごもり中に産まれた0歳の仔グマです。
まだまだ小さくて大型犬より小さいくくらいでしょうか。
可愛いらしいですね、思わず連れて帰りたくなってしまいます…笑。
樹をひっかいて遊んでいるのか、木登りのお稽古中なのでしょうか、やんちゃ盛りのようですね…笑。
この樹の横には心配そうに優しく見守るお母さんグマの姿がありました。
ヒグマ母さんの眼差しも、仔ギツネに頬ずりするキツネのお母さんの表情も、それはそれは優しく愛情たっぷりでした。
仔ジカ誕生の知らせも届いています。
気温がぐ~んと上ったここ数日、エゾアカガエルの恋の大合唱にエゾハルゼミの声が混ざって響いて、とっても賑やかです。
季節の移ろいと共に、新しい命がどんどん溢れるでて、知床はベビーブームまっさかりです。
先月末に紹介したゴジュウカラの巣、その後、玄関先が整えられ親鳥が忙しそうにエサを運ぶ姿も観察できており、ヒナの巣立ちを待つばかりと楽しみにしていました。
でも、気になりながらもなかなか行けずに、昨日、久しぶりに行ってみました。
すると、少ししてお父さん(…たぶん。)が虫を銜えて戻ってきて、巣から顔を出したお母さん(…たぶん。)がそれを受け取って、あぁ、まだ巣だっていなかったんだとホッとしていました。
ところが、様子が変です。
その虫をヒナに与えることはなく銜えたまま両親そろって何処かへ飛んで行っちゃいました。
はてさて、何でっ?って、おやっ? もしかして巣立ち?
巣立ちの前ぶれなのかもと思いあたって、動きのない巣の前で待機です。
あっちに腰掛け、こっちに腰掛け、巣から目を離さぬようひたすら待つこと1時間ちょっとしたところで、親鳥が1羽、エサを銜えて戻って来てしまいました。
そして、大きな口を開けてエサをせがむヒナ。
なぁんだ、巣立ちじゃなかったのかと、ちょっとがっかりして見ていると、銜えてきたのは葉っぱのようで食べれそうにありません。
巣立ちを促しているようです。
ヒナは親の意をくんだのか、ニョキッと巣から身を乗り出したかと思うと、迷うことなくパァ~っと羽ばたいて巣を飛び出して行きました。
「巣立ち!」です…笑。巣立ちに立ち合えるなんて何というタイミングの良さでしょう…笑。
でも、ちょっと大きくなり過ぎちゃっちゃぁ~、いないでしょうかねぇ~…汗。
巣立ち雛って、羽はもっとぽやぽやで上手く羽ばたけなかったりして巣近くでおどおど…、
なんて様子を想像していたもので、親鳥と区別がつかないような成長ぶりに、
これがホントに初フライトかな?って、疑ってしまいました…笑。
きっと、一番末っ子の甘えん坊、兄弟たちが巣だった後も最後の最後まで甘えていたのかも。
大きく成長した我が子の背中を見守る親鳥も「やれやれ」と、肩の荷をおろしていたのかも。
何はともあれ元気で生きていってほしいですね。
ちかごろ白いお花に目を引かれます。
道路脇で、まるで「見て、見て、見て」と言わんばかりに大きな白いお花を咲かせているのは「オオバナノエンレイソウ」。
そして、ブラシのようなお花の「ヒトリシズカ」。
こんなに大勢で賑やかに咲いているのに、どうして「一人静」なんて呼ばれるのかなぁ~…って、いつも思います。
鎌倉時代に「源義経が寵愛した静御前が一人で舞っている姿に見立てた」と言う名の由来らしいんです。
そう知っているのに、このお花に「静御前」の姿を重ねるより、こんなに賑やかなのに、どうして「静か」だなんて呼ばれるのかなぁ~って、思って眺める「ヒトリシズカ」が、なんとなく好きです…笑。
たくさん咲いていますよ。どうぞお花もお楽しみ下さいませ。
低気圧が過ぎ、久しぶりに青空が広がった知床。
気持ちも晴れやかに森へと出かけてきました。
天候の回復を喜ぶかのような、たくさん鳥たちの声を聞きながらふらふらしていると、足元に「鳥の巣」が落ちているのに気がつきました。
周辺に卵は見当たりませんでしたが、どうみても新しい物で、去年の古巣ではないようです。
今年、これから使うんだったんだろうなぁ~っと思えるほどきれいにできています。
だとすると、この巣の持ち主はきっと困っちゃってるのではないかと心配になります。
巣を作るのにどれほどの時間がかかるのか、産卵までに巣を作りなおす時間があるのかどうか、鳥たちにはこうした受難を乗り切る術が具わっているものなのか・・・、今頃、どこでどうしているのか、とっても気がかりです。
巣の大きさからしてスズメより小さい鳥じゃないかと思うのですが、家主は現在調査中です。
数日前に知床を見舞った低気圧は、風は強いし、気温は下がるし、雪は降るしで季節が冬に逆戻りしたような天候でしたから、お客様だけではなく鳥たちにも影響があったのですね…。
それにしても、鳥たちの巣って実に見事で感動すらします。
外壁は固い枝を利用して内側には軟らかくて暖かそうな鹿の毛を使っています。
表札のようにあしらわれた鳥の羽根が可愛らしいです…笑。
小さな口ばしひとつで、よくも、まぁ、こんなにきれいに組み上げるものだと驚いてしまいます。
そして、こちらは先月末にご紹介したゴジュウカラの巣ですが、きれいな玄関口が出来上がっていました(どうやら、この巣で産卵、子育てをしてくれるようです…笑)。
樹洞の内側の土色の部分ですが、泥を塗り重ね固めてちょうど良いサイズに仕上げたのがわかります。
こちらも小さな口ばしひとつで仕上げたようです。
本当に驚いてしまいます。
野外に出かけるといろんな発見があって楽しいですね。
知床へお越しの際に、周辺散策にお出かけになることをお勧めします。
朝早くからバードウォッチングを楽しんでいた時の事です。
とてもびっくりだったのですが、何ものかが、ものスゴイ音をたててトドマツの樹冠を枝葉にぶつかりながらほぼ垂直に降下してきます。
一体、今、私の目の前で、何が起こっているのか、生きものには違いないのですが、こんな行動をする動物には心当たりがなく、真相を究明するべくその素早い動きに夢中でくらいついていると、どうやら鳥のようで、そして、まるで一息つくかのように枝に止まってじっとしてくれました。
その正体は「キビタキ」で、ちょっと拍子抜けしましたが、羽(…たぶん)をブンブンブンブン(虫かごの中でトンボがバタつかる羽音が近い気がします)いわせて、もつれながらの空中戦を繰り返していました。
2羽がもつれあっているのがおわかりいただけるでしょうか?、これが、キビタキの縄張り争い。
キビタキはメスより先にオス渡ってきて縄張りを奪い合うのだとか。
噂には聞いてましたが、こんなに凄まじいとは思っていなくて本当にびっくりしました。
時に3羽になることもあり、相手が入れかわったりもしていたのかもですが、どこでどう決着が着くのか…、3時間ほど観戦したところで雨が激しくなってしまい引き返してきましたが、キビタキたちの戦いはまだ続いていました。
そろそろ観察できる頃かなぁ~と、キビタキの姿を探していた矢先、まさか、こんな衝撃的な出逢いになるとは…笑。
若葉が葉を広げ優しい緑に包まれる森にサクラが淡いピンクの色を添えています。
そんな中、野鳥の観察が楽しくて仕方のない今日この頃です。
ふと目が覚めると、カーテン越しに外が明るくなり始めていて、何時だろうと時間をみるとまだ4時です。
随分、明るくなるのが早くなってきたんだなぁ~と思いながら、もう一寝入りと思ったものの、せっかく目が覚めたんだから、早朝ドライブに繰り出さない手はないと思いなおし、久しぶりの早朝ドライブに出かけました。
音楽をとめ窓をあけ、小鳥の声を聞きながら知床公園線をゆっくり走っていると、前方でのそりのそりとお散歩をするヒグマに出逢いました。
私の車に気づくと道路を後に森の中へと入ってしまいましたが、なかなかの体つきも堂々とした態度も表情もイイ感じで…笑。
そして、帰り道では近頃、私の中でうずまいていた謎が解明。
きっと、これまでは私が驚かせてしまうせいだと思うのですが、道路脇の茂みから飛び出してきては、私の車の前を低く飛んで道路を横断してするすると森の奥へ消えてしまう謎の小鳥。
手掛かりはスズメを3回りくらい(…?)ふくらませたような大きさと小太りで暗ぁ~い色をしてることくらいで、確認しあぐねていました。
その正体を捉える時が、今朝巡ってくれました。
何とか写真に納めることができ図鑑で調べると「アカハラ」でした。
うぅ~んっ、アカハラだったのか…。
図鑑で見てる時はあんまり魅力的じゃなかったんですが、実際お目にかかるととても可愛らしくて、また出逢いたい鳥の仲間入り決定です…笑。
どうぞ皆様、早起きを頑張って繰り出してみて下さい。朝の陽射しや空気はとても気持ちイイですし、もしかすると嬉しい出逢いが待っていてくれるかも。
知床五湖が「ヒグマ活動期」(5月10日~7月31日)に入りました。
高架式木道の往復は自由に利用できますが、地上遊歩道の散策は認定ガイドツアーへの参加が必要になります。
初日の昨日、早速、ガイドツアーに参加してきました。
散策路上にはまだ雪が残っていたものの湖面の氷はすっかり融けて遊歩道脇の湿地には水芭蕉のお花が咲き始めていました。
エゾアカガエルの声も響いており、もうちょっと先かなぁ~と思っていた知床五湖の春ですが、ちゃんと訪れていました…笑。
生憎のお天気で知床連山と湖に映りこむ逆さ連山の景色はお預けでしたが、深く立ち込める霧に包まれた湖の景色はとても幻想的で、幾種類もの小鳥たちの声もいっぱい聞こえてきておりました。
そんな中、ガイドさんの面白可笑しい絶妙な語り口調で次から次へと繰り出される動物や植物、自然のことについてのお話は、とても興味深いものばかりで、景色や小鳥たちをそっちのけで聞き入ってしまいました。
新たな発見がいっぱいで、もっともっといっぱい自然のことを知りたいなぁ~って、思って、改めて知ることの楽しさを感じさせられました。
そして、高架式木道に上がり、もうすぐツアーが終わろうととする頃になって、なんと、知床連山が霧のなかから姿を現してくれました…笑。
ツアー参加者からは一斉に歓声があがり、最後にこれまた幻想的な知床連山を眺めて帰って来ました。
「ヒグマ活動期」期間中の地上遊歩道はガイドツアーに参加しなければ散策できませんが、逆に参加することで、より想い出深い楽しい散策になると思います。
ツアーは4時間前後のお時間と5,000円(大人お一人様)程のツアー料金が必要ですが、その価値はあります!どんどんご参加いただければと思います。
GWの最中に私に送られたきたのは「流氷を見たかったら羅臼に来てけれっ!」
って、そんな羅臼のネイチャークルーズの船長からの何とも得意気なメール。
びっくりなんですけど、羅臼の海にはまだ流氷が浮かんでるんです!
…30年ぶりのことだそうです。
羅臼経由でお越し頂いたお客様も、流氷が見れるならと予定を変更して羅臼へ向われたお客様も、まさかまさかの流氷の景色に喜んでいらっしゃったようです…笑。
30年ぶりの出来事を体験せねばと私も昨日羅臼へ行き乗船してきました。
喜び勇んで船に乗り込んだものの雲行きは怪しく霧がどんどん濃くなっていきます。
これってまさか霧の観察船になるのではとの悪い予感に意気消沈。
でもでも悪い予感は大ハズレ! 風が少し出てきて霧を流し始めてくれ、目の前には流氷オブジェがぷっかぷか!2月3月とは違って海面辺りの部分が波の浸食を受けた流氷は様々な形となり芸術作品のようで自然が作り出した氷の彫刻です。
例年ですと、今時期は「シャチ」を観察している時期なんですが、なにしろ海には流氷がぷっかぷかです。
流氷の上で遊ぶのは「ゴマフアザラシ」や珍しい「クラカケアザラシ」。
次から次へと難なく出逢える「アザラシ」たちは、愛嬌たっぷりの仕草で私たちの乗る船を迎えてくれました。
そして、現れたのは流氷に向かって泳ぐ「ミンククジラ」。
うぅ~んっ、この背びれが「ミンク」でなくて「シャチ」だったらって、思わなくはないのですが、たとえミンクであっても、「流氷とクジラ」なんて、滅多に見ることのできない貴重なシーンです。
欲張っちゃダメですよね…笑。
「ウトウ」や「ユリカモメ」もはっきり観察できて、もう、感動続きのお腹いっぱいのクルージングでした。
おまけに、帰りの知床横断道路から見た景色がこれまたキレイ!「雲海」と「国後島」、イイですねぇ~…笑。
羅臼の流氷、「しばらくはこのまんまだべぇ~っ」って、船長予想が当たるかどうか、羅臼にも足を伸ばしてみて下さい。
昨日、海岸沿いを車で走っていると、若葉の茂りを待つ殺風景な景色の中にふわっと優しく色づく樹々がありました。
「バッコヤナギ」の樹たちです。
春を迎えようとする頃、真っ先ふくらみ始めて目を楽しませてくれていたあのふっかふかのたくさんの白っぽい蕾が花開いていました。
繊細ながらもとてもかわいらしいお花です。
オロンコ岩に上れば、「エゾエンゴサク」や「キバナノアマナ」が花を咲かせ、林道脇では「フクジュソウ」や「ナニワズ」の黄色いお花を見つけます。
当ホテルが名前を頂いた「キタコブシ」のお花も少しづつ咲き始めております。
春のぽかぽかの陽射しをみぃ~んな喜んでいるように思えてきます…笑。
そして、昨日は蜃気楼を見ることができました。
眺める海の遠く沖合いが真っ白で、えっ!?、また流氷が押し寄せてくるの?って、びっくりさせられちゃうほどの幻氷!
ぽかぽか陽気で空気は暖かいのに海水は流氷に冷やされて冷たい、この大気と海との大きな気温差の仕業です。
流氷のおかげ? 春のおかげ? 春と流氷のおかげですね…。
お花ばかりではなく幻想的な光景を楽しめた1日でした。
いよいよ観光船の運航が始まりました!
昨日は知床岬クルーズのシーズン初便に乗船してきました。
知床の海には、まだ流氷が残っていて「半島の断崖と流氷」を両方楽しめる、そんなレアな景色を眺められる乗船となりました。
ぷかぷか ぷかぷか、流氷が浮かぶ海を船は進みます。
すると、なんと「タヌキ」です。
タヌキがちょこんと岩場に腰をおろしています。
あまり見ることのないエゾタヌキ。ましてやクルーザーから見られるとは、なんとまぁ、景色同様こちらもレアです。
それからヒグマのメッカ、ルシャ湾で「ヒグマ」もしっかり見つけました。
大きな貫禄のあるヒグマです。
船が岸へと近づくと船を嫌って逃げ出してしまいました。
ふだん道路などで出逢ったりすると、わりと人が近くにいてもへっちゃらなヒグマが多いのですが、きっとこれが本来のヒグマの姿なのかなぁ~と、ちょっと新鮮でした。
そして、岬航路の見どころの1つは、こちら「カシュニの滝」。
何度見ても圧倒させられます。
やっと長い冬を抜けたかなぁ~って感じで、断崖の景色もこれからどんどん春めいていくことでしょう。
知床岬航路の運航は本格的には6月からですが、クルーザーFOXさんは5月も運航を予定しています。
また、GW期間中は各社、岬航路の運航をしています。
船上は海風などで冷えますから、どうぞ暖かい服装を準備のうえクルーズをお楽しみ下さい!
■ゴジラ岩観光HP
http://kamuiwakka.jp/
■世界遺産クルーズFOX
http://www.hitcolour.com/cafefox/cruise/
「ヒグマが歩いてたってさっ」って、そんな話を耳にすることが多くなってきた今日この頃です。
こうなってくると「やっぱり私も…」、って思っていた矢先、4月17日のことです。
いつものようにフレペの滝へと出かけウソやキクイタダキを見つけて観察に没頭していると、後ろの方から「ズサッ」って、聞きなれない音がして、「何の音だろう?」と、振り返ると「ヒグマ」です。
私をじぃ~と見つめる「ヒグマ」がいました。雪の上に残るヒグマの痕跡には注意していたのですが、気配を感じることはなくちょっと油断ちゃってました。
ヒグマは断崖沿いにフレペの展望台の方へと移動を始め、私もヒグマを刺激しないように距離をとりつつ離れつつ草原へと出ると、草原で群れていたエゾシカたちにも緊張が走っていました。
一様に断崖の方を見つめ空気がピリピリしています。
すると間もなく、ヒブマとの距離が限界だったのか、一斉に森の方へと走り去って行きました。
ヒグマはそんなエゾシカたちをしりめに灯台へと歩みを進め、フレペの滝の断崖をのそのそと下りながら土を掘っては何かを食べることに夢中になっていました。
今シーズンの初めての出逢いは、ちょっと不意を突かれてしまって反省すべき出逢いではあったのですが、やはり嬉しいものとなりました。
ただ、顔が怖っ! できればもっと「イケメン」が良かったのになぁ…笑。
なんて、呑気なことを云ってる場合ではないですね。ヒグマの足跡や糞など新しい痕跡がないかどうか、周りに注意を払い、ヒグマの気配を感じたら引き返さなくてはです。
大きな音や声を出しながらヒグマには出会わないようにすることが肝心です。
散策の際は充分注意をお願い致します。
本日、18日(金)午前11時に、知床五湖が開園致しました。
春の知床の観光シーズンの幕開けです!
のはずが・・・。
早速、開園にあわせて行ってみたところ、出迎えてくれたのは冬さながらの雪景色。
朝方は粉雪も舞っておりましたのである程度想像してましたが、それ以上の雪の多さ。
高さ2メートル以上の高架式木道のうえを歩いているのに足元のすぐそばには雪が迫っておりました。
高架木道でこのありさまですから、地上散策路はまだまだ雪の中。先日、知床財団やネイチャーガイド各社のみなさまで地上散策路の除雪をおこなったそうですが、しばらくは、開通未定だそうです。
高架式木道から眺める「一湖」は、ほぼ完全結氷の状態で、中央部分は少しシャーベット状にゆるくなっているようですが、まだ、まだ、凍ってます。
北風も吹きぬけてエゾシカたちも寒そうでした。風の避けれる場所で休むとイイのにと思うのですが、風が吹き抜ける場所の方が雪も吹き飛ばされていて下草が顔を出し、寒くともエゾシカには好都合なのかも…。
そして、遠くに広がる海に漂う白い帯は、なんと流氷です…笑。
フレペの遊歩道沿いでは、エゾノバッコヤナギの芽もほころびはじめており春はすぐそこなんですけど、五湖が春めいて来るのは、もうちょっと先のようです。
昨日も森散歩へでかけてきました。
すると、青空の下に広がる雪原上を何かがころころ、ころころ転がっていきます。
葉っぱが風に…って、思いながらよく見ると、「ネズミ」です!
たぶん「エゾヤチネズミ」。
ちぃちゃなからだで一生懸命、雪原を走っています…笑。
久しぶりのネズミの姿に思わず嬉しくってガッツポーズ!なんとまぁタイミングが良いこと!と大興奮。
ネズミは食べ物を探しているのか、鼻をくんくん、くんくんさせながら樹の根から樹の根へと移動していきます。
これまでの森散歩で見かけた、ちいさな足跡は樹の根から樹の根へとつながっていました。
こうして実物を見ていると本当に樹の根から根へと移動してます…笑。
そうしていると、なんと私を樹と勘違いしたのか、こちらへ走り寄って来てちょこんとスノーシューの上に乗っかってくれました…笑。
驚かせちゃいけないと、動かずに音を立てずに静かにじぃ~っとしていると、「樹じゃない」って、気がついたのか次の樹の根へと、また移動を始めました。
小さい小さい体ですから、ネズミの懸命な数十歩も私にかかればたったの一歩。
いくらすばしっこくても、すぐに追いついてしまいます。…笑。
おかげでネズミと一緒にじっくり過ごすことができ可愛らしい仕草をいっぱい見ることができました。
確かにお目々は小さいけれど、寄り目のとことか、樹に貼りつく姿とか、冬芽をかじる仕草とか、ちょっとモモンガに重なってしまって…笑。可愛らしいですね。
ぽかぽか陽気に誘われたのかもですが、真っ白な雪の上では目立ってしまってちょっと心配です。
出てきてくれて嬉しいものの、キツネや鳥に狙われないうちに早くお家に…って、願っていました。
まだ4月だというのに、な、なんと、知床に桜、そして満開!…?
ぱっと見はちょっと桜っぽく見えますが、知床に桜の便りが届くのはもうちょっと先なのです。
4月4日に本格的に降り続いた雨が気温が低かったために凍り、樹々の枝々、1本、1本が、枝先まで雨が凍った透明な氷で見事にコーティンングされました。
これは字のまんま雨氷(うひょう)というのだそうです。
縁日のりんごアメのようなりんごアメならぬ枝アメ!で、伝わりますでしょうか?
とっても美しく遠目には桜っぽく見えていました。
晴天に恵まれた翌日はこの樹々の雨氷にお日様が差し込みキラキラキラキラ輝いてとってもキレイで夢中で眺めておりました。
そして、もう4月だというのに、海には流氷!…?
こちらは本当に4月7日の海です。
かなりの流氷です。
しかも凸凹でなかなかカッコイイ流氷のオブジェが出来上がっていました。
4月だというのにびっくりです。
この流氷、いつまでいてくれるでしょうか…。
冬から春へと変わるさなかの知床はステキな出来事を用意してくれていました…笑。
昨日、3日、お昼を過ぎた頃、フレペの草原に出てみると、エゾシカが大集合!
ざっと数えて40頭ちょい…笑。
「気づいたかい? ヒグマの足跡!」、「いよいよ奴も出てきたかい?」、「足の大きさからして若い奴だと思うけどね…、」、「奴が出てきたとなっては注意が必要だ!」、「ぽかぽか陽気にお昼寝するにも充分に注意しなくちゃならんぞ!」、「子供たちはお母さんのそばを離れちゃいけないよ!」、「みんな揃って春を迎えよう!」
なんて、そんな決起大会!な、わけないですね…笑。いや、ないとも言いきれないかも?いや、ない、ないっ!…笑。
そう、昨日、私も見つけちゃいました、ヒグマの足跡。灯台の方からフレペの滝への断崖沿いにペタペタと残る足跡。
いよいよですね…。まだ、まだ、雪の森歩きを楽しみたい私にしたら、もうちょっと穴にこもってくれててもいいのに!なんて思ったりしながらも、やっぱりその姿に早くお目にかかりたかったりもして…笑。
フレペでは草原中央の盛り上がりでドカッと腰を据える大きな岩を中心に雪どけがすすんでいて、雪の下から顔を出した土のぬくもりに長い冬の終わりを感じてホッとしているかのようなエゾシカたちも冬ごもりを終わらせ始めたヒグマたちもすぐそこまで来ている春を感じているようです。これからの森歩きは、気を引き締めて充分に注意が必要ですね。
春の雪になる前、ぽかぽか陽気が続く知床でした。
森の中へ入ってみると解けかかった雪で足元はザックザク、重たいし歩きにくいし、さらさらの雪が恋しいけれど、これもまた春が近い証しですね。
さて、さて、先日は野鳥三昧。
まっ先に逢いに来てくれたのは、なんと「クマゲラ」。
高い枝の先に止まったかと思うと「キュィーーーン、キュィーーーン」と、一鳴きしてすぐに飛び去り、がっかりしてると別の樹からトンッ、トンッ、トンッ、トンッ、と、音のする方には「オオアカゲラ」です。
そして、いつもの「カラ」の面々、カラに混じる「キバシリ」に逢いながら、賑々しい気配に誘われて森を抜け断崖に出てみると、そこには「ヤマゲラ」に「アカゲラ」に「コゲラ」、3種のキツツキが揃ってます。
しかも、一羽ならず何羽もが出たり入ったりしています。
和らぐ陽射しの中でオスは大きな声でさえずりながらお気に入りのメスと追いかけっこをしているようで、どうやら恋の季節。
こちら、イイ感じのアカゲラはめでたくペア成立!のよう。
こちらのコゲラもたぶん…笑。
そして、「ウソ」や「ヒヨドリ」が次から次へとやってきて、さらには「キレンジャク」まで、憧れの「キレンジャク」です。
どうですか、この艶っぽいなめらかな美しいフォルム。
尾羽や風切羽の先っぽに入る黄色や赤や白色のアクセント、とっても魅力的です。羽根を落としてくれないかなぁ~、って、ついつい思っちゃいます。
目を移すと断崖では「オオワシ」や「オジロワシ」が、流氷まばらな海を遠く見つめて帰り時を考えているんでしょうか…。
どうやら鳥たちもこのぽかぽか陽気に春を感じているようですね…笑。
やぁー、やぁー、まぁー、まぁー、鳥だらけ。
こんな日もあるんですね…笑。バードウォッチングは、これから益々楽しくなりますよ。
2014年3月26日(水)。
午後3時くらいからだったでしょうか。ウトロ市街地に霧が広がり始めて、時間が経つにつれ霧はどんどん濃くなって海上は真っ白。
この霧、なんと夜通し晴れることはなく今朝になっても、まだ、真っ白でした。
今日、午前の仕事を終えようとする頃になってようやく薄くなりかけて、「おっ、これは、幻想的な景色が広がるのでは」と、いそいそとプユニ岬に出かけてみると、この景色です。
幻想的とは違っていましたが、海はべた凪、海面がピタァーって止まっています。
鏡のような海とその鏡の上に置かれたような流氷たち。
キレイでした。
今シーズンは、暴風雪がやってくる度に、流氷が一斉に無くなり、風向きが変わるとまた戻ってくる、そんな繰り返しだったような気がします。
でも、さすがにもう見納めでしょうかね…。
春らしい、名残りの流氷を見ることができて良かったです。
数日前、朝早くから何の気なしに森を歩いていました。
空が明るくなるのに合わせて聞こえ始める小鳥たちのさえずり、あちこちで響くキツツキたちのドラミング、いつもと変わらぬ心地良い森の朝。そして、いつもと変わらぬ森の景色…。
・・・と、思いきや、変わらぬハズの景色の中で何かが違ってます。
な、なんと、「エゾフクロウ」が、いるではありませんか!…笑。
トドマツの横枝で、うとうと、うとうとしていました。
信じがたい嬉しい思いでしばらく様子を見ていると、私の背中の方で樹皮をひっかくような音がして、ま、まさか、と思って見てみると、な、なんと、そのまさか、「エゾモモンガ」です。トドマツの葉をもぐもぐしにやってきたようです。
5mと離れずに立つ2本のトドマツの片方に、うとうとするエゾフクロウ。
そして、もう片方の木には食事に夢中のエゾモモンガ。
モモンガにとってエゾフクロウは天敵ですから、まだ、お互いにお互いの存在には気づいていないとは云え、マズイです、このツーショット!
これから何が起こるのか、見たいような、見たくないような…、複雑な心境で見守るこちらはハラハラドキドキです。
しばらく平穏な時が流れましたが、気づくべくしてとでも云いましょうか、やはりエゾフクロウが先にモモンガの存在に気づいてしまいました。
目をまぁるくして、頭をクイックイッさせて、そわそわ、そわそわ、モモンガの様子をうかがっています。
そんなエゾフクロウの存在に気づけないモモンガは、呑気に葉をもぐもぐ もぐもぐ。
そして、つ、ついに、その時が…。
エゾフクロウがモモンガに狙いを定めて飛び出しました。アッ!って、思った瞬間には、もう事態は終息しており、辛うじて私の目が捉えたのは、何も捕えていないエゾフクロウの2本の足と、その足の下、すれすれ(だったような…)で幹にへばりつくモモンガの背中。
いざとなればモモンガに助太刀しなきゃと思っていたのに、ホント、一瞬の出来事でそんな間はなく、ただ、ただ、傍観するばかりでした。
樹にへばりつき樹皮に化けたつもりで(…?)ピクリとも動かないモモンガと、口惜しさを抱えて(…?)何処かへ飛び去ったエゾフクロウ。
命拾いをしたモモンガと、ハンティングシーンを目の当たりにした私は、獲物を獲り損ねたエゾフクロウには申し訳ないですが、ラ、ラ、ラ、ラッキー!でした…笑。
またまた、エゾフクロウには申し訳ないですが、モモンガが無事で良かった…笑。
興奮しまくりの嬉しいひとときでした…笑。
ヒグマの足跡の目撃情報も届けられるようになり春も近づいているようですが、まだまだ、森には雪がどっさり、海にも流氷漂ってます。
「颯爽」
流氷に降り立つオオワシをアップで撮りました。
昨年初めて、羅臼でクルーズ船に乗って流氷とワシを見てからは毎年行こうと決め、今年も写真を撮りに行きました。
今シーズンは1回でしたが、時間があれば何度も見たい素晴らしい光景です。
「流氷原に降る星」
流氷原と星空の写真を撮りたくて、北こぶしから少し車を走らせ真鯉の辺りに来ると素晴らし星空が広がっていました。
写真中心部にはカシオペア座、その左側の2つの星の集まりはベルセウス座の二重星団です。
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北海道旭川市からお越し頂きました中瀬泰広様の作品です。
知床には、たびたびお越し頂き、いつも熱心に写真を撮影されていらっしゃいます。この度もステキなお写真をご提供頂きました。
中瀬様、昨年の秋にお越し頂いた折は知床峠にお出かけになられ「中秋の名月と羅臼のイカ漁の漁火」とを一緒に撮影され、今回は「流氷と星空」の景色を撮影に選ばれました。
私には思いもよらないシーンばかりで、中瀬様の発想には驚きますし勉強になります。
そう云えば、つい先日のことですが、夜が明け始めた頃に海岸沿いを車で走っていると、橙に染まったまんまるな月が流氷を浮かべた海に沈むところで、思わず何枚か写真を撮りました。
知床って、動物にしても景色にしても撮影対象には恵まれていますね…。
中瀬様、いつもありがとうございます。
諦めることなく、くじけることなく、風が強かろうが、雪が降りしきろうが通って、通って、歩いて、歩いて、ようやく、この「想い」が届きました!
そう、モモンガに届いたのです!
このモモンガさん、来る日も来る日も、森の中を彷徨い続ける私を見ていて、「そろそろ、逢いに行ってやるか…」って、思ってくれたかどうか(…笑)
この冬、なんど雪の森に足を運んだことか・・・。
そして本日、3月13日、午前10時を過ぎた頃、モモンガが私に逢いに来てくれました。
やっと出逢えました。
逢いたくて逢いたくて仕方のなかったモモンガに…笑。
なんとも可愛らしい~、くりっくりの大きなおめめ、つぶらなひとみ、マントのくねくね、背中のカーブ、コートの色合い、トドマツをかじるその仕草、大きくて平らなしっぽ…、どうぞ、どうぞ、ご覧下さいませ。
モモンガとのこの出逢いまでに通った森では、いろんな出逢いやドラマがあり、それもこれも、モモンガからのプレゼントだったかも…笑。
って、これで終わりじゃないですけどね…。
知床の森にばんざぁ~い!…感謝。
2月中旬からウトロの海にびっしり入っていた流氷。
その流氷に亀裂が入り、春へ少し近づいたかな?と思ったのが3月8日。
沖へ流されてしまったのか、波にもまれて砕けて融けてしまったのか、やはり今年の流氷は薄かったようで、3月10日の朝にはすっかりなくなってしまいました。
もう、流氷が戻ってくることはないものと思っていたところ、な、なんと昨日、戻って来ました!
きれいな蓮氷となって戻って来ました!
11日の午前中、オホーツク海がちょっと荒れたお陰でしょうか…笑。
そして、森には、また雪がどっさり。今朝、出かけたフレペの滝では看板が埋もれそうで、シカは雪に包まれるように休んでいました。
クマゲラがフレペの森と男の涙方面を行ったり来たりしながらちょろちょろしており、私のすぐ近くの樹に止まってくれました。
こちらは頭部全体が赤いオスのクマゲラ、もうすぐ春ですからね、クマゲラも何かと忙しいのかも…笑。
(ご注意、お食事中の方は気をつけてご覧ください。)
ご、ご、ご、ごっ、ご覧下さい、この食痕!
モモンガがトドマツの葉を食べ散らかした痕です。
この豪快な食べ散らっかしぷりには、ちょっと興奮、鳥肌がたっちゃいました。
単独犯か、複数犯か、一度の仕業なのか何度も通ってきてのことなのか、トドマツの樹冠で葉をガジガジモグモグする姿が目に浮かんで、逢いたくて、逢いたくてたまらなくなります。
モモンガがこの周辺に居るのは間違いないのです。
ですから、必ず「ねぐら」があって、ねぐらがある樹の根近くには糞が落とされているはずなのです。
なのに、どうして糞を探しあてられないのか、まさか、便秘(…笑)?
などと、しょうもないことまで頭を過ります。そう遠くない近くにきっとあるハズ、あるに違いない、ない訳がない、きっとある、絶対にあるっ!
って、念じながら探しまわっていると、ついに、発見っ!
ありました、ありました、糞っ!モモンガの糞っ!です。
大きさは米粒大で整った俵型、見つけたくて見つけたくて仕方がなかった糞。
私には御光さえ見えてきます…笑。
この糞の周りの数本の樹のどれかに、ねぐらがあると思われます。ただ、糞はてんこもりではなく僅か数粒が転がっていただけなので、あると思われるねぐらは、これから使い始めるつもりなのか、たまたま1泊だけのお宿だったのかはわからないですが、一歩、モモンガに近付けた感じです。
モモンガ発見まで、もうちょっと…な春です。笑。
先日、摩周汽船さんの熱気球を体験してきました。
目指すは、上空から見る流氷の景色です!
送風機で風が送り込まれ、ぺっちゃんこだったバルーンがどんどんどんどん膨らんでいきます。
膨らめば膨らむほど、いよいよ「空を飛べるんだぁ~」って期待も膨らみ、テンションがあがってきます。
バルーンが充分に膨らみ、スタッフの合図でバスケットに乗り込むと、すぅーっと空へと浮かんで行き、あっと言う間に見下ろす景色はこんな感じ。
いつもは見上げる山々や雲を見下ろす気分は最高で、おもちゃみたいに小さく見える町や車や地表にくっきりと映る自分たちの乗る気球の影が、あぁ、高い空にいるんだなぁ~と、高さを感じさせてくれます。
時速は20㎞ほど出てたそうですが止まっているような感覚だったのは、風と一緒に動いているからだそうです。条件によっては、時速50㎞ほど、高度は1,000m位まで上るのだそうです。
風にのった高度500mほどの上空は、時々のバーナーを焚く音以外は何の音もない世界。
静寂の中で風とひとつになって大空を浮遊する感覚は、想像していなかった不思議な世界です。多くの渡り鳥がこんな景色を楽しんでいるんですねー。
今シーズンのフライトは今月5日迄ですが、来年にでも再来年にでも、ぜひ、一度体験してみて下さい。
先日の暴風雪は、最後に大雪を残して去って行きました。
ですが、その北風と雪のおかげで、「海」では「流氷」がイイ感じに、「森」では「積雪」がイイ感じになりました。
さらさらでふっかふかの雪をわっさわさと漕ぎながら森を行く感じはたまらなく、昨日もまっさらな雪の森を歩いていました。
しばらくして見つけたのは、樹の根元にくっきりと残される広げたままの翼の痕と雪にズボッと突き刺さる鳥の両足の痕。
それから、どんぐりの帽子がひとつ転がっていました。
いったい、ここで何があったのか…、事件の匂いがしてきます。
たぶん、猛禽の襲撃。
そこで、サスペンス番組風に現場を検証してみました…笑。
「警部、狙われたのは、誰だったんでしょうか?」
「遅いぞ、新人。ふんっ、おおかたこのへんをチョロチョロしてる、ネズミのヤローだろう」。
「鑑識によると周辺に、あやしい足跡はなく、樹の根元の穴から何者かが出入りしていた痕跡があるとのことです。」
「おおかた狙われた本人の跡だろうよ、顔を出してどんぐりを食べていたところでも狙われたんだろ。気が小せぃわりには、ネズミのヤロー、食い物のこととなると周りが見えなくなるからなぁ。」
「では、ネズミを狙った犯人は?」
「ほれ、新人、あしもとよく見てみな。雪のうえに羽あとがくっきりついてらぁ、羽の大きさはカラスよりは小さくカケスくらいだ、その大きさの翼を持つ猛禽(ゴロツキ)となるとハイタカかハヤブサかぁ。やつら、こんなとこまで出張ってきやがったか。」
「では、ハンテイングは成功しネズミは連れ去られたと?」
「おい新人、学校じゃぁ教えてくれねーが、雪のあとが、ことの一部始終を全部教えてくれてるさ。こんなに鳥の両足がくっきりしているところを見ると、捕まえ損ねたに決まってるぜ。」
・・・・。
って、まぁ、まぁ、ひどく妄想がちな勝手な想像で、本当のところはナゾのまま。
そして、この日見つけたナゾがもうひとつ。いぃ~い穴!…笑。
良くみると穴には枯れ草のようなものが運びこまれていて、よくよく見ると左端に毛のようなものも見られます。
使われているのか、いないのか、使われているなら使っているのは誰なのか、今のところ他に手掛かりはなく、次回からのチェックポイントに仲間入りしました。
本日、2月12日、知床ウトロの海には流氷がびっしり入っています!
まだ、薄いと云うか、厚みはないんですけど、水平線の彼方まで流氷で埋め尽くされているのがわかります。空も晴れ渡り、心も晴れ渡るステキな眺めでした。
さてさて、氷の上で何やら戯れる方々は、ウトロ冬の名物、「流氷ウォーク」の真っ最中です。
身につけているのは、流氷ウォ-ク用に改良された専用のドライスーツ。
このスーツは、水を通さないのはもちろん、浮力があるので沈もうと思っても沈めないほど安全なのです。ですから溺れない、寒くもない、そんなスーツで、流氷の海で思う存分に遊べちゃいます。
歩くもよし、走るもよし、寝転がるもよし、流氷を割って落ちるもよし、海につかるもよし、アザラシ気分になるもよし、何でもよし、です。
「キャッキャッ、キャッキャッ」と、はしゃぐ声が聞こえてきて、とても気持ち良さそうで、とても楽しそうでした。
流氷ウォ-ク、オモシロイ!です。
どうぞ、ぜひ一度、お試しください。
只今、流氷ウォーク絶好調です。
ホテル宿泊プランには、
宿泊とセットになったプランもありますよ。
コチラもぜひ!
青空に誘われ、スノーシューで森の先へ。
まだまだ、勢力が弱いとはいえ、今シーズン最高の流氷の入りでした。
空も晴れ渡り、海面を覆う蓮の葉氷の眺めがとても美しく、思わずまたまた象の鼻へと出かけてきました。
断崖に立つと、目の前に広がる景色がキレイで、キレイで、数日前もキレイだったんですけど、こうして氷が入るとより一層キレイなもです。
空の青、流氷の白、海の青、このコントラストが美しいです。
断崖からは、度々、オオワシやオジロワシたちが飛びだし蓮の葉氷が散りばめられた海を喜ぶかのように、勇壮に舞っており、とても気持ちよさそうです…笑。
カラスやカモメには本当に申し訳ないけれど、彼らのカッコ良さは流氷をバックに更に際立ってしまいます…笑。
眺めても眺めても飽きることはなく立ち去り難かったのですが、真っ暗にならないうちに帰らねばとその場をあとにしました。
このまま、どんどんどんどん流氷が押し寄せてくれますように…。
みなさま、大変、大変ながらくお待たせいたしました。
第11回流氷初日クイズ当選者発表です!
■正解日 2014年1月22日(水) 午前
■応募総数 593件!
館内にて、ホームページにて多数のご応募ありがとうございました。
■正解 29件のうち、見事抽選1等は・・・!
・愛知県の 「ランガン」 さん
■2等当選の2名様
・北海道 「コウタ」 さん
・大阪府 「ハルヲちゃん」 さん
当選された皆様には後日ご連絡をさせていただきます!
おめでとうございます!
見事1等当選の”ランガン”さんには、
当館ペア宿泊券+5千円相当の海産物、
そして“本物の流氷2Kgくらい”が送られます!
2等当選の2名様には、3千円相当の海産物と、
もちろん、“流氷2Kgくらい”も、きっちり送らせていただきます。
お手元に届きましたら、下記の使用上の注意をよくお読みいただき、正しく流氷をご使用下さいませ。
なお、流氷は現在接岸中ですが、もう少し海でのびのび育てて、大きくなってからお届けします。
2014年産のピチピチ出来立て流氷のお届けまでは
もうしばし、お待ちくださいませ。
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◆流氷の使い方◆
・冷凍庫に保存し必要に応じ取り出してください。
・ご使用後はできるだけ早く冷凍庫にお戻しください。
常温で放置すると溶けてなくなります。
※ご注意
ご自由にご使用ください。
ただし、食べられません。
鑑賞用、実験用、アイスまくら、カーリングごっこ、などなど。
存分にお楽しみ下さいませ。
来年も流氷が来てくれることを願って。
また来年、皆様のご応募お待ちしております!
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今日も
知床の流氷はもりだくさんです。
くま吾郎さんも流氷見に来たの?
ここ、眺めがいいからね。
流氷見るなら「プユニ岬」、
おすすめだね。
■現在の流氷の状況
1月に、TV番組「わがまま!気まま!旅気分!」(BSフジ)の撮影が行われました。
「感動オホーツク冬スケッチ」として、伊藤かずえさんとuhbの栗山アナンサーさんが網走、知床を訪れました。知床では、当ホテルにご宿泊頂き、翌朝、スノーシューイングツアーに参加されて冬の知床を楽しむというスケジュールでした。
ホテルに到着されたお二人のお出迎えは、なんと、くま吾郎(ウトロ温泉のゆるキャラ)が、勝って出て、ちゃっかり一緒に記念写真も撮っちゃったりして…笑。
翌日は、予定通りシンラのガイドツアーでフレペフの滝迄、スノーシューイングに出かけました。前日、雪が降ってくれてましたし天候も穏やかで、なかなか良いコンディションでの撮影となり良かったです。
写真はフレペの滝での撮影風景と展望台での記念写真。右からガイドの岩山さん、伊藤かずえさん、栗山アナンサーさん、そして、ちゃっかり便乗した私です…笑。
放送日は、
BSフジにて、2月1日(土)11:00 ~11:55 (全国放送)
UHB(北海道文化放送)、2月8日(土) 14:00~14:55 (北海道内)
ぜひご覧ください!
こちらが、1月22日、今シーズン初めて確認した流氷です。
そして、こちらは、翌々日の24日、国道から唯一、知床岬を望めるポイントから見た流氷です。
この日、夕暮れ時に海岸に立つと、打ち寄せられた蓮氷たちが波打ち際に集められておりました。
ふと、港の方へと目を移すと、夕日が空と蓮氷が漂う海を染めながら三角岩へと沈んでいきました。
流氷を初めて確認した22日、アザラシが海から顔を出したり氷に乗ったりしてたと聞きました。この日も、実はアザラシチェックのつもりで海岸沿いで車を降りたのですが、そのお陰で、こんなステキな景色に出逢えました。
これからしばらくは、こんな美しい流氷を染めゆく夕景を眺められるわけです、ステキです…笑。
流氷の入り方や漂い方次第で、日々、幾様にも表情を変えていきますから、これからどんな夕景に出逢えるか楽しみも膨らみます。
あっ、そうそう、皆様、流氷にうっとりするときは、もしかするとアザラシがひょこひょこ顔を出してくれるかもしれませんので、アザラシチェックもおわすれなく!
って、これまでに一度も見れてない私が云っても説得力ないですけど…汗。
冬の楽しみが増えつつある知床です。
先日、早朝。いつものように森へと出かけました。
夜が明け始めたばかりの森の中で聞く鳥の声の心地良さは、それだけで、もう、早起きを頑張って良かったなぁ~と、思わせてくれます。
今日は何とか「モモンガの塒(ねぐら)」に辿りつこうと目論んでいて、先ずは、前回、食痕があった場所へと行ってみると、やっぱり同じようにトドマツを食べ散らかした跡がありました。
そんなに遠くはないこの周辺に塒がきっとあるはずで、樹の又や根元に溜まるフンを見つけれさえすれば、きっとモモンガに逢える!…笑。
幸い歩いた場所には私のスノーシューの跡が残るので、重複することなく無駄なく探しまわれるわけで、ひとりローラー作戦の開始です。
小鳥の声がしても聞き流し、トンッ、トンッ、と樹を叩く大きな音が響いてきてもスルーして、エゾリスやテンの足跡や気配にだって目もくれずに歩いて歩いて歩きまわって…。
写真のような米粒大の俵型の小さなフンだけを求めて、ひたすら歩いて歩いて歩きまわって…、気が付けばお日様も高く上っており、お昼を過ぎていました。
あっち、こっちと探すことが面白いんですね…笑。アッと云う間に時間が過ぎていきます。
今回は見つけられなかったですけど、2月、3月が正念場ですから、まだまだ、始まったばかりす。モモンガに逢いたい皆様に朗報をお届けするためにも、また、探して歩きまわります。
森をあとにする前、のんびり休憩しているエゾシカに挨拶をしてから帰ってきました。
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流氷の接岸もう少し?!
楽しみですねー。
北風さん、がんばれ。
■現在の流氷の状況
2014年、最初のお休み! やっぱり迷うことなく森歩きに出かけてきました。
年末に比べ、少し雪カサもました森の中、ところどころラッセルを楽しみながらどんどん、どんどん歩いていくと、これは削りたてなんじゃない!?って、思うキツツキがあけた穴を発見!
あぁ~、もう少し早くこの場所に来ていればなぁ~と、残念に思っていると、黒い鳥が一羽、私の頭上をかすめて飛んでいきます。
断崖際の樹に止まってくれた、その鳥は「クマゲラ」です。
もしかして、私がお食事していたのを邪魔しちゃったのかも…。
昨年の歩き納めも今年の歩き初めも、「クマゲラ」に逢えるなんて…笑。
優しく舞う粉雪がお日様を受けてキラキラする中、次に出逢ったのは「エゾリス」。
そして、しばらくして「モモンガ」の食痕に辿りつきました。
うっすらと雪が被っていて真新しさはありませんでしたが、トドマツの樹冠にモモンガの葉を齧る姿を想像して嬉しくなります。
ふんわりと雪積もる静かな森で一人きり、動物たちの気配をさぐりながら、ただただ、歩くのが楽しくて仕方のないのは、今年も変わりません…笑。
皆様も、出逢いと感動を求めて、冬の森へと出かけましょう!
ボードやスキーウェアのように動き易くて防寒、防水性のあるアウターにフリースなどの発熱素材の肌着を重ね着したら、耳まで隠れる帽子をかぶって、防寒、防水性のある手袋をはめ、靴をはき、靴下も厚手のものがイイですね、リュックに暖かい飲み物を仕込んだら準備は完了です。
雪積もる森へと出かけましょう。
「行きたいけど、この服装じゃぁ行けなーい。」
と、冬遊びがおあずけにならないように、しっかり準備をしてお越し下さい!
新年、いかがお過ごしでしょうか。
年末に私の2013年最後のお休みは、勿論、迷うことなく森へ歩き納めに出かけてきました。
ここ数日の寒波で雪が少し積もってくれましたので、めでたく使いたくてうずうずしていたスノーシューでのトレッキングになりました。
森に積もった雪の上には動物たちの足跡がいっぱい、しかも、新しめのものばかり。
歩き始めてすぐに見つけたクロテンの足跡もとても新しく、もしや、この足跡を辿ればテンに逢えるんじゃない!?
って、妄想まじりの期待でワクワクさせられ、追跡開始です…笑。
でも、そうそう上手くいくわけはなく、何の当たりもないまま、足跡を見つけては辿り途絶え、また見つけては辿り……、そんな事を繰り返して3時間になろうかとしてた時です、つ、ついに当たりがっ!
って、残念ながら「クロテン」ではなくて「キツツキ」だったんですけどね、でも大物です。
さて、さて、この写真に2種類のキツツキがいるのがおわかりいただけますでしょうか?
幹の左上、陰でキョトンとした目を見せてくれているクマゲラと正面でうぐいす色っぽいヌボォーッとした背中を見せてくれているヤマゲラです。
この後、ヤマゲラが、もう1羽やってきてこの樹にとまり樹を叩き始めて、3羽の樹を叩く音が静かな森の澄んだ空気の中に響いていきました。
歩けば歩いただけの出逢いがあって、感動があって…、やっぱり歩いてなんぼの知床でしょうか…笑。
2013年は嬉しい出逢いと感動で締めくくれました。
知床に感謝です。
皆様にとりまして、2014年がどうぞ良い年になりますように!
知床には7種類のキツツキが生息していると書物には記されています。
「クマゲラ」、「ヤマゲラ」、「オオアカゲラ」、「アカゲラ」、「コアカゲラ」、「コゲラ」、「アリスイ」の7種類です。
そのうち、6種類は実際に見ることができています。
が、「コアカゲラ」にだけは、未だ出逢えていません。
知床の森では、キツツキ類は比較的容易に出逢えます。天然記念物の「クマゲラ」にだって出逢えるのに、どうにもこうにも「コアカゲラ」にだけは出逢えないのです。
確かに生息数が少ないらしいのですが、あまりにも出逢いが巡ってこないものですから、本当はいないんじゃない?って
学者さんが間違ったんじゃない?って。
知床に棲息するキツツキが7種類といのうは、実はまちがいだったりするかも、なんて、えらく大事にしながら疑惑?を深めていました。
ところが、ところが、喜ぶべきか、悲しむべきか、昨日、見つけちゃいました!
体の配色は「アカゲラ」っぽいんですが、アカゲラにしては体が小さ過ぎて「コゲラ」っぽく、背中の模様はと云うと「オオアカゲラ」っぽくて…、そうです、そうです、この条件を満たすキツツキは、「コアカゲラ」しかいないのです。
「コアカゲラ」に違いないのです。
あぁ、本当に居たんだなぁーと、感慨深く初めて見るその姿を眺めていました。
学者さんを相手にスゴイ発見になるのではと一人盛り上がって面白がっておりましたが、知床にはちゃんと7種類のキツツキが生息しておりました…笑。
昨日は、歩き始めて早々に、倒木の上でホオの実にとりつくエゾリスに出逢いました。
暖かそうな冬毛に包まれる可愛らしいその姿をじぃーっと見ていた時、事件は起こりました。
何者かが、私の視界にビューッと飛び込んできたかと思うと、アッという間に、ふたたび視界からビューッと消え去りました。
猛禽類がエゾリスを襲撃したのです。
羽色や大きさからして、ハヤブサかハイタカと思われ、何の前触れもなくいきなり私の目の前で繰り広げられたハンティングシーンに、私は、茫然自失です。
しばらくして、我に返った私の脳裏は、エゾリスの安否のことでいっぱい。
恐る恐るすぐ目先の現場へと足を進めると、そこには襲われた形跡はありません。
連れ去られてしまったかと思いきや、木の陰から微かなエゾリスの声が!
あぁ、生きてる!そして、元気な姿をひょっこり見せてくれました。
かすり傷ひとつ無い姿に胸をなで下ろしました。
しかし、その後のリスの行動がちょっと普通じゃないのです。
私とは1mちょっとの超近距離にも関わらず、目と目が合っても逃げ出すことなく、腕組みするように前足を揃えて呟くように静かに鳴き続けじっとしています。
そうかと思えば、幹に前足を叩きつけては太鼓の様な音をたて、幹を上へ下へ、幹をくるくると移動しては、背筋を伸ばしてじっとしてたり、同じ木に留まり同じ行動を繰り返していました。
エゾリスだって、それは、それは、恐ろしかったんでしょう。
私以上に気が動転して我を失くしての行動だったのでしょうか?
他に何か意味があったのかな?
とにかくこんな行動を見るのは初めてでした。
興味深く観察すること20分余り。落ち着いたのか、エサを探して行動範囲を広げていったのを見届けて、その場を離れました。
こんなシーンに居合わせられるなんて、なんとまぁ、ついている事かと嬉しくも、自然界の厳しさを現実のものとして実感させられる出来事でした。
昨日は用事があってウトロを離れねばならず森歩きはおあずけです。
それでも少しでも日があるうちにウトロに戻りたくて、ダッシュダッシュで用を済ませ、ダッシュダッシュの帰り道、網走湖畔沿いを走り抜けようとしたその時、樹にとまる「猛禽」を発見!(してしまいました。)
やぁー、急いでたんですけどね、私の目はしっかりその姿を捉えてくれました!…笑。
パッと見ただけで、オオワシでもオジロワシでもトビでもないのはあきらかです。
となると、ノスリ?
でも、顔つきや、かもし出る雰囲気もしっくりこなくて、よく観察すると、なんと「クマタカ」。
知人などから、「さっき、クマタカが飛んでったよ」なんて話を聞かされる度に羨ましく思うばかりだったのですが、いまは、目の前に「クマタカさま」です。
おぉー、これが「クマタカ」かと大満足。
寝ぐせのような冠羽も鷹斑もちゃんとわかります…笑。
ことしは、五湖で捉えた「ミサゴ」、羅臼側の海岸づたい観音岩辺で捉えた「チョウゲンボウ」に続いて、初めて観察できた猛禽が3種目になりました。初物の当たり年です…笑。
森の樹々はすっかり葉を落としてますので見通しが利き野鳥観察にはもってこいの季節です。
車窓から、森を歩きながら、バードウォッチングを楽しんじゃいましょう!
雪が積もって真っ白な森と真っ青な空、美しい景色が広がった知床です。
一昨日の夜半前より降り続き積り始めた雪と翌日の晴れ予報に、しめしめ、これはイケると、もうワクワクしながら床につき朝を迎えて、この期待以上の景色!気持ちイイこと、気持ちイイこと…笑。
そして、雪が積もれば、見つけたくてたまらないのが雪の上に残される動物たちの痕跡です…笑。
予想通り早朝の国道の上にはヒグマがうろうろしたであろう足跡。
森に入れば、エゾシカやキツネの足跡、エゾリスは雪をかいて木の実か何かを食べていた様子、樹の根から根へと移動していたネズミの足跡の間には尻尾の跡も。
突然の雪に動物たちも慌てていたかもしれないですね、雪が動物たちの様子を教えてくれます。
朝からずっとテンションが上がりっぱなしだった私。
私の愛車もテンションが高かったらしく、路肩に落ちてウィリー!状態、バックし過ぎて路肩にハマって前輪が万歳しちゃいました。
道路があると思ったんですけどねぇ、迂闊でした…苦笑。
幸い公共物を壊すことなく私も車も無傷だったので、イイネタにされてます。
今月25日(月)、午後3時をもって、今シーズンの知床五湖の利用が終了致しました。
勿論、最終日は散策に出かけてきました。
爆弾低気圧が迫る中、雨が降ろうが、槍が降ろうが、行かねばと思っておりましたが、幸いにも辛うじてでしたが青空!…笑。
「昨日は2湖付近でヒグマの目撃がありましたから…」と、五湖スタッフからの説明を受け、「おぉ~、これはチャンスかな?」なんて、不届きにもちょっとワクワクしながら、湖畔沿いを歩き始めました。
遊歩道には霜がおりており、湖面には薄氷が張り湖は落ち葉をいっぱい閉じ込めながら凍り始めていました。
時々、強く冷たい風が吹き抜けていましたが、ひときわ賑やかなコゲラの混じるカラの混群に、一度、出くわし、歩いても、歩いても、なかなか出逢えなかったエゾリスも姿を見せてくれました。
こちらは、強風にあおられ乱れた羽毛がちょっと可愛らしかったコゲラです。
散策する人は私の他には誰もいなくて、冬の入口にさしかかった静寂の五湖を贅沢にも一人占めしてのんびり歩いてきました。
まだ、冬期利用のガイドラインが出されておりませんので、冬の利用が何時になるのかわかりませんが、しばらくのお別れです、ちょっぴり淋しいですね。
先日、車で通りかかった岩尾別の温泉道路。
しずけさが戻ってきました。
ついこの間まで、ヒグマを待つ車がびっしり駐車していて川岸には三脚が立ち並び、人も集まっていて、ものものしい状況でした。
この日の川沿いには、1台の車も人影もなく、すっかり知床らしい静けさが戻っておりました。
例年、この場所は、ヒグマとヒトの距離が近くなり過ぎるなど、マナーの問題や、危険をはらむ問題になるのですが、今年は、更にエスカレートしていたようで、ヒグマが牙をむいてヒトを威嚇したり、ヒグマがヒトや車に向かってきたりしていたそうです。
想像するだけでぞっとしてしまいます。
穏やかさが戻った川沿いで、久しぶりにぼぉーっとしながら、何事もなく事態が終息し、今、こうして穏やかな時間があることに、ただ、ただ、ホッとさせられていました。
本当に良かったと思います。
川には、ヒグマと入れかわるようにオジロワシがやってきていて、弱ったサケにありついていました。周りを飛ぶカモメを時々牽制しながらガツガツとサケを食べていました。
そうそう、渡りが始まっています。
オオワシも、日々、見かけます。道路沿いや川沿いの樹に止まっていたり、高い空を勇壮に舞っていますので、お越しの際はぜひ探して見て下さい。
先日、見かけたオオウバユリの実。
乾いた実はぱっくりと割れて、中身はからっぽになっていました。
先月、見かけた時にはびっしりと種が入っていました。1つの実に入る種の数は、なんと、500個とも600個とも云われ、皮膜のようにうすっぺらな小さな種が一糸乱れることなく整然と積み重なっていて、見る度にその繊細な美しさに圧倒されてしまいます。
3つに割れた実の殻と殻の間に張る横の繊維は、種が一気にこぼれ落ちないためで、この繊維の間から風を取りこんで、順番に真上に種が舞い上がっていくそうです。そして、この三角の形の種は重心が真ん中にあって、紙吹雪のようにひらひら舞って、広く飛び散るのだそうです。
こんなに計算されつくされているなんて、驚きです。
また、気が遠くなってしまうのは、この種が花を咲かせるには、10年ほどの歳月がかかるそうです。
つまり、今、私の目の前にあるオオウバユリは10年以上も前からこの場所で頑張って花を咲かせ実を結んだんですね。
オオウバユリのこの緻密なもくろみどおり、種は強く吹く風に高く舞い上がり、ひらひらと風に乗って新天地へと飛んでいったことでしょう。
この小さな小さな種に秘められた壮大なロマンを感じてしまいます。
昨日、知床公園線を車で走っていた時のことです。
道路の真ん中にボタッと落とされたヒグマのらしきフンが目にとまり、車を降り近寄って見ると、フンの中には消化しきれてないヤマブドウの種や皮がいっぱい。
そっか、食べていたのは「ヤマブドウ」かぁ~。
さては、「サケ」をお腹いっぱい食べて、しめのデザートのつもりかな?
なんて、ふざけた事を考えていると、1頭のヒグマが道路上をのしのしとこちらへ向かって歩いてくるのです。
慌てて車に戻ってその姿を眺めていると、上目使いに何やら鼻をくんっ、くんっ(…?)させて、何かを探しているようです。そして、道路脇に垂れ下るヤマブドウのツタを見つけると、そのツタを引っ張りはじめました。
高い所に残るヤマブトウを採りたかったようですが、その様子ときたら、ヤマブドウを忘れて夢中でツタと遊んでいるかのようで…笑。
年内には冬ごもりに入るでしょうから、ヒグマとの出逢いも、今年はこれが最後かなぁ、と思いながら、堂々とした体つきには似合わない無邪気な様子をしばらく見ていました。
何かのご褒美かなって思えるほど嬉しい出逢いでした。
雪景色となった知床ウトロです。
冬が近づくにつれ、冷たく吹く北風に、海も時化ることが多くなってきています。
昨日も海は大荒れ! 打ち寄せる波の高さときたら、港の灯台を頭から飲み込んでしまうほどで、ものすごい迫力でした。
でも、この荒れる波を物ともせずにカモメたちが群がっていました。
波にもまれて小魚が浮いてくるらしく、カモメにとっては絶好のチャンス!
これは好都合とばかりに、大時化をよそに御馳走を前にはしゃいでいるかのように見えてしまいました…笑。
11月1日、11時をもってカムイワッカ林道が冬期閉鎖になりました。
11月7日、15時をもってウトロと羅臼を結ぶ知床横断道路が冬期閉鎖に入りました。
いよいよ夏の観光シーズンが終わり、冬のシーズンへと向かっている知床です。
行ける場所は限られますが、見られる景色は決して夏のひけをとりませんよ。
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運転には十分ご注意を。
あさ、-1度
おひる、2度
夕方、なんとマイナス4度!
当館、宿泊プランもぜひご覧ください!
Facebook Pageもありますよ。
やっと青空が広がった昨日、連山のてっぺんを覆っていた雲はどこへやら、雪をかぶった白い連山がくっきりと姿を見せてくれました。
この景色が見たかったんですっ! キレイですっ! めちゃくちゃキレイですっ!
先ずは、知床五湖まで走り、途中、岩尾別温泉道路を走り、帰りに知床峠を往復してきました。
この景色を見ながら車を走らせられるなんて、なんて幸せなんだろうと、思いっぱなしでした…笑。
中休憩の限られた時間だったのでカムイワッカ林道からの景色も知床五湖の散策路からの景色もお預けで、次回の楽しみです。
このキレイな景色に言葉はいらないですね…。
「雲を流れよっ! いでよてっぺん!」なんて、昨日の念が通じたかな…笑。
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ホテル前に勘違いのタンポポが。
深夜、3度
早朝、5度
山の雪少し溶けました。
当館、宿泊プランもぜひご覧ください!
Facebook Pageもありますよ。
先日の台風は知床にも強い風をもたらしましたが、幸い大過なく東の海上へ去っていきました。
台風一過。
青空が広がった知床、その青空の下、姿を見せた知床の山並みには雪が積もっておりました。
一気に冬が近づいた気がします。
それにしても、てっぺんを覆う雲がっ……。
う~んっ、てっぺんが見たい!
きっとキレイだろうなぁ~…。
「雲を流れよっ! いでよてっぺん!」なんて念を送ったりもしましたが、山はやっぱり雲の中…笑。
明日もお天気良さそうですから、明日に期待です。
知床ウトロと羅臼を結ぶ知床横断道路は、台風26号がもたらした寒気のため一時通行止めになりましたが、18日午前11時から開通しております。
秋と初冬の景色が一度に楽しめる、今の知床へお越しください!
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ウトロ市街地の川に鮭がのぼっています。
朝、7度
お昼、14度
今日は陽の暖かさがありがたいです。
数日前、久しぶりにオスジカに出逢いました。
立派なオスジカでした。
ゴツゴツとした大きな角を頭にのせたオスジカは頭を揺さぶりながら角を樹の幹にこすりつけたり、地面に寝そべって泥を体にぬりつけたりしておりました。
繁殖期ですからね、
戦闘体制を整えてるといったところでしょうか…笑。
でも、その迫力ある行動とは違ってとても優しい表情だったのが印象的でした。
そう、そう、
「フィーヨォーーーーッーー」なんて聞こえるあのオスジカからメスへの、へ~んな声でのラブコール、「ラッティングコール」も響いております。
さて、知床の秋の色づきはといいますと…、
こちら、知床峠と知床五湖への分岐(知床自然センターのすぐ先)を五湖方面へ左折してすぐのカーブから見る紅葉。通る度に車を止めたくなります。
そして、毎年のことながら今年もキレイなのは、カムイワッカ湯の滝へ向かうカムイワッカ林道から見る硫黄山の裾野の紅葉。
葉っぱを見るなら、やっぱり、朱に色づく「ツタウルシ」やパッチワークのように色づく「カエデ」ですね。
実際の紅葉は私の撮った写真より全然キレイです。
枯れてる葉が目についたりもしますが、なかなかキレイです…笑。
知床五湖や羅臼湖の様子を見にいかなくては…、です。
知床の秋、深まっています。
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紅葉も進む、低めの気温。
朝、10度
お昼、13度
急に寒くなりました。
外を散策するなら、薄手の手袋やストールがあるといいですね。
休日ともなると、決まって1度は車を走らせる、と云うより、走らせなきゃ気がすまない「カムイワッカ湯の滝林道。
先日は、どうしたことか、キツネに大当たり!…湯の滝に着くまでに5回も出逢いが巡ってくれました。
3度目に出逢ったキツネが、なんかヘン!
マユゲがあるんですっ!
そのあと出あった、4匹目、5匹目にも同じようにマユゲがあって…笑。
人の顔で云うマユゲ辺りの毛が白っぽくて、それがどう見てもマユゲに見えて…笑。3度も続くと、あれぇっ?
キツネってみんなこうだっけかなぁ?って、キツネの顔の毛色がどんなだったか、わからなくなってきちゃいました。
出逢うキツネはみぃ~んな、ふっかふかした毛に包まれて暖かそうで太ってみえます。どうやら、もう冬毛のようです。って、またも、あれれっ?
いつ毛変わりしたんだろう?
春先なら、毛変わりの途中だとわかる毛並みがグチャグチャなみすぼらしいキツネを見かけられるのに、秋には見たことがない…。もしかして、毛変りしてない?
増毛してるだけ?
(夏毛は短く細くて抜けてても目立たないだけで、ちゃんと生え変っていると、後日、教わりました。)
この日の晩、訪ねた知人宅でそんな話をしたら、「キツネが話せればイイのにねぇっ!」、「そしたら、この間、生え換わったのさとか、教えてもらえるのに」って、知人。
「そうだよね、話せればさぁ、イイんだよねぇっ!」、そしたら、私は、すかさずキツネに「おウチに帰るのかい?」って聞いて、するとキツネが、「うん、そうだよ、ウチに遊びに来たいのかい?」って、「ちょっと奥だけど、帰りも送ってあげるから安心してついておいでよ」なんて、言ってくれたりして…、そんなたわいのない話で大盛り上がりして大笑いして、この日の夜は更けていきました。
そんな事を想像するとワクワクしてきます。
なんとも楽しい1日でした。
真っ青な空、その空の下で稜線をくっきり見せる知床連山。
う~ん、これは、知床五湖が私を呼んでいるに違いない!…てなわけで、ひっさしぶりに五湖へ出かけて来ました。
10分間のレクチャーを受け終え湖畔沿いへと足を踏み入れると、なんせ2ヶ月ぶりだったもので、古い友人に再会した
かのような懐かしさと変わらない居心地の良さが私を迎えてくれました。やっぱりイイなぁ~と、心から思えてきます。
さてさて、見つけものは盛りだくさんでした。秋にさしかかり、初めの色づきを見せてくれていたのは「ツタウルシ」。
「キュリッ、キュリツ、キュリリーーー」って、静かな湖畔に鋭いながらも愛嬌のある声を届けてくれていたのは「カイツブリ」、3湖にも2湖にも1湖にも、その姿がありました。
そして、やっぱり「きのこ」。色も形も違ういろんな「きのこ」が、にょきにょき、にょきにょき、極めつけは「ヤマブシタケ(…たぶん)」、食べるには遅い感じで…って、採っちゃダメですけどね…笑。
そして、そして、高架木道を歩き終えようとした時の事です。遠く1湖の上空を物々しく旋回する鳥を私の視界が捉え、何モノだって思っているまにまに、なんと湖面でハンティングをはじめました。
トビじゃない、ワシでもない、ハヤブサ…?
いやぁ、違う…、遠すぎてよくわからないけれど、間違いなく「猛禽」。
居ても立ってもいられずに慌ててさっき後にしたばかりの湖畔展望台(地上遊歩道と高架式木道の連結部分の展望台)へと引き返しました。
でも、時すでに遅く猛禽は何処かへ行っちゃっており、閉園間近まで待ったのですが戻ってこなくて見れずじまい…。
帰って取りあえず撮りまくったピントのきてない写真を伸ばしに伸ばしてその特徴を図鑑と照らすと、「ミサゴ」に違いないかと。観察は初めてで、カッコ良かったです。
嬉しい出来事をいっぱい用意していてくれたこの日の知床五湖、とってもとってもキレイでした。
みなさんも、秋の知床五湖ですてきな出会いを楽しんでください!
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今日はあったか20度です。
日差しがあつい!
朝、13度
お昼、20度
衣替えで、冬用制服になったばかり。
この日差し、この気温だとアツイです。
こちらは、昨日、9月27日の知床連山の山並み。
羅臼岳のてっぺん付近が、なんとなく白っぽいです。
どうみても白っぽくて、冠雪!でした。
そろそろかなぁ~とは思って、気にしていた「初冠雪」です。
私が気づいたのはお昼を過ぎちゃってましたけど、午前10時頃、山を覆っていた雲が外れて山頂が顔を出すと、羅臼岳のてっぺんは白かったそうです。
そして、こちらは本日の羅臼岳、あらら、融けちゃってるぽいです。
束の間の雪景色?でした。
でも、風は冷たく日に々に気温も下がってきてますから、連山が真っ白な雪帽子をかぶるのも、そう遠くはなさそうですね。
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今日はあったか20度です。
虫も元気よく飛びまわってました。
朝、9度
お昼、20度
なんだか、日差しやぬくもりがホッとします。
アツイ、アツイと言っていたのがなつかしいです。
車を走らせていると少し先の道路に人だかりができていました。
これはヒグマが出てるに違いないと、人だかりに向かうと、案の定、川の向こう岸にじゃれあう2頭のヒグマの姿がありました。
たぶん、兄弟グマで、久しぶりに再会して懐かしがって遊んでいるのではないか、と、ヒグマ出没の通報を受け、駆けつけた自然センターのスタッフさんが教えてくれました。
スタッフさんは、
「山へと移動してくれると良いのだけれど…」
と、願うようにつぶやきながら、「ヒグマ」と「ヒグマに夢中になるヒト」の距離を見守っていました。
ヒグマは、川を挟んだ多くのヒトに気づきながらも逃げようとはせずに、じゃれあいながら何度か川へ入ろうと下りてきます。が、その度に、センターのスタッフさんがあげる声を嫌がって、元の岸へと戻っていきます。
彼らにしてみれば、
「ウザいなっ!」
「川へ入っちゃダメなのかよっ!」「何でだよっ」
って、言いたそうに、岸へ引き返しては、また、じゃれあっていました。
私達、ヒトが、彼らを見つけても、車から降りたりしないで、この場を静かに離れ、この場所を譲ってあげられたら、彼らは川で水を飲んだりサケを食べたりできるんだろうなぁ~…、って、思いながらも、そうはできず、見入ってしまいました。
この場所は、車も通れば人も歩く道路ですし、ヒグマを撮影したくて集まる方々、ヒグマを見たくて集まる方々も多くいます。
そのヒトたちに、ヒグマに場所を譲る提案をしても、きっと難しいでしょう。
そうしたヒトの行動を変えることは、ヒグマをコントロールするより難しいのだとが。
ヒグマを見つけると、車から降りて近づいたり、騒いだり、刺激したり、エサを与えたり…、そんなヒトの不用意な行動が、彼らも望んでいない事故を招きかねないことを、ちゃんと心して行動しなければと思っております。
ヒトのためにも、彼らのためにも。
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山の色が変わってきました。
朝晩の冷え込みのおかげか。
朝、7度!
お昼、16度
日差しはあたたかですが、
空気はビシっとしてきました。
たぶん今年の6月くらいのこと。
森をふらふら歩いていて「穴」に行き当たりました。
自然にあいた風ではなく奥行きもありそうで、誰かが住んでいるに違いないと思えてワクワクさせられる「イイィ~ッ、穴」でした。
食べ跡や足跡、毛なんかが残っていないかと探してみましたが、何も見つけられずに引き返してきた事があったんです。
それから、ずぅ~っとその穴のことが気になっていて、もう一度って思って、何度も行こうとするのですが、はてさて、どこをどう歩いたものか、記憶は曖昧過ぎて辿り着けずにおりました。
そしたら、昨日、何気に歩いたけもの道の先で、私の目の前に見覚えのある景色が広がり、「あぁ~、この場所だっ!」って思って慌て探してみると、忘れもしないあの「穴」が、、探していた「穴」があったんです。
辺りはすっかり草に覆われていて装いは変わっていましたが、屋根には変わらずトドマツの幼木が表札のようにしっかり立っていて、間違いなく探していた「穴」です。
玄関先には掘り出したと思われる土が残っていて草もまばらでこすれており、やっぱり誰かが出入りしてる感が募ってきます。
お庭では、ミズナラがドングリを実らせ、カエデに巻きつくヤマブドウの果実も熟してきていました。住みやすそうな環境です…笑。
今年は、昨年に比べるとドングリもヤマブドウも少なめな気がしますが、でも、しっかり実っています。ちょっと離れたところから張り込みをしながら頂いた「ヤマブドウ」は、少しすっぱいけれどほんのり甘くて、けっこう食べごろでした…笑。
あとで、穴の写真をガイドさんに見てもらうと、「これって、ずっと前から開いてる穴ですよね…」って、「う~んっ、キツネが使っていたかもしれないですけどね…」って。
ひょっとして、クマかも?と、数カ月にわたる私のワクワクドキドキは、アッと云う間にケチョンケチョンです…汗。
でも、この先、いつ入居者があるかわからないですからね…笑。
近くには熊糞も落ちていましたし、もしかすると、穴を大きく改築して冬にヒグマが使うかもなんて。
ケチョンケチョンになった私のワクワクドキドキは早くもまた膨らんできております…笑。
道はしっかり覚えてきましたから、ぬかりなく度々、様子は見に行こうって思っています。
フレペの滝の散策路で見つけた「ホコリタケ」、
またの名を「キツネノチャブクロ」。何とも面白い名前です…笑。
こちらの白いのが「食べ頃」で、こちらの茶色いのは「たたき頃」。
ピッチピチ(…?)の若い頃は、中も真っ白ではんぺん状で食べれるそうですが、成熟してくると中は胞子でいっぱいになり色も暗褐色に変わって頭のてっぺんにはポツンと穴があきます。
そうなんです、この穴のあいた状態が、た・た・き・ご・ろ、なんです。
優しくポンッ、ポンッってたたくと、中から「もはぁ~」、「ぽふぁ~」って、煙のように胞子が飛び出してきます。
煙が出てくれると、「おぉー、出た、出たぁーっ」って、今ひとつ訳のわからない快感があって、見つける度に、「おぉー、あった、あったっ」って、先ずはたたきます、取りあえずたたきます。…笑。
オモシロイですから、見つけたら、ぜひ、ぜひ、たたいてみて下さいね。
キツネノチャブクロもたたかれるのを待っているはずです…笑。
気がつけば、フレペの景色もすっかり秋色です。
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朝晩は15度以下です。
今日の満月どうでしょう?
楽しみです。
秋の風を感じるようになった先日、森のなかで見つけた「タマゴタケ」。卵のように見えますが、これ、「キノコ」です。
10センチ近くはあろうかという大きさで鳥の卵に例えるならオジロワシクラス…笑。
「ツボ」と呼ばれるこのタマゴの中から、どんな風にキノコの頭が出てくるのか、見届けたかったのですが、どれほど待てば良いのか見当もつかずに引き返して来ました。
その後、5日が経過した昨日、様子を見に行くと、そこには「タマゴタケ」ではなく見事に育った「タモゴタケモドキ」がにょっきり。
予想はついてましたが、雨水を溜めるほど反り返る傘の成長ぶりに、ちょっとがっかりしながら、また、歩き始めると、な、なんと、私の足元には、次から次へとタマゴタケっ!
今、まさに殻から頭を出すぞぉ~っていうのやら、産まれたばかりのやら、傘が開き始めてるのやら…、様々な過程のタマゴタケがにょっきにょきです。
こちらは、白い卵の中から薄茶の卵が産まれそうな「タモゴタケモドキ」。
そして、こちらの朱色のが可愛らしいのが「タマゴダケ」。もう、嬉しくて、面白くて、たぶん、1時間近く「タマゴタケ」と遊んでいました…笑。
知床の森は、キノコ探しが楽しい季節になってまいりました。
秋めいてきた、森の中。
私の行く手、みぎ前方の樹の幹で、何かがもぞもぞ、もぞもぞしています。
?うんっ?て思って、よぉ~く観察すると、「スズメバチ」です。
洞に入りこんでは出て、入っては出てを繰り返していて、まさか、この樹洞に巣があるのかな?と。
でも、そんなに大きな洞ではなさそうですし、樹洞に巣なんて作るのかな?
樹液を舐めてる?なら、こんなに出入りはしないんじゃないかな?
洞の中の虫を捕獲してる?で、肉団子にして巣に運んでるのか?
そもそも、このスズメバチは何スズメバチ?って、
って、クエッションばかりが浮かびます。
しばらくこのスズメバチたちの行動に釘付けになってしまいました。
スズメバチと云えば、毒があって攻撃的で、危険で、刺されたら先ず毒を抜いて…そういった「有事」の知識ばっかり頭に浮かんできますが、「スズメバチ」がどんな生き物なのか全然知らないことをあらためて認識しました。
帰ってから調べてみると、どうやらこのスズメバチは「モンスズメバチ」のようです。
まだまだ、いっぱいの謎のスズメバチ。
夏の終わり、残ったままの宿題になりました。
いつもいつも、逢いたい!って、思っている「ヒグマ」。
生憎の曇天と夕暮れ時の涼しさに、これは、逢えるんじゃないかな…、そんな予感を感じつつ、出逢いたい思いでいっぱいになって、車を走らせていると、いましたっ!
岩尾別温泉道路の脇に親離れしたばかりと思われる小さな仔グマを発見です。
背中が痒いのか草叢に背中をこすりつけてひっくり返ってゴロゴロしたり、虫を食べようと倒木と格闘したり、どことなくあどけなさの残る仕草さが何とも可愛らしく、思わず抱きつきたくなったりして…笑。
しばらく同じところをウロウロして存分にその姿を見せてくれたあと川の向こうへと姿を消して行きました。
去年はヒグマの出没が多くて、本当に多くて、奥へと車を走らせればヒグマを見つけない日はないほど。
でも、そんな事態に、ここ知床がヒグマたちに占拠されてしまうのではないか、人が住めなくなってしまうのではないか、そんな時代の幕開けだったりしてと、そんな危機感を覚えたりもしておりました。
ですから、今年のヒグマの出没の平穏さには、ちょっと淋しいながらも、「ホッ」っとさせられてもおります。
次はどんなヒグマとどんな風に出逢えるか、今から楽しみです。
どうぞ、知床でヒグマ探し楽しんで下さい。ただ、絶対に車からは降りずにそっと楽しんで下さい。
お休みには必ずと言っていい程、歩きに行くフレペの滝の遊歩道。
先日も歩いていると、突然、笹原から鳥が飛び出してきました。「何だ、何だ?」と、見失わないようにと夢中で確認すると、それはモズ。
しかも、口にはトカゲをくわえています。
モズがハンティングを終え飛び出したところに、丁度、私が通りかかったようです。
運良く近くの枝に止まってくれました…笑。
離れたところから、よぉ~く草むらの中で地面を這うトカゲを見つけるものだなぁ~と、その技のスゴさを不思議に思いながら、しばらく観察していました。
でも、一向に食べる気配はなく銜えたまま枝に止まっています。
えっ?
これって、もしや「はやにえ」を作るつもりなのか…!?
って、期待にドキドキしながら監視を続けたんですが、そんなにそんなにこちらの筋書き通りに事が運ぶ訳はなく生い茂ったカシワの葉の中に潜り込んでしまって追跡不能になってしまいました。
そんな話をネイチャーガイドさんにすると、「はやにえ」は、秋に作ることが多いとのこと。
モズが捕らえた獲物を木の枝等に突き刺したり、木の枝股に挟む「はやにえ」。何のための習性なのかは、まだ明らかではないそうですが、貯食と考えるなら秋に多いというのは納得ですよね、でも、食べず仕舞いのことも多いとか…。
嬉しいことに今年はモズを多く見かけます。
ということで、チャンスはこれからまだまだありそうです…笑。
ついこの間までは、新緑に包まれていく森に春を感じていたのですが、気がつくと森はすっかり深緑に変わり、木々の葉も生い茂っております。
葉が生い茂るこの季節は、葉が鳥を隠してしまって見つけにくく、バードウォッチャー泣かせの季節でもあります。
もちろん、すてきな季節ですから知床にお出かけください~。
皆様ご存知、知床は羅臼の海で運航するホェールウォッチングボート。
春から初夏にかけては「シャチ」、そして、7月頃から「マッコウクジラ」を観察することができます。
ここ10日程は毎日、シャチが姿を見せてくれています。
船に寄って、尾びれをバタバタさせたり、ひっくり返って白いお腹を見せてくれたりと、まるでショーでも見るかのような状況に、海面の透けて見えるシャチの姿に、お客様から、「ウワァッ、ウヮッ、ワァッ、ウヮァ…」とか、「近ッ、近ッ、近ッ!」とか、歓声が沸き起こります。
クジラ好きの方もそうでない方も、どうぞ羅臼のクジラ船に乗ってみて下さい。遭遇出来さえすれば興奮の坩堝!感動間違いナシです。
ウトロと羅臼を結ぶ知床横断道路は、現在、朝7時から夕方6時迄の通行で夜間は規制されておりますが、朝便も午後便も、この時間内で十分羅臼へ出かけ乗船してウトロに戻れます。
夕暮れ時、虹がかかるフレペの滝を展望台から眺めていると、断崖でのんびり草を食んでいたメスジカの群れに、突然、緊張がはしりました。
この空気はヒグマの出没に違いない!
慌ててシカの視線の先を探すと、そこには断崖をのっしのしと上る1頭のヒグマが。
あっと云う間に断崖を上りきり断崖沿いの柵を乗り越え、すでに大きく距離をとっていた草原のシカの群れを見つめています。
これは「無理だなっ!」って、思ったかどうか、シカを追いかけずに草原脇の遊歩道をしばらく歩いて森へと姿を消して行きました。
シカにはありつけなかったし、さて、何処で何を食べようかとでも考えているような後ろ姿、ヒグマの後ろ姿も可愛いですよね。
この一部始終を展望台から眺めていた私。
ヒグマが展望台に上ってきたらどうしようと、逃げ場はないなと、そんなことはあるハズないって思いながらも、ちょっとヒヤヒヤしたりして…笑。
実はこの日、2時15分出航のクルーザーからも象鼻付近にヒグマを見つけ、フレペの散策の帰り道でも幌別川河口の海岸にヒグマを見つけておりました。
大きさといい、白い毛の入り具合といい、突き出た鼻もちょっと痩せた感じも、特徴がぴったりで、きっと同じヒグマだったんじゃないかなぁって思っております。
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明日から雨模様。
雨上がりの新緑が楽しみ。
気温はおちつきました。
18度です。
林道を歩いていた時の事です。
黒っぽい生きものが私のまわりで飛びまわり始めて、どう見ても鳥とは飛び方が違っていて、もしやコウモリ?
目を凝らすと両翼が透けていて、間違いなくコウモリ! あろうことか昼日中のコウモリ!これは珍事、私にとっては大珍事です。
コウモリを見つけた!
そんな証拠写真を撮りたくて、カメラで追うのですが、消えては現れ、消えては現れ、消え方も現れ方も予測不能、墜落かと思いきや急浮上、失速したり加速したり、その姿を捉えるのは至難の技。いい加減コウモリらしくどこかにぶら下がってくれないかと思いながら振り回されていると、願いが通じたのか、林道脇の樹の幹にペタッ…笑。
何という幸運!チャンスとばかりに、バレないように近寄っていくと、今度はビクとも動かず、私に気づいているのかいないのか、逃げる気配なし。時々、しゃっくりでもするかのように小さな体がヒクヒクって揺れますが、お日様が気持ち良いのか日向ぼっこ…???
洞窟とか樹の洞とか暗がりで集団でぶら下がっているイメージだったんですけど、こんなのもいるんですね。
どうしても顔を拝みたくて倒木に腰掛けて様子を観察。このふかふかの頼りない背中の可愛らしさは、モモンガに通じるものがありますね…笑。
いつまでじぃーっとしているつもりなのか…、「捕獲できそう。」そんな思いと戦いながらちょっかいを出すのも堪えて30、40分ほど待つとやっと顔を上げてくれました。
以前に当館駐車場でぐったりしているところを保護したことのある、「チチブコウモリ」でした。
近くでは北こぶしのお花が咲き誇っておりました。
つ、ついに私にも待ちに待った出逢いがやってきましたぁ~!
近頃、プユニ岬やフレペの滝あたりに良く出てくる「首に白い輪がある」って噂の(…?)ヒグマとの出逢いです。きっとこのヒクマがそのヒグマ。
お客様からも知人からも、「見たよ!」、「見たよ!」と、聞いているのに、なかなかチャンスが巡ってこない私はけっこう焦れており、昨日は「逢えるまで帰らないっ!」なんて覚悟で、気合を入れてフレペの滝へと出かけました。
実に1週間ぶりほどの青空と雪の知床連山の眺望は、1日中ぼぉ~っと眺めてられそうな心地よさで、このフレペの滝の展望台が別荘だったらイイのになんて、ふと思っちゃうほど。
そして、やっぱり小鳥もいっぱいでした。昨日は「コマドリ」に大当たり。
こんなに色美しくい可愛らしい鳥だったなんて、図鑑でしか知らない私はびっくりでした。
日も暮れかけて、私のヒグマ運のなさを恨めしく思いつつ引き返していた時のことです。
私の左側視界がゴソゴソしている黒っぽい大きな塊を捉えて、
次の瞬間にはもう「ヒグマ」だって舞い上がってました。
逢いたかったあの白首のヒグマ。
遊歩道から200メートルほどの距離です。
「やっぱりいたんだっ!」て、何かこの予想的中みたいな出逢い方が嬉しくて…笑。
なかなかイイ顔してますねぇ~、顔の毛色がちょっと違うのもイイっ、体つきも顔つきも実に私好み…笑。
思いを叶えてくれる神様はいますね、嬉しい1日でした。
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お日さまのあたたかいこと。
朝の気温、8度。
お昼、12度。快晴!
日陰はけっこう寒いです。
冬と春が繰り返しおとずれ、まだまだ一桁気温の知床。
それでも野鳥たちは敏感に春の気配を感じているようです。
平野部ではGW期間中に降った雪が減り、2度目の雪解けを迎えたフレペの滝にでかけました。
フィールドではたくさんの野鳥を観察できます。
雪が降るあいだ途絶えていたオオジシギのヘリコプターのプロペラ音のようなディスプレイフライトの騒音(…?)が戻ってきており「ザザザザザザザ…」と1羽がフライトを始めると、それに続けと云わんばかりに「ザザザザザ・・・」、「ザザザザザザザ・・・」と、次から次へとフライトを始めます。
薄曇りの空を舞台に航空ショーを繰り広げており、その賑やかさはいつも以上!随分と待たされた春が近づいたのを感じて、パワー全開といった感じでしょうか(笑)。
巣材をくわえたキセキレイや、鹿の毛を失敬したカラス、ペアと思われるアカゲラ、断崖できれいな羽色を見せてくれたイソヒヨドリ、群れて飛び行くアカハラ、カワラヒワにアオジにノビタキ、ホオジロ、ビンズイ、そして、いつものゴジュウカラやハシブトガラ…、そうそう、嬉しいことにモズの姿をよくみかけます。
出掛けてすぐの海岸沿いで、ちょっとシロすぎのオジロワシにスタートした本日のバードウォッチング、締めは、な、なんと、シマフクロウ!
鳴き交わす度に喉元が膨らんで、その低くて太い声を暗くなるまで何度も何度もひとりっきりで聞くことができました…笑。
空は、あいかわらずのグレーの雲に覆われていますが、森や野原には鮮やかでにぎやかさがひろがっていました。
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雪がだいぶん減りました。
朝の気温、5度。
お昼、9度。
でもまだ気温はこんなです。
昨日、5月10日より「ヒグマ活動期」にはいった知床五湖は、ガイドツアーに参加することで5湖から4湖、3湖、2湖、1湖、そして、高架木道へとぐるっと1周の散策が楽しめます。
とは云っても、この大雪で開園からずっと高架木道しか利用できない状況がほとんどでしたから、除雪が容易なハズはなく湖畔沿いは暫くおあずけだろうと思ってたんです。
ところが、なんと除雪はせずにスノーシューで歩かせてくれるという粋な(…?)計らい…笑。
となっては行かずにはいられません。
ガイドツアーに参加してまいりました。
しかしながら、お天気は本日も変わらずの曇り空。
ところが、歩き出すころになると青空が広がり始めて、まさに奇跡!
まぁ、これも普段の行い!?…笑。
でも、それも束の間、3湖を望むころには霧が立ち込めてしまい青空も連山も姿を隠してしまいます。ところが、ところが、目の前にはこの景色。
アハハ、やっぱりこれも普段の行い!?…笑。
遊歩道にボタッと落とされたヒグマの大きな糞、樹が壊されていまいそうな猛烈なクマゲラの食痕、ガイドさんの貴重なお話を聞きながら、驚きと感動続きの冬さながらの知床五湖でした。
知床五湖認定ガイドツアーは所要時間が4時間~4時間半ほど、料金は大人の方でお一人、5,000円ほど、ちょっと時間も費用もかかりますけど、その価値ありです。
ぜひ、ぜひ、知床五湖を歩いて下さい!間違いナイって思います。
スノーシューも長靴もガイドさんが準備してくれますよ。
■知床五湖についてはコチラ
■知床五湖ガイドツアーと宿泊が!セットプランのご紹介。
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ようやく冬脱出!?
朝の気温、5度。
お昼、9度。
まだ来週は気温ヒトケタ台の予報です。 防寒対策お忘れなく。
オーロラファンタジーにlaufen(ラウフェン)さん 出演決定!
【日時】 3月2日(土) 19:50~20:00
【場所】 知床オーロラファンタジー特設会場
(ホテルより徒歩8分ほど)
※入場にはオーロラファンタジーの観覧チケット(500円)が必要となります。チケットはホテルで販売いたします。
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幻想的な知床の一夜になりそうですね!
Laufen official website
http://laufen.jp
知床オーロラファンタジー(~3/12まで毎夜20時から)
http://blog.shiretoko.asia/2013/01/27.html
※会場では男山酒造の日本酒が美味しく冬眠中。
「流氷神社」もあるので、明るい時の観光にもおすすめですよ~
24日から、知床も雪・雪・雪の日々です。
よく冷えてますよ~。
その数日前、ひっさしぶりに森へと繰り出してきました。
雪、積もってましたぁ~~…笑。
雪は思いのほか深くて軽くてふかふか、しかも、まっさら!動物たちの痕跡こそ残るものの人の痕跡は何もなく、動く度に私の痕跡だけが残っていきます…笑。
雪こぎを遊びながら歩きまわって、この日、雪の上に見つけた足跡は、エゾシカ、エゾリス、ネズミ、キタキツネ、タヌキ、クロテン、そして、きっと、イイズナ。
カラスのだと思うのですが、鳥の着地痕もくっきりしたのが残っていました。
出逢えた生き物は、オオワシ、ヤマゲラ、アカゲラ、カケス、カラたちなど鳥いっぱい、エゾシカ、エゾリス、モモンガ。
「えっ!…?」って思われた方は、きっと「モモンガ」にひっかかっての「えっ!…?」ですよね、笑、本当です!夜行性のモモンガが昼でも活動するといわれるのは繁殖期の2月3月ですから私も目を疑いましたが、どうも気の早いのがいてくれました。
枝にふんわり積もる雪に混じって毛づくろいをしながらハンの樹の芽を食べていました。きっとモモンガも雪が嬉しくて塒でなんて、じっとしてられなかったのかもって思えてしまいます。今シーズンもモモンガが身近に感じられそうな予感です。
モモンガに出逢えたことが嬉しくて、キツネとタヌキとクロテンの足跡の区別ができたことが嬉しくて、雪漕ぎの感触が嬉しくて、冷たい空気としぃーんとした森が嬉しくて、ひとりはしゃぎまくってクタクタになってきました。
初雪は遅かったけれど、知床の冬シーズン、早くも本番のようです。
防寒、防水、防風のウェア、くつ、手袋、帽子、ネックウォーマーなど、動きやすい遊べる暖かい身支度でいらして下さい。積雪の森へ繰り出しましょう!
楽しいですよ…笑。
11月25日、知床五湖の最終日を迎えました。
勿論、歩き納めに出掛けてきました。
知床五湖公園内はすっかり雪景色。
遊歩道に積もる雪の上には、先に歩いた方の足跡が残るものの人気はなく静まりかえっておりました。
今シーズン最後だと云うのに、生憎、知床連山は雲の中、でも、凍る途中で出来上がる湖面の様々な模様がおもしろくて何枚も写真を撮ってしまいました。
五湖を一人占めしながら、凍りつこうとする湖面を見ていると、やがて静寂に包まれる五湖に思いがはせます。
誰も訪れる事のない五湖ではどんな時間が流れるんだろう…、動物たちは人の姿がなくなったことにやっぱりホッとするのでしょうかね…。
遊歩道に残る人の足跡のそばには、動物たちの足跡もいっぱいです。ネズミからヒグマまで、ひととおり確認できるほどたくさんの生き物がこの散策路を通っているようです。
動物たちの気配を感じられる楽しいひとときでした。
後ろ髪をひかれる思いで湖畔沿いを後にし、高架木道に上ると、大空では何羽ものオオワシが渡って行くところでした。
来年も1月下旬頃から五湖の冬期利用(ガイドツアーへの参加が必要です)が始りますから、それまでのお別れです。26日11時に岩尾別ユースホステル前のゲートもおり冬期閉鎖になりました。
エゾシカにとって秋は恋の季節。
オスジカは、自分の尿を混ぜた泥を体にまとってどす黒く迫力を増してきます。
力を競って角を突き合わせ「カツーンッ、カツーンッ」と、乾いた音を響かせたり、ラッティングコールと呼ばれる遠吠えのような奇妙な声を響かせ自分をアピールしはじめます。
逃げるメスのお尻をひたむきに追うオス、そんな光景が、日々、繰り広げられるのも今の季節です。先日も数頭のメスの群れに3頭もの立派なオスジカが集まってきていました。
オスジカたちは、何とか言い寄ろうと(…?)メスにアタックを繰り返しますが、メスにその気はないようで草を食みながらも上手にオスをかわしていきます。
その合い間、合い間では、オス同士の角突き合いが始ったりして、でも、あまり本気ではなさげで、強さを競い合うと云うよりは憂さ晴らしのようにも見えてきてしまいました…笑。
エゾシカの世界では、なかなか相思相愛にはならないらしいです。それと云うのも、四六時中発情しているオスに対して、メスの発情はほんの数日らしいからだそうなんですけどね。
晩秋の知床ならではのエゾシカ模様、晩秋の知床には欠くことのできないエゾシカ模様、ずっと見てても飽きないエゾシカ模様です。
森の奥へ入らずとも走らせる車窓からそんな光景が見れちゃいます。知床ってそんな
ところなんですね…笑。
吹く風も随分と冷たくなってきましたが、車の窓を開けてラジオや音楽を消して走っ
てみると、一味違うドライブが楽しめますよ。
ぜひ、お試し下さいませ。
数日前の夕方、当ホテルの上空を十数羽のオオワシが列をなして通過して行きました。
おぉ、来た、来た、いよいよかと、ウトロから斜里へ向かう海岸沿いにワシの姿を探しに出掛けると、いました…笑!
サケ・マスの遡上でお馴染の遠音別川の河口の海岸に1羽。
そして、金山橋の海側の樹上に1羽。
黄色い大きな嘴が目立つ、羽の白と黒のコントラストが美しいオオワシを確認です。
カッコイイですよねぇ~、惚れ惚れしちゃいます!
ウトロから斜里までの海岸沿いの樹上なら何処にいてもおかしくないですけど、その雄姿にお目にかかりたい方は、遠音別川(当ホテルから斜里方向へ10キロ程)と、金山川(当ホテルから斜里方向へ15キロ程)が、最重要チェックポイントです…笑。
川の周辺は、川にかかる橋を挟んだ山側も海側も河口付近の海岸も、ぜ~んぶ、じっくり探してみて下さい。
それから、親子岩(当ホテルから斜里方向へ3キロ程)の上には、よくオジロワシを見つけます。ただ、見つけて嬉しくて近くで見たいなんて思って車から降りると、すぐに飛んでっちゃいます。
驚かせないようにと、ドアの開け閉めは慎重に、静かに静かにそっとするんですけどね…、何かオーラが伝わっちゃうのか、警戒されちゃいます。
ですから、よぉ~く観察したい方は車の中からがイイかもです。
双眼鏡があるともっとイイですね。
皆さま、見つけられますように…。
紅葉も大分過ぎて、森の樹々も葉を落としております。
落ち葉でふかふかの森、見通しのき森を歩くのは、一段と楽しくなります。
早速、クマゲラの声が響いてきて、右斜め前方の空にその姿を確認。相手は翼を持つ鳥ですから追いかけたって追いつけっこないとわかっていてんも、すぐに見失ってしまうとわかっていても、あとを追わずにはいられない私です。
クマゲラが消えた森へと急ぎます。
残念ながらというか、想定通りというか、クマゲラには「まかれて」しまいました。
でも、エゾリスが待っていてくれました。チョロチョロしていますが、遠くへとは離れていかず、その可愛らしい姿に1時間以上はまって見てしまいました。
落ち葉をどけては、何かを見つけて夢中で食べています。
ちょっとずつ場所を変えながら、ひたすら食べています。
良く見ると同じものばかり見つけて食べているようで、決って黄色い何やら。
…きのこ? …どんぐり? ………?
うぅ~ん、きっと、どんぐり!
今年のどんぐりの豊作をエゾリスだってわかっているハズで、これだけあれば、慌てて貯め込まなくてもなんて思っていたかどうかは、わかりませんけど、冬のために埋めることはせずに、食べて食べて食べてました…笑。
倒木にへばりつく可愛らしい背中。
前足を上手に使って口をもぐもぐさせながら夢中で食べる仕草。
手のお手入れだって忘れません。
冬毛でふっかふっかです。
小さな動物との出逢いの多いこの季節、どうぞ、どうぞ、そんな出逢いを楽しんで下さいませ。
11月7日(水)、午後3時をもって、ウトロと羅臼を結ぶ知床横断道路が冬期閉鎖に入りました。
その前日、知床五湖への知床公園線からは、雪に覆われた真っ白な知床連山と黄葉するカラマツのコントラストの美しい晩秋ならではの景色が広がっており、もしかして、知床峠も…、なんて、思って見納めがてら出かけてきました。
残念ながら展望台付近は霧だらけ、期待した景色は見ることができませんでしたが、路肩に残る雪に、来る冬を実感してまいりました。
先日、カムイワッカ林道が冬期閉鎖に入り、こうして知床横断道路も冬期閉鎖となり、今月下旬には知床五湖への岩尾別ゲートも閉まってしまいます。
観光船も今月中旬には全社運航期間を終えます。
どんどん、どんどんシーズンの仕舞いを告げられるなか、紅葉が過ぎ色を失くしていく森にもちょっと淋しくもなったりしますが、
繁殖期で一生懸命なエゾシカたちに出逢う楽しみ、越冬のために渡ってくるワシを探す楽しみ、葉を落とした樹々の見通しの良い森を歩く楽しみ、霜の降りる景色を待つ楽しみ、降る雪を待つ楽しみ…、閑散とし始める淋しさの横には、そんな楽しみがちゃんと並んでくれています…笑。
実は、これから冬に向けての知床こそが楽しかったりもするんですね…。
11月1日から通行止めとなった、カムイワッカ林道。
その直前、通行可能最終日に出かけてきました。
そんな林道に設けられたガードレール端のクッションポストがボロボロになってしまってます。10月25日にココに来たときには、こんなではなかったですからここ数日の出来事。
よく見ると、おおきな爪らしき跡。
これは、もうヒグマの仕業に違いない!
でも、何のため?
爪を砥いだ…? いやいや、これ、衝突時の衝撃を軽減するためのもので硬くないですから、その線はハズレ。
食べた…? まさか、美味しいわけないですから、それもハズレ。
嫌なことでもあってストレス解消…?
壊す時の音とか感触とかが、この仕業の主のツボだった…?
もう、何のためなのか、気になって、気になって、知床財団に訪ねてみました。
すると「何ででしょうね…、ヒグマはオイルの匂いが好きだって聞くので、もしかすると匂いのせいかも。」とのこと。
そう云えば、私の知人は、車のタイヤをヒグマに舐められたそうです。
本当のところはヒグマに聞かなきゃわかりませんねっ…笑。
今年は、長く暑かった残暑のせいか紅葉は今ひとつ。
期待もしてませんでしたが、このカムイワッカ林道からの眺めは以外とキレイでした。
「うぉーっ!」とか、「ぅわぁーっ!」とか、奇声がでるほど…笑。
でも残念ながら、このカムイワッカ林道、はすでに冬期閉鎖になりました。
今シーズンもお世話になりました。何度、行ったり来たりしたことか…、走り納めは
今晩、感謝を込めてナイトツアーに出掛けようと思います。
「今日は、ヤバイねぇ。」
「うんっ、ヤバイよねっ。」
って、これは、知床五湖への知床公園線で、ばったり会ったホテルスタッフと私のニッコニコのやりとりです。
何がヤバイって、真っ青な空!
新雪をまとった知床連山!
秋色の森!
そう、秋の三拍子が揃っちゃいました…笑。
こんな日は、やっぱり「知床五湖」へ行かなくっちゃ!って、久しぶりに出かけて来ました。
云うまでもなく最高の景色に出迎えられました。
そして、さらに嬉しいことに湖面が穏やか。鏡のように写し出す景色も見事でした。
遊歩道で踏まれた落ち葉がたてる「カサカサ」や「ガサガサ」、そんな音やその感触がオモシロくて、わざわざ落ち葉の上を歩いたりするのも今ならではの楽しみです。
昨年は全然見つけられなかった「ドングリ」、「今年は豊作だよ」って、噂どおりにいっぱい転がっています。
2湖には羽をやすめる白鳥の姿があり、白鳥も間もなく訪れる冬に向けて南下を始めたようですね。
大型観光船は運行を終え(クルーザーはまだ運行中です)、知床峠にも夜間規制が入っておりますが、秋満載の知床五湖は来月中旬頃まで楽しめます。
日本で一番小さな鳥、「キクイタダキ」との初めての出逢いは去年、雪解けの頃。トドマツの樹冠に、体長10センチと云うその小さな姿を見つけました。
アッと云う間に行き過ぎてしまってじっくり観察はできなかったのですが、その体の色合いやデザインは明らかにカラとは違って見えました。慌てて写した写真を見てみると、頭の黄色いラインだけが辛うじて確認できる1枚があって、あぁ、「キクイタダキ」だったんだって、ブレブレの写真をみながら確信したりしていました。
ちょっとふくれてるようなへの字の口元と可愛らしい眼差しのとぼけた表情がたまらなくて、ぜひ、また見たいって、写真も撮れたらって思ってました。
そんなお話をガイドさんにすると、よくカラの混群に紛れてたりしますよ!って、そんなに珍しいって訳でもない気がしますけどね…、って、教えてくれて、ほぉー、そうなのかと、それ以来、カラの群れに出くわす度に、その中にオリーブ色のその小さな姿を探すようになっておりました。
そしたら、昨日、いました! やっと見つけました! カラの群れに紛れてました!…笑。
写真はと云うと、この1枚だけが、なんとか「キクイタダキ」になってました。
黄色いラインの中に赤い斑がないのでメス、オスメスの区別だってできちゃう1枚です。
とは言っても、全然ダメダメですけどね。まぁ、また、次回。
菊の花びらの一片を頭に載せているように見えるので、「キク-イタダキ(菊-戴)」って、名づけられたそうです。
昨日、お昼の休憩でちょっとドライブに出かけると、目に飛び込んできた羅臼岳のてっぺんに、なんと、雪が積もっています。
近々だろうなぁ~って、思ってはいたんですけど、まさか、もう、雪が被るとは…。
だって、そんなに寒い感じじゃなかったし、雨だって降ってなかったし…、って思っていると、偶然会った知人が、今朝は連山の頭に雲がかかっていて、きっと、その雲が雪を降らしたはずで、だから、あの雪は降ったばかりだと思うのよね、って、教えてくれました。
今日が初冠雪かどうかとなると、数日前にうっすら積もってすぐ融けたなんて話も耳にしており、もしかすると2回目かも…。
でも、私は見てないし、私にとっては初冠雪!…笑。
道路脇で見かけたキタキツネも冬毛に衣替えが済んだようで、モコモコの暖かそうな毛に包まれていました。季節がすすんでおります。
先だって、羅臼湖の散策路が変更されることはご案内させて頂いておりましたが、着々とその準備が進められているようです。
来シーズンはきっと利用できなくなる既存の散策路を歩いておきたくて、先日も、羅臼湖に出かけてきました。
すると、歩きたかった、2の沼から3の沼への散策路(散策ルート変更後は利用できなくなる区間)は工事中で通行できない状態で、まだ作りかけの新しい散策路を迂回路代わりに通ることに。
運が良かったのか、悪かったのか、新しい散策路からの景色を一足早く楽しむことができました。
そして、気になっていたあの3の沼のビューポイント(羅臼岳と3の沼が映し出す逆さ羅臼岳を望むポイント)はと云うと、残念ながらやはり利用できなくなるようようです。
そのポイントと3の沼展望台とは既に寸断されておりました。
既存の「3の沼展望台」は残りますが、この場所からでは沼に映り込む羅臼岳のてっぺんが切れてしまうのです。てっぺんまですっぽり映り込むビューポイントとは10mと離れていないんですけどね…、見る場所が少し違うだけで随分と景色も変わってきます。
でもでも、今の「3の沼展望台」に高さが設けられていました。今迄より高い位置から眺めることができます!…見る場所の高さが変われば、こちらだって景色は変わってきます。
そして、これが林野庁の方が言っていたその景色への配慮なら、たぶん羅臼岳のてっぺんまでがちゃんと映り込んでくれるハズ!
確かめたくて沼の波が静まるのを1時間ほど待ちましたが波が治まる気配はなく、諦めて次回へ持ち越しとして帰ってきました。
秋ですね、空気が澄んできています。
すっきりとした青空とくっきりとした景色が本当にキレイです。
そして、朝日も。
朝3時。すでに明るくなりはじめている夏に比べて秋は夜が明けるのがぐ~んと遅くなります。ですから、今なら朝4時にウトロを出発すると、5時半位の羅臼側の日の出に間に合います。私にとって秋は日の出を見に行く季節、そのための早起きを頑張れる季節でもあります。
知床峠を越えて、羅臼側7合目から6合目辺りの区間から見る日の出がイイ感じです。時間にすると車でウトロから約30分ほどです。
昨日も目覚まし時計は朝3時半。まだ「眠っていたい体」に「日の出を見たい気持ち」が勝って、無事、車を走らせました。
知床峠を越した辺りで、遥か国後の空が真っ赤に焼けているのが目に入ってきて、おぉ~、今日はイイんじゃない!って、テンションが上がってきます。
ポイントに立ち夢中で見ていると、真っ赤な真っ赤な朝焼けがまだ暗い空を押し上げるようにどんどんどんどん広がっていきます…キレイです!
やがて、国後島の泊山辺りから顔を出したお日様が眩い光を放ちながら昇り始めます…キレイです!
朝一番の光を受けて、今日いち日、何かイイことがありそうな気分になってきます。今月下旬頃には知床横断道路の通行に時間規制が入り気温の下がる夜間の通行が規制されますから、日の出を見に行けるのはそれまでの期間です。
あと、何回、頑張れるか…、皆様も早起きを頑張って日の出を見に行きましょう!
朝早い時間は気温も下がっていますので、くれぐれも暖かい服装でご準備下さい!
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知床五湖の紅葉もはじまりました。
あさ、12度
おひる、15度
峠からの朝日鑑賞。
ダウンがあってもいいくらいです。手袋&帽子も必携です。
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【知床グランドホテル北こぶし】
こちらもヨロシクです。
昨日は、苔むす倒木の上に「竹とんぼ」を見つけました。
自然が作りだした竹とんぼ、そう、オオバボダイジュの実です。
普通の葉とは違って柄が葉の真ん中から伸びており、その柄の先に実がつく不思議な形で、見れば見る程、竹とんぼそっくりです。
これは、そう、空を飛ぶため。
この葉をプロペラにして吹く風に乗って空を飛んで実の中の種を遠くまで運びます。なんと、このプロペラは浅くU字に反っていて上昇力が強く、柄が長いおかげで重心も安定してよ~く飛ぶのだそうです。
そこまで計算されているなんて、ただただ驚くばかりです…笑。
もしもどこかでボダイジュの実を見つけたら、空に向かって高く高く放りあげて見て下さい!
くるくるくるくる回りながら降りてきてくれますよ。
それはそうと、いかがでしょうか? この小さな小さなたたずまい。秋色の葉っぱと幼木と…、なんともまぁ、メルヘンチック!だって思いませんか…。
こんな小さな小さな可愛らしい世界を見つけて歩くのも楽しい今日この頃です。
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朝、晩、すずしくなってきました。
あさ、12度
おひる、17度
長袖、フリース、ウィンドブレーカーは必携。手袋や帽子まであると、夜の散策も楽しくなります。
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【知床グランドホテル北こぶし】
こちらもヨロシクです。
知床も厳しい残暑がようやく過ぎたようで、秋の空、秋の風を感じられるようになってまいりました。
そんな中に、いくつか秋を見つけました。
1つめは、これからの繁殖期に備えて武装を整えたオスジカ。角はゴツゴツ、毛からもすっかり鹿の子模様が消えて冬の装いです。
とにかく暑かったですから、こんなオスジカに出逢えるのはまだちょっと先かと思っていたのですが、いつの間にかこんなに迫力ある立派なオスジカになってくれていました…笑。
そのオスジカの後ろでぶれぶれなのは、群れるシカの前に突然姿を現した私に驚いて慌てふためき逃げゆくメスジカたちのお尻です。
何を思ったのか、オスジカだけがこちらをじぃーっと見ていました。
2つめは、秋色のナナカマド。森の中にポツンと赤く染まるナナカマドを見つけました。
色づきを見せずに枯れてしまってる葉が目立ってしまって紅葉への期待もしぼんでしまいますが、たった1本でもこんな樹を見つけられると、あぁ、紅葉だぁ~って嬉しくなります。
今シーズンは、こんな樹が貴重かも、でも、まだまだ、枯れてない樹だってありますからね…笑。
3つめは、色も形もまるで絵に描いたようなきのこ。
きのこには目がないんですが見る目もないので、調べてはみたものの、このきのこがナニモノなのか、私にはナゾ…笑。
でも、真横ににょっきっと伸びるかわいらしさと何とも云えぬこのきのこっぽさに思わずにっこりです。
秋の探しものが楽しい今日この頃です。
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大気が混ざる秋の空。
あさ、13度
おひる、19度
今夜から雨もようです。
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【知床グランドホテル北こぶし】
こちらもヨロシクです。
こちらは、岩礁に集まるオオセグロカモメ。いつもの海岸の光景です。
そして、こちらは、岩礁で羽を休めるウミウ。こちらもいつもの海岸の光景です。
ところが、こ、こ、こちらは・・・???
い、いったい・・・???
岩礁に不思議な石のオブジェが立ち並んでいます。
今月、22日には見られなかったので、その夜から23日の未明にかけて突如現れた謎の突起物。
ずっと昔にこの海岸で海難事故があり、その供養なのかもと思って聞いてみたのですが、どうもそうでもないらしいのです。
誰かが、ちょっと遊んで…とか、暇つぶしで…とか、とは思うには手が込んでいるような気がします。だって、長い石を立てるのだって、その先端に平らな石を乗せるだって、それらを固定するのだって、なかなか大変そうです…。
もしかして神の仕業!? 何かの予知!? …笑。
いったい誰が、いったい何の目的でって、謎は深まりますが、何となくメーセッジやパワーを感じてしまう(…?)このオブジェ!何時まで形をとどめているか見当がつきませんので、ご覧になりたい方はお早めにどうぞ。
ホテルの前の国道を左に2キロほど進んだ海岸に立ち並んでいます。
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秋のスキっとした空気になりました。
あさ、11度
おひる、19度
気温も秋らしくなってまいりましたよ。
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【知床グランドホテル北こぶし】
こちらもヨロシクです。
ぷらぷらとお散歩がてら林道を歩いていると、その脇に生える大きなきのこが目に入ってきて近寄ってみると、ハナビラタケ!(…たぶん。)おぉ、なるほどと、名前に納得できるお花にそっくりなきのこです。
今度は真っ白な大きな塊が目に入ってきます。
きのこに違いないのですが、遠目に見るそのシルエットはどうもきのこらしからず、で、また近寄ってみると、なんと、まぁ、立派なヤマブシタケ!(…たぶん。)
その針山のような、蓑のような形には目を見張り、どうしてこんな形に出来上がるのかと感動してしまいます。
ちょっと触ってみるとじっとりしていました。
どうも私には、このヤマブシタケが樹にしがみつく〝子泣きじじい(ゲゲゲの鬼太郎に登場する石のように重くなる蓑をまとった妖怪)″たちの背中に見えてきてしまって…、時に妖しげなきのこを見ていると、きのこの世界に妖怪が暮らしていても不思議じゃないかなぁっ、なんて思えてきたりします…笑。、
帰って調べて見ると、ヤマブシタケは味はあまりしないそうですが食べれるらしく、漢方薬にもなり「幻のきのこ」なんて呼ばれたりもするそうです。もしや、スゴイきのこを見つけたのか!って、部屋で一人、ほくそ笑んでしまいました。
ハナビラタケも食べることができ、こちらは美味しいそうです。どちらも20センチを超えるほどの大きさで大収穫でした。
って、国立公園内ですから採ってはないですけどね、見られただけで大収穫です。
近頃、足元には、踏んづけてしまいそうに小さいのやら、毒々しげな色のものやら、様々なきのこがいっぱいです。色だっていろいろですが、きのこの持つ形の不思議さにはいつも驚かされて、もっと面白いのは、見事なのはないかなぁ…と、ついつい夢中になって探してしまいます。
先日の森歩き。
歩き始めると早速、足もとにころころ転がるドングリを発見!
昨シーズンはさっぱり見かけませんでしたから、「今年は豊作になるのかなぁ…」と、ニッコリ。
続いて弦から垂れ下る山ブドウを発見!…「熟したころ採りに来たいなぁ…」と、またニッコリ。って、国立公園内ですから採っちゃダメですけどね。
そんな秋の実りの予感に心が弾んでくるのは、道路脇で見かける痩せこけたヒグマのせいもあるのかも…、です。
先だって、新聞やニュースでも報じられておりましたが、ヒグマが痩せてしまっています。エサが不足しているのか、ヒグマ同士の力関係なのか、事情はわかりませんが、ちゃんと食べれてないヒグマがいるのは事実のようです。そんなヒグマが石を返してはしきりにアリを探す姿に、サケやマスが上ってくれば、この状況も好転するのだろうと思って過ごしておりましたが、そのサケやマスの上りも今のところあまり良くないようで、となると、望みは秋の森の恵み!です。
ヒグマや森の動物たちに食べ物が十分行渡るよう、この秋、木の実や果実が豊かに実ってくれるといいなぁ…って、思います。
森でちょくちょく見かけるようになってきたエゾリスに、首の辺りから冬への衣替えを始めたエゾシカに、吹く風の涼しさに、残暑が厳しいながらも秋の気配を感じる今日この頃です。
先だって、ホテルスタッフより、網走湖辺りに「カワセミ」が来てると聞きました。
「渓流の宝石」と称される色鮮やかな美しい鳥で、一度は見てみたいって、ずっと思っていた鳥です。
知床のあれやこれやが気になってなかなかウトロを出れない私なのですが、カワセミだって見たい!です。
で、ウトロを離れる心を決めて(オーバーかな…笑)、カワセミが憩うという網走湖畔の川へと100キロ程の遠征に出かけました。
ポイントに到着して、川が見渡せる葉の茂る樹とその木陰の草叢を隠れ蓑にして身をひそめ、じぃ~っとカワセミを待つこと四、五十分。
ポチャン!
川に小石が投げ込まれるような音が聞こえてきて、何かと思えば、カワセミのダイブ!です。でも、カワセミに気づいた時には、すでに水中の魚を銜えて飛び去る後ろ姿を捉えるのが精いっぱい。早い!です。目にも留まらぬ早業で獲物を仕留めていきます。
うちに、川に突き出した枝に止まってくれたり、私の真横をすりぬけて行ったりと、その姿も、カワセミガ誇る背面のコバルトブルーの美しさも、この目でしっかり見ることができました。
キレイでした(本当は青くなくて光の加減で青く見えるらしいですよ…)。
カワセミの声も勿論初めて聞きましたが、よく古い自転車のブレーキ音に似ているなんていわれるので、耳触りな声なのかと思いきや、水辺に涼しさを運んでくれる爽やかな声で感激でした。
そんな、カワセミに夢中になっている最中、私が隠れ蓑にしていた樹にカラたちの混群がやってきて、思わずシマエナガと目と目が合ってこのカット…カワイイですね。余談ですが、この隠れ蓑にしていた樹にはカワセミも止まってくれて、私の身隠しはうまくいっていたのだとちょっと得意な気分でした。
まだ、暑いですけど、気がつけば、もう9月です。秋の渡りで野鳥たちの活動も活発になってくる季節、ここ知床は野鳥も多く、これまでに300種近い野鳥が観察されています。
ぜひ、散策の折は、バードウォッチングも楽しみながら野鳥たちの可愛らしさや美しさを感じて頂けたらと思います。
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20度ってすずしいですね。
おひる、23度
夕方、20度
あーすずし。
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【知床グランドホテル北こぶし】
こちらもヨロシクです。
8月の終盤、ヒグマ出没のため閉鎖が続いていた知床五湖の地上遊歩道。ヒグマの行動パターンが変わったのか、少しずつ散策できるようになってきました。
昨日、午前は閉鎖されておりましたが、午後は利用が可能になり、その朗報を、外出先の網走湖辺りで受けた私は、これは何としても五湖を歩かねばと100キロ程の道のりを慌てて車を走らせ戻ってきました。
でも、まだ、五湖を拠点に活動していたヒグマたちが完全に離れた訳ではないらしく、いつ、閉鎖になってもおかしくない状態ですから、今こうして運転している間に五湖にヒグマが出てしまったらと気がきではありません。
午後2時前、やっと五湖に到着、地上遊歩道はと云うと、笑!…あいてます。
地上遊歩道利用の前に義務付けられている10分のレクチャーを、とても長く感じながら受け終え、いざ、いざ、ひっさしぶりの知床五湖の湖畔沿いへ!
やぁ~、イイっ! 文句なく、イイっ! やっぱり、イイっ!
足早に歩いてしまうのがもったいなくて、のんびり、のんびり、森の香りに包まれながら、風や雲、陽射しの加減で表情を変える景色や小鳥の声を楽しみ、大きなきのこに驚き、水鳥を観察し、湖畔で涼しげにするエゾシカに出逢い、エゾリスにも出逢い、高架木道から夕陽を眺めて帰ってきました。
無事、歩ききることができましたが、もし、ヒグマを見かけても「見た!なんて言わない、見なかったことにしよう」って、ずぅ~っと思い続けて散策しておりました…笑。
まぁ、実際に出くわしてしまえば、ルールですし危険ですから、引き返さないわけにも、報告しないわけにはいかないんですけどね。
一時、五湖を明け渡してくれたヒグマに感謝です。
この夏、地上遊歩道を散策できたかたは、実はかなり、かなりラッキー(?)だったのです。これから知床へお越しの皆様、五湖散策路が空いていたなら、ささっと歩いちゃって下さいね。
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20度ってすずしいですね。
おひる、23度
夕方、20度
あーすずし。
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【知床グランドホテル北こぶし】
こちらもヨロシクです。
皆様ご存知の通り、知床八景と云えば、
代表格の「知床峠」と「知床五湖」、当ホテルから歩いて10分程の所にある「オロンコ岩」、夕陽を見るポイントとして名高い「プユニ岬」と「夕陽台」、そして、「フレペの滝」、「カムイワッカの滝」、「オシンコシンの滝」の3本の滝です。
この景色たちが、めでたく知床八景の栄冠を手にしております。
ですが、実は、埋もれてしまった「モト八景」があります。それがこちら。その名も「オシンコシン展望台」。
「オシンコシンの滝」に座を譲る前の知床八景の一つです。
確かに、「オシンコシンの滝」は圧巻ですからね、ウトロに向かって海岸沿いの国道をひた走り「そろそろウトロかなぁ~」なんて思うと、豪快に流れ落ちるオシンコシンの滝が目に飛び込んできて、「あぁ、知床だぁ~」って思わされます。
「日本の滝100選」にも選ばれており「オシンコシンの滝」が知床八景に名を連ねるのは当り前と言えば当たり前なわけです。
ですが、知床半島を一望できる「オシンコシン展望台」からの眺めだってなかなかで、昔懐かしオジロワシモチーフの八景看板が当時のままになっています。
なんとなく秘密の場所っぽい、ひっそりとした感じも好きで、時々、眺めに出かけています。
場所はと云うと、ウトロから斜里へ向かって5キロ程の所にアーチ状の橋がかかる三段の滝が流れ落ちていて、この滝を過ぎてすぐに左に上る脇道があり、その脇道を道なりに上り行きどまった所です。
皆様、知床へお越しの際は、ちょっと立ち寄ってこの景色を眺めてみて下さい。
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残暑少し和らぎました。
朝、20度
おひる、26度
昨日から6度ほど下がりました。
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【知床グランドホテル北こぶし】
こちらもヨロシクです。
昨日は朝から天気が良くて、時が進むにつれどんどん良くなり、午後には順光の中で知床連
山もくっきり!こうなると、行きたくなるのは景色がキレイなところ。
景色がキレイなところは?
真っ先に頭に浮かんでくるのはやっぱり知床五湖です。
しかしながら、先日から湖畔沿いに居ついているヒグマがまだ離れてくれないため、地上散策路には立ち入ることができません。でも、ヒグマ避けを施してある高架木道も、眺望だって歩く気持ち良さだって、けっして地上散策路に負けてはいません。
そんなわけで、知床五湖の高架木道を進みます。
湖面に波がないことを祈りながら足早に片道800mを歩いた先の高架木道最終展望台からの知床連山と1湖と逆さ連山の眺めは思った通りにキレイでした。
でも、1湖が写し出す知床連山の山並みが微妙にゆらゆらしていて…、う~んっ、これは待
つしかないと、そんな待つ時間を贅沢に思いながらちょっと待ってみると、次第に波はおさまりこの景色!たまらなくキレイです…笑。
その後足をのばした、フレペの滝展望台。
展望地にある東屋から見る断崖に、成鳥になりきれてないオジロワシが留まって離れようとしません。これは何かありそうで、やっぱり待つしかないと、五湖と同様また待ってみると、目の前でオジロワシのハンティングが繰りひろげられました。
標的は断崖で羽を休めていたウミウ。
ウミウは成鳥でしたからかなりの大きさ。幼いオジロワシとさほど変わらないサイズ相手を狙って仕留めてしまうのには、ちょっとびっくりでした。
風が止むのを待つ、動物の動きを待つ。
などなど、ちょっと待ってみると、イイ事があったりしますね…笑。
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今日はしっとり雨の知床
夜中、27度!
朝、20度。
これが、寝苦しいってヤツですね。
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【知床グランドホテル北こぶし】
こちらもヨロシクです。
数日前、森の香りを心地よく思いながら野鳥を観察していた時のことです。
どこからともなくやって来たキタキツネが、私のすぐそばでお昼寝を始めました。キツネがお昼寝に初めに選んだ場所は日陰。
ですが、ヒンヤリし過ぎてしまったようでムクッと起きてクシャミをひとつすると、日向へ移動してお昼寝の続き。少しすると今度はお日様がポカポカし過ぎてきたのか、もとの日陰へ戻ってまたまたお昼寝。
伸びや欠伸をしながらそんな事を繰り返していて、いつまで続ける気なのかと面白くなってしまった私は、草叢に座り込んでキツネウォッチングとなりました。
すると、すると、リラックスモード全開だったキツネが一変、急に頭をもたげて戦々恐々の面持ち。
これは、ただ事ではないぞ!
と、いったい何がおきているのかと、キツネの鋭い視線の先に目をやると、な、なんと、タヌキがこちらへ向かって歩いてきてます。
タヌキはキツネの存在に気付いていないようで歩みを止めません。
ぅおぉ~っ、このまま行けばキツネとタヌキの鉢合わせだっ!
と思って、ワクワクドキドキです。
だって、そんなシーンにでくわしたことないですからね…笑。
キツネに気づいたタヌキは「ギョッ!」って感じで、一瞬ひるんだものの、両者共に聞いたことのないような声を上げながら、キツネは下からタヌキを睨み上げ、タヌキは上からキツネを睨みおろす火花散る睨みあいが始りました。
睨み合いはきっと十数秒の間だったと思いますが、取っ組み合いにはならずに、タヌキがキツネを避けるように先へと進んで一件落着となりました。
この勝負はタヌキが劣勢、キツネに軍配が上がったようですが、実際のところ、キツネとタヌキ、どっちが強いんでしょうね…、
ずんぐりむっくりで足の短そうなタヌキより俊敏で牙も鋭そうなキツネが強そうですよね…、でも、化かしの術ならタヌキが勝っているような気がします…笑。
7月下旬から、知床五湖の地上散策路の閉鎖があいついでいます。理由は、知床五湖の1湖付近にヒグマが居ついてしまっているようなのです。
実際、五湖にでかけてみると、この日も地上散策路は閉鎖中。ならば、その噂のヒグマにお目にかかってみようかと高架木道に向かいました。
なかなかヒグマの姿を見られないのが普通なのですが、高架木道の最終展望台の手前辺りに、あたりまえのように夏のあいだに背丈の伸びた草のあいだからヒグマが姿を現しました。
親離れしたばかりの小さな仔熊のようです。
石をひっくり返したり、土を掘ったりと、好物のアリを探しているようですが、見るからに痩せています。食料をあまり得ることができていないようです。
関係の方の話によると、食べ物が豊富な環境の良い場所には、力のあるヒグマがいるため、入ることができず、行き場をなくしてこの五湖付近に逃げ込んできているのではないか、とのことです。また、食べ物を探す能力も、アリを探すことくらいしか覚えていないのではないかとのことでした。
そんな事情を知ると、このヒグマが、この先、生きていけるのかと心配にもなります。
この場所に居すわっているとなると、五湖の地上散策路も当分は閉鎖が続くのかなと、残念にも思えてきます。
この夏のヒグマの出没数が大変多いと、あちこちで耳にします。
事実、この日、私が知床五湖への行き帰りの道路脇で見かけたヒグマは、なんと、親子合わせて11頭。五湖だけでなく、フレペの滝への散策路も3度のヒグマの出没で閉鎖になっていました。
夏休み中でもあり、多くのお客様が知床へ訪れています。
知床五湖の高架木道や道路沿いでヒグマとの出逢いに、お客様は歓声を上げて大喜びです。もちろん、私もヒグマに会えるのは嬉しいです。
しかし、この今までにないヒグマ遭遇の多さは、喜んでばかりはいられず、ヒグマの駆除につながる事態が起きないかと、不安になったりもします。
運よくヒグマと出会えたお客様、どうか、どうか、車から降りたり、近づいたり、食べ物をやったりしないよう、くれぐれも、くれぐれもお願いします。
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年々、湿度があがっているような気がします。
今朝、18度。
お昼前、20度
午後からは、湿度下がる予報です。
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【知床グランドホテル北こぶし】
こちらもヨロシクです。
休日の夕方近く、フレペの滝からの帰り道に、知人から「さっき、知床五湖の売店の横の林にヒグマが出てきてしばらく居たんだよ」、なんて聞かされ、あぁ~あっ、五湖に行っていれば良かったと残念に思いながら、岩尾別温泉道路に車を走らせると、アハハハッ!イマシタ、イマシタッ!
岩尾別にもヒグマが…笑。
道路に入ってすぐに親子熊、そして、もう少し走った所には親離れしたばかりらしい兄弟熊。ヒグマに逢うのはホントに久しぶりで、その姿に夢中になって喜んでおりましたが、人を警戒する気配が全くなく人慣れしてしまっているようで、このヒグマの先行きが心配になってしまいました。
たまたま居合わせたガイドさんによると「人からエサを与えられてしまっているのではないか」とのことでした。
となると、人前を平気でうろうろするこの状態が収まるとは考えにくく、人に近寄ったり食べ物を求めて人里に出たりと行動がエスカレートするかもしれません。そうなれば人にとって危険なヒグマとされ駆除しなければならなくなる訳です。
エサをやることは、ヒグマにとっても人にとっても危険なことで悲しい結果を招くだけですから、そこは、ぐぅ~っと堪えて、ガマンして頂ければと思うばかりです。
ヒグマに限らず野生動物との出逢いを楽しみに知床にお越しになるお客様がたくさんいらっしゃいます。
私にとっても野生動物との出逢いが多い知床はとても魅力的です。
ですから、そんな場所だからこそ、野生の動物との間には守らなければならない距離があることを心に留めておきたいです。
昨日、早起きを頑張りました。
知床峠を羅臼へ少し越した辺りから眺めた雲海と朝焼けです。日の出はまだ早く4時位、3時前にウトロを出れるとイイ感じです。早起きは気持ちイイですよ…笑。
今朝、19度。
お昼前、22度
お昼過ぎには晴れそうです。
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【知床グランドホテル北こぶし】
こちらもヨロシクです。
この沼は、ポンホロ沼といいます。
知床峠へ向かう途中から森に入って向かう小さな沼です。
数年前、はじめてこの場所をおとずれました。
春から夏にかけてだけ現れる幻の小さな沼があると聞き、一度行って見たいと思っておりました。
ガイドさんに行きかたを尋ねると、「入口から沼まで林道があるから迷わないよ」と、言われたものの、やっぱり不安でしたので、はじめてのポンホロ沼は、ガイド同行のツアーに参加して訪れました。
その後、ひとりチャレンジの日、道がわからなくなりそうだったらそこで引き返せばいいのだからと、呪文のように「ダイジョウブ、ダイジョウブ」と唱えながらドキドキを抱えてポンホロ沼を目指しまたことを覚えています。
今となってみると、あの不安やドキドキは何だったんだろうと可笑しく思えるほど、気楽に行けるようになりました…笑。
ポンホロ沼へ行ってみたい!というお客様、まずはガイドツアー(1日ツアーの中で組まれていたりします)で、訪れてみて下さい。
沼の周りはぐるっと一周歩くことができ、私は、このポイントからの倒木が水面から顔を出すたたずまいが好きです。
訪れる人が少ないためか、とても静かで、ついつい時間を忘れて沼のほとりで「ぼぉー」っとしてしまいます。
林道を包み込む深緑の中に、ひときわ目立つ「ツルアジサイ」の白いお花を見つけました。
このお花、冬にはドライフラワーのようになって北風に飛ばされ舞い落ちたりして、森に積もる雪の上に見つけることがあります。
このあいだの冬、そんなお花を拾われて「家まで大丈夫かしら…」と大事そうにお持ち帰りになられたお客様のステキな笑顔が、ふと思い出されました。
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朝からお日さま出てるの久しぶりです。
今朝、17度。
お昼は、24度くらいになりそうです。
やっと夏らしく?暖かく?なってきました。
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【知床グランドホテル北こぶし】
こちらもヨロシクです。
だらーんとキタキツネ。
近頃、「ヒグマ」に縁がなくて、すっかり見かけていません。
知床五湖の高架木道からは連日のように目撃されており、お客様からも、「いましたよ」、「見ましたよ」なんて、日々、聞かされ、一向に自分にチャンスが巡ってこないことに少々焦れ気味で、本日は何としてもヒグマの姿を拝もうと、自発的パトロールに専念することにしました。
朝から晩まで走れる道路を、行ったり来たり、行ったり来たり。
そして、ついにチャンスが巡って来ました!
岩尾別温泉道路で1度、知床五湖への知床公園線で午前に1度、午後に1度と、なんと3度もです。
ところが、ぜぇ~んぶチャンスのみ。一足遅れで、ヒグマの姿は無く、出没していたんだなぁ~という余韻と残念さだけを感じる始末。
逢いたい、逢いたいと思うとこんなものですかねぇ~。
出がけに目に飛び込んできた雲に圧倒されて、しばしプユニ岬で足止めされておりました。
そう、この不思議な雲が現れさえしなければ、足止めされることもなく、ドンピシャ、ヒグマとのタイミングがあっていたのかも…笑。
あぁ、でも、そっか、カムイワッカ林道でも、道路にねそべるキツネの可愛いらしさに足止めされていたんだっけ。
まぁ、今日は、こんな筋書きだったんですね…笑。
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曇りで気温低めです。
朝は、11度。
お昼は、13度。
クーラー停止です。
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【知床グランドホテル北こぶし】
こちらもヨロシクです。
先日、フレペの滝への遊歩道の帰り道で、その草原にお母さんと、その後を元気について歩く仔ジカ、一緒のところを見かけました。
お母さんは、つねにペロペロと仔ジカをなめてあげていて愛情たっぷり。
その光景はとても微笑ましく、あどけない仔ジカの仕草もとても可愛らしく、何時見ても、何度見ても、自然と気持ちが和んできます。
プレペの滝へ向かう途中、草原にその姿はなかったので、帰り道での巡り合わせを喜んでいたのですが、夕方になって岩尾別温泉道路脇でもエゾシカ親子との出逢いがあり、いよいよ、ベビーラッシュでしょうか…笑。
「ヒグマが歩いてましたよ」なんてお話も、相変わらずお客様よりよく聞いております。
のんびりと知床の自然を楽しみながら、動物たちとの出逢いもお楽しみ下さい。
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今日は朝から夜にかけて、だんだん気温が下がります。
朝、11度
お昼、10度
日本列島の長さを感じる、
九州地方との気温差です。
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【知床グランドホテル北こぶし】
こちらもヨロシクです。
前に見つけた子育て中のゴジュウカラ。
見つけて以来、午前の仕事が終わるといそいそと出かけ、その様子を観察しながらお昼のお弁当を食べるのが近頃の日課のようになっております。
ゴジュウカラの姿を見つけて、おぉ、まだ、巣立っていない!
と一安心(…?)。
巣からヒナの糞ををくわえて、持ち出す親鳥の姿に、ヒナの無事と成長を感じて、また、安心。(親鳥は、ヒナの糞を外に持ち出して巣の掃除をします)
昨日は両親揃って出たり入ったり 出たり入ったり いつも以上に忙しそうで、そんな 両親が巣穴の前でばったり鉢合わせ。
「あら、まだいたの?」
「今、出かけるとこだよ!」
そんなおしゃべりが聞こ えてきそうな感じで、パパ(ママ?)は、慌てて飛び出して行きました。
ヒナたちが巣立つ時、タイミング良くこの場所に居れるといいなぁ~と、願うばかり です。
余談ですが、青空の下で食べるお弁当、美味しいです … ヒグマの暮らす場所ですから、何処でもという訳にいきませんけどね。
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今日は朝から、エゾ春ゼミの声が聞こえていました。
朝、12度
お昼、18度
明日からはまた、気温が下がりそうです。
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【知床グランドホテル北こぶし】
こちらもヨロシクです。
当館のある、斜里町ウトロ温泉から、知床半島の反対側、羅臼の海で運航しているホエールウォッチングボートに乗ってきました。
「昨日はシャチがくじらを捕食するシーンが見れたんだよっ!」
っなんて、知床ネイチャークルーズ船の船長から聞いて、鼻息荒く、乗船しました。
鯨類を発見しようと双眼鏡を覗くスタッフが何かがいるらしき方角を「10時」とか「3時」とか、時計盤の数字の位置で船長に知らせます。
その声が聞こえてくる度に、胸を弾ませながらドキドキさせられたものの、出逢えたのはイシイルカ。
それから、たぶんアカボウ科ではないかと思われるクジラの背中。
それから(…?)
「イモト」さん。
こちらは船上に出没…笑。
私が乗船したのはTV番組「世界の果てまでイッテQ」のロケ中の便だったんです。
放映は今月24日とのことで、乞うご期待!
久しぶりに森を離れ海にでましたが、たまには「海」もイイですね。
見慣れた知床連山も羅臼側から見ると、また新鮮でした。
知床関連TV番組、今週、放映多数あります。
・6月19日(火)、今日!20:00
TBS系列 「教科書にのせたい!」
知床日帰り弾丸ツアー
・6月24日(日)、20:00
日テレ系列「世界の果てまでイッテQ!」
イモトさんが知床きてました。
お見逃しなく!
その他、放映ありましたらお知らせください~。
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台風心配ですね~。
知床は快晴です。
朝、15度
お昼、18度
ザ・すずやか。です。
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【知床グランドホテル北こぶし】
こちらもヨロシクです。
エゾシカの赤ちゃんが隠れていますが、、、
さあどこにいるでしょう?
正解はココ!
赤ちゃんは、産まれて1時間程で歩けるようになるそうですが、10~14日間程は茂みや岩陰にこうして隠れながら、日に2、3度授乳に戻る母鹿を待って過ごすそうです。
お母さんと一緒に居て目立ってしまうより、この方がずぅーと危険を避けられるそうです。私が見つけられたのも、たまたまお母さんと一緒のところに出くわしたからで、そうでなければ きっと 走り過ぎていたと思います。(もっともこの赤ちゃんにとってはそちらの方が良かったのでしょうけど…笑。)
よちよち立って歩くところを見たくて暫く少し離れて見ていましたが、私を警戒してお母さんが戻ってこれなくても…、と思ってその場を離れました。2時間程経って戻ってみると、その場所にその姿はなく、きっとお母さんが、もっと人目につかない安全な場所に連れて行ってくれたのでしょうね。
今シーズン、初めてのシカの赤ちゃんとの出逢いでした。これから、仔ジカとお母さん一緒の微笑ましい光景を見かけることも、きっと多くなりますね。
仔ギツネはと云うと、とっくに産まれているハズなので気にとめながらもチャンスに恵まれずにいて、やっと先日出逢えたのですが、かなり成長しています………。
できれば、もうちょっと黒っぽい幼い仔ギツネに出逢いたかった!…なんて(笑)。
新しい命が溢れる知床です。
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朝、9度
お昼、13度
晴れてても風がひんやりです。
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【知床グランドホテル北こぶし】
こちらもヨロシクです。
先だって、宿泊されたお客様から、
「知床五湖へ向かう途中と帰る途中で、2回もクマを見ましたよ!」と。
「シカを追っかけてて…」なんて聞いて、五湖もキレイでと、とても嬉しそうにお話下さり「良かったですねぇ~」と一緒に喜びながら、ちょっと羨ましかったり、うずうずしたりしておりました。
待ちわびた翌朝、目覚ましが鳴るより早く目を覚まし(…笑)、日の出とともに繰り出して、五湖への知床公園線や岩尾別温泉への温泉道路を行ったり来たり走っていると、見つけました!
道路の脇をのそのそと歩いているヒグマ!
倒木を「よいしょっ」と越える後姿とちょこんとくっつく尻尾がなんとも可愛らしいです…笑。
そして、ちょうど本日(6月1日)11時に冬期閉鎖が解かれ開通した「カムイワッカ湯の滝」へのカムイワッカ林道脇にも発見。霧に包まれる中、何処へか遠い眼差しを送っておりました。こちらは迫力ありです。
どちらも道路脇でとても近い距離でしたし、勿論、写真は車の中から撮っています。
ひと目、「山の神キムンカムイ―ヒグマ」の雄姿を見たいと願って知床にいらっしゃるい方もそうでない方も、見かけた時は、危ないですから決して車からは降りずに車の中からそっと見守って下さいね。
カムイワッカの湯の滝、登って遊べます。
観光船も知床岬航路の運行がスタートです。
楽しみが増えてる知床です。
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今日は朝から快晴。
朝、12度
お昼、19度
やっと寒い初夏が終わったのかな?
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【知床グランドホテル北こぶし】
こちらもヨロシクです。
半月程前のことだったと思うのですが、樹の洞近くにいたゴジュウカラがその洞にひょっこり入ってなかなか出てこないのを偶然見かけました。
おや、これは、ひょっとするとひょっとするかもと、きっと 巣!… 笑。
それで、時々様子を見に行っていたのですが、その後、その洞辺りにゴジュウカラを見かけることはなく、あぁ、ハズレだったのかなぁ~と、ちょっとがっかりしていたら、今日、その洞にゴジュウカラの姿を見つけました。
出たり入ったり
出たり入ったり、忙しそうで、嘴にはしっかり虫を銜えていて、しきりに運んで来ていました。
どうやら、ヒナが孵っているようです。
何羽孵っているのか、可愛いんだろうなぁ…、早く、洞から顔を覗かせてくれないかなぁ…と、ゴジュウカラは孵ってから20~25日ほどで巣立つそうなので、その日が来るまでそっと見守りながら、できれば、ヒナたちの巣立ちを見届けたいなぁ~って、目が離せなくなりそうです…笑。
その周りで、若葉をどんどん大きくしていくハウチワカエデの樹が、ローズ色の美しいお花を咲かせていました。カエデというと紅葉の美しさばかりが思い浮かびますが、お花も美しいんですね。この見事なお花に誘われたのかウソも遊びに来ていました。
先日、ウトロから車で2時間弱、川湯にある玉川大学の演習林をフィールドにした自然観察会に参加してきました。
遊歩道脇の湿地を観ながら、いろいろな説明を受けるなかで、
「エゾサンショウウオはエゾアカガエルが産卵している場所を選んで産卵します。それは、エゾサンショウウオの幼生がエゾアカガエルの幼生を捕食して成長するからです。」
と、先生が何気におっしゃるんです。
ほぉー、なるほどっ!
それでなのかと。
エゾサンショウウオの卵魂を見つけると決まって同じ水場にエゾアカガエルの卵魂があったのはそれでなのかと、ちょっと不思議に思っていた謎が解けたような…笑。
また、雪解け水や雨水が溜まってできたような水溜まりに卵が産み付けられているのもよく見かけます。
どうして何時枯れるかわからない過酷な環境に産卵するのかと、やっぱり不思議に思っていたので訪ねてみると、
「それだけ産卵場所がなくなってきているんです。」
とのこと。なるほどっ!そういうことなのかとまたも謎が解けたような…。これに関しては、種の絶滅を回避するために様々な環境に産卵するのではというお話も聞いたこともあり、謎は多いです…笑。
毎年、春になると決まって同じ場所にできあがる水溜りがあって、毎年、見に行くのですが、今年もエゾサンショウウオとエゾアカガエルの卵魂を見つけました。
この間行ってみると卵からかえったたくさんのオタマジャクシがエゾサンショウウオの卵魂の周りで泳いでいました。このうち何匹がちゃんとカエルまで成長できるのかなぁ
…、そんな事を思ってぼんやり眺めてきました。
ヒトリシズカと云うだけに、ひっそりと一輪だけで咲いてるのかと思うんですけど、群生して咲いている事が多い気がして、名前とは違うんだねって、決まってそんな話になります。
それで、名前の由来を調べてみると、それは鎌倉時代に遡り、源義経が愛した静御前の舞姿に重ねて名づけられたとか、では、静御前はどんな女性でどんな舞姿だったのか?
・・・キリがなくなりそうなので、「ふ~んっ、そうなのか」と、さらっと納めることにしました(笑)
このヒトリシズカ、名前とのギャップのおかげで、すぐに名前を覚えられたお花のひとつです。
続いて、ヒトリシズカが賑やかに咲くそばの樹の根にしがみ付くエゾハルゼミの抜け殻を見つけました。今年は鳴き声を聞くより先の発見です。
そして、気になるのは下に開く穴!
きれいな穴です。
でも、残念ながら生活の気配はなさそうでした。
樹の根辺りに穴を見つけるとネズミが顔を出しやしないかと、樹にそれっぽい穴を見つけると小鳥が顔を出しやしないかと、突然やってくる出逢いを期待してワクワクです。
ゴールデンウィークが過ぎて今日はお休み。
もぉ~う、行きたい場所がいっぱい、青空も広がってくれました。
水芭蕉が見頃だと聞いていた知床五湖は、くっきりした景色が見たくて順光が差し込む午後を待って出かけて来ました。
久しぶりの知床五湖、若葉の淡い緑が森を明るくしてくれていました。桜も満開、噂通りに水芭蕉も見頃、勿論、春の風物詩、エゾアカガエルの大合唱も始っておりました。ゴールデンウィークで忙しくしている間に一気に季節がすすんだようです。
楽しみにしていた高架木道最終展望台からの景色、順光を待ったおかげか連山はくっきり。
しかしながら、湖面は大荒れ、映るハズだった逆さ連山が波に消されてしまっています。うぅ~ん、風がほとんどなかった午前に来れば良かったのか、風を読みきれていませんでした…汗。
という事で、翌日、また青空が広がったので思わずリベンジ!
最上段との違い、わかりますか?
鏡のようにとはいきませんでしたが、湖面は知床連山を映してくれていました…笑。
春風も新緑も森の香りも鳥の声も…、ぜぇ~んぶが気持ちがイイです。遊歩道に足を踏み入れた途端に、あぁ~、帰りたくないっ!って、思わず思ってしまいます。
ぜひ、みなさまも春&初夏の知床五湖、散策して下さい。
5月7日、大ループ(5湖→4湖→3湖→2湖→1湖→高架木道)が散策できるようになりました。
地上遊歩道大ループはヒグマ活動期に入る5月10日から、認定ガイドツアーに参加してお楽しみ下さい。
高架木道は自由に散策できます。
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今日は本来の(?)5月の気温。
朝、8度
お昼前、9度
くれぐれも暖かい服装でお越しを。ウィンドブレーカーや薄手のフリースがあると便利ですよ。
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【知床グランドホテル北こぶし】
こちらもヨロシクです。
「冬眠からさめたキムンカムイ。
秋のクマの様にとても大きく筋肉モリモリ!!圧倒されました。
山の神、これからも知床の森を守って下さいね。」
愛知県からお越し頂きました、ペンネーム、ジャンボーさんの作品です。
お越しいただいた翌日、早々の遭遇でしたね…笑。
見せて頂いた動画から伝わってくるその大きさ迫力ときたら、山の神、キムンカムイの貫禄十分でした。
森をぷらぷらしていると、森の中を吹き抜ける風や樹々の香りや小鳥の声なんかが気持ちよくて、なんか、テントでも張って動物たちを待ったりしながら、ずぅ~っと、ぼぉ~っと、していたくなったりします…笑。
でも、ヒグマの存在が、なかなかそうはさせてくれません。
そう云う意味でもヒグマが知床の森を守ってくれているような気がします。
ジャンボーさん、どうもありがとうございました。
また、お会いできるのを楽しみに致しております。
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今日はフェーン現象だそうです。
朝6時、22度
お昼、27度!
でも明日から気温さがるそうですよ。
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【知床グランドホテル北こぶし】
こちらもヨロシクです。
道路脇の林の中、残雪の上に立つ見慣れぬ後姿…。
もしかしてエゾライチョウ?
いやいや、間違いなくエゾライチョウ!
慌ててリュックからカメラを取り出し覗いてみると、やっぱりエゾライチョウです。目の上の赤色が鮮やかです。
これまでも、見かけたこたはありましたが、いつも遠くてシルエット。こんなにもはっきりとゆっくりと観察できたのは今回が初めてです…笑。
徐々に徐々に林の奥へ奥へと歩み行く後ろを、驚かせないように静かに追うと、その先にもう一羽のエゾライチョウがいました。
きっとペアだった気がします。
その後、エゾライチョウにまんまと撒かれてしまい姿を見失いましたが、近くに巣があったんじゃないかなぁ~って思えてきて…、エゾライチョウにも春が訪れているのですね。
昨日は、ひらひら、ひらひら舞うチョウチョをいっぱい見かけました。樹に集まって樹液をいただいているのでしょうか。
雪解けはすすんでいますが、まだまだ残雪も多い森です。
そんな雪残る森の中で、生きものたちはしっかり春を感じているのですね。
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どんどん雪解けてます。
真夜中、14度
朝、13度
夕方、11度
もうストーブいらないかな。
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【知床グランドホテル北こぶし】
こちらもヨロシクです。
4月20日午前11:00。知床五湖まであと5キロ程の地点で閉じられていた岩尾別ゲートの冬期閉鎖が解かれ通行が可能になりました!
それに伴い、知床五湖もオープンです!
気持ち良く一番乗りで開通直後のゲートを通過。
知床五湖へも一番乗りだー、と意気揚々と車を走らせると、岩尾別ゲートを2キロほど過ぎた辺の道路脇の原っぱに、な、なんと、ヒグマ!しかも、3頭の親子です。
北海道内外でヒグマとの遭遇や事故が報じられるなかではありますが、あるがままのヒグマの姿に圧倒させられ知床の自然の懐の深さをあらためて感じておりました。
さて、さて、1時間ほど遅れて到着した知床五湖はと云うと・・・まだ、湖面が凍っています!
遊歩道にはミニ雪壁が。で、足元はけっこうぐちゃぐちゃ、散策には長靴が無難です。
今は小ループ(入口→2湖→1湖→高架木道→出口/レクチャー受講が必要です)と高架木道往復の2コースの散策です。
5~3湖を巡る大ループはまだ積雪が1mにも及んでおり雪解け待ちとのことです。
水芭蕉やエゾアカガエルの大合唱…、そんな春の便りはもうちょっと先のようですが、高架木道から見渡す知床連山の景色はやっぱりキレイです。
そうそう高架木道をくぐったと思われるヒグマの足跡が残雪の上にくっきり残されていました。
五湖へ向かう前に登ったオロンコ岩は、すっかり雪も解け岩の断崖にはカモメのアパートができあがっており、エゾエンゴサクのお花が咲き始めていました。
こちらは、もう春でしょうか…。
知床五湖に関する情報は、コチラを!
http://www.goko.go.jp/
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今朝はひんやりです。
朝、プラス1度
昼、プラス6度
フキノトウがどんどん育ってます。
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昨晩、知人たちと夜の森歩きに出かけました。
ふと足を止めた知人。知人のヘッドライトが照らし出す足元の雪の上に小さな毛玉のような塊が…。
何だろう? モモンガの毛…?
いや違う、よく見ると、コウモリ!
死んでる?いや微かに動いていてる!
皮膜(翼)を折りたたみ顔を覆い背中を丸めてうずくまっていました。
何でこんなことに?
樹洞から誤って落っこちて動けないのかも、きっとまだ子供で飛べないのかも。
このままだと死んじゃう。
とにかく放ってはおけずに、すぐさま保護。
でも、どう手当てをしてあげれば良いのか…。
で、ネットで調べてみると、天狗のように突き出た鼻の特徴が「コテングコウモリ」とぴったり。
このコウモリ、世界的にも珍しいそうなのですが雪の中で越冬!するらしいのです。
なるほど、ならば、あの雪の上でうずくまっていた状態も説明がつきます。冬眠していた雪洞のまわりの雪が融けて体が出てきてしまったのを、たまたま、見つけてしまったというわけです。
だから、事故でもケガで衰弱していたわけでもなく、眠っていただけ…、と云う事は、保護じゃなくて拉致!…汗。
部屋の中で体が温まったのか、目が覚めたのか、連れ帰って暫くすると、元気に飛び回り始めたのもうなずけます。
1日拉致…、いや、保護した後、また、偶然出逢えることを願って、パタパタと闇夜に羽ばたき行く後ろ姿を見送りました。
コウモリって、怖いイメージかもですけど、あの小さな体の頼りなさ、毛のふかふかさ、乾燥すると破れやすくなってしまう皮膜の繊細さ…、怖いなんてとんでもないです。
愛おしい可愛いヤツです…笑。
貴重な体験にまたまた感謝です。
雪融けがすすみはじめた知床です。
この後もプラスの気温が続く見込みです。
そんな残雪の森は、スノーシューが必要なような、必要でないような…、ヒグマの足跡情報もちらほら、こうなってくると、そろそろ、いよいよ、年貢の納め時。
歩きおさめと心して、フレペの滝から象の鼻へと断崖沿いに歩いてきました。
その歩きずらいこと、この歩きずらさに春を思いながら、冬の終わりを知らされます。雪が多かった今年の冬はエゾシカにとっても厳しかったのでしょう、息絶え横たわる何頭かのシカを見かけてしまいました。
その一方、いち早く雪融けがすすんだ断崖沿いには、やわらかい陽射しと土や枯れ草のぬくもりに安らいでいるかのようなエゾシカの姿があり、ちょっと気持ちも和んできます。
象の鼻を見る断崖に立つと、白波が…、いやいや、流氷が大きな波を描くかのように漂っていました。こちら流氷も、随分頑張ってくれましたが、さすがにもう、年貢の納め時ですよね。
凍てつく冬の厳しさがすっかり失せた象の口もとにも春を感じます。
そして、モモンガ! この冬、喜び勇んでモモンガに振り回されておりましたが、うぅ~んっ、でももう、年貢を納めなきゃです。
この日は、幸運にも出逢いが巡ってくれましたが、やっぱり、出逢いにくくなってしまいました。
さぁ、冬は終わりです。
今週末からは、観光船(クルーザー)の運航が始まります!
20日からは知床五湖の利用が、GW前には知床横断道路の通行が始まる予定です。
知床のグリーンシーズン間もなく始動でぇ~すっ!…笑。
ひょいと見ると樹の上の方で、キツツキがあけた穴のまわりをゴジュウカラがちょこちょこしていました。
もしかして、穴に入るかなぁ~、入ってくれないかなぁ~、なぁ~んて思いながら見ていたら、随分と迷った(…?)みたいですけど、ひょっこり入ってくれました!
すっぽり収まっちゃってます…笑。
丁度、雪が降り始めてきて、ちょっとだけ「雨や…」、いやいや、「雪やどり」のつもりだったのでしょうか。
「あ~らっ、この穴、住み心地が良さそうね…」なぁ~んて、
「今年はここで子育てしようかしら…」なぁ~んて、思ってくれてたりしないかなぁ…。
もしも、そうなら、「ゴジュウカラの子育ての様子をのぞき見できるのに」なぁ~んて、
見たがりゴコロがくすぐられてしまっておりました。
ゴジュウカラは頭を下にして幹を降りることができる技師、そう考えると、ちょっとコワイ感じの過眼線と呼ばれるアイラインもカッコよく見えたりしてきます。
それにしてもよく降る雪です。
先日、台風並みの低気圧の雨に打たれながら、いよいよ雪も終いかなぁ~って思っていたのに、僅かですけど、また、降る雪。
知床でも春の台風が吹き抜けました。
看板や屋根のトタンが飛ばされたり多少の被害があったようです。
森もスゴイことになっているんだろうなぁ~と、思いながら出かけてみると、やっぱりスゴイことになっていました。
大量に降った雨で雪融けがすすみ、今まで雪の中に隠れていた動物達の痕跡が再び顔を出し、古いものから新しものまで入り乱れて、ごちゃごちゃ。おまけに風にひっかきまわされて尚の事、ごちゃごちゃ。
動物たちもさぞびっくりしたんだろうなぁ~、風に吹き飛ばされはしなかったのかなぁ~、どこでどうやり過ごしていたのか…。
でも、ほぼ風が治まった森には、何事もなかったかのような動物達の姿がありました。
ズサズサの雪に足をとられて歩きにくそうなエゾシカ。
獲物を探しているのか、睨みを利かせながら森をつっきって行くキタキツネ。
ブメーランのような音をたてながら追っかけこをしているのは、たぶんペアのエゾリス。ペロペロ樹液をなめるエゾリスの姿がとても可愛らしかったです。
そして、なんと、まだ流氷があるんです!
海岸には、波にもまれ角をなくしたボールのような流氷がゴロゴロと打ち上げられており、昨日はそんな流氷を見ながら沈む夕陽を眺めてからの帰宅となりました。
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今日はかなり減りました。
夜も朝も、マイナス3度
そろそろ灯油いらないかな?
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昨日お昼前より雪が降り続きました。
季節はずれの雪が積もってます。
おぉっ、これは、もしかして、道路上、新雪の上にヒグマの足跡を見つけられるかも…と、いそいそと岩尾別へと車を走らせたんです。
ところが、なっ、なんと、自然センターゲートでは、朝も早いというのに、除雪車がゴォーッ、ゴォーッ、音をたてて頑張って除雪しちゃってます。
ぅえぇ~~っ、除っ、除雪しちゃっ、ちゃったら、ヒグマの足跡、消えちゃうじゃんっ!…涙。
この状況を納得された方はもとより不思議に思われた方も知床通ですね…笑。
そうです、通行止めが一部解禁になりました。
知床自然センターゲートから岩尾別ゲートまでの、およそ10キロ程の区間の夜間規制(18:00~翌朝8:00)が解除になり、終日通行できるようになったんです。
それにしても走りながら眺める雪景色が曇っているとはいえキレイです。
当然、森だってキレイなハズ。
これは昨晩からの想像通りで、まっさらな雪におおわれた早朝の森に出かけたくて、ちゃんと朝4時半に起きたんです。
でも、でも、北風がびゅーびゅーうなってたので、布団にふたたびもぐりこんでしまっって…。
出かけたのは普通な通勤時間くらいになってしまいました。
2度寝してしまうほど、吹き荒れた北風は、なんと、沖にあった流氷を呼び戻してくれました。
本日、4月1日、全国的にエイプリルフールですが、これ、流氷も雪も全部ホントですっ…笑。
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昨日からしっかり雪です。
寒い朝、マイナス7度
お昼まえ、マイナス6度
車のドアが凍りつきます。
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先日、友人の甥と姪が東京から遊びに来ていて、モモンガに逢わせてあげたくて一緒にフレペの森へ出かけました。
出迎えてくれたまっさらな雪に包まれる森のキレイさににっこり。
前の晩、降った雪が幸いしてくれました。しかも、雪はわりとさらさらで、またまた、にっこり。
おまけに、雪が昨日迄の動物の痕跡をきれいに消してくれていましたから、痕跡があれば、それは新しいもの。痕跡に辿りつけさえすれば、きっと、モモンガに出逢えるハズ
…
笑。
動物たちの気配を感じられないまま祈るように歩いていると、ありましたっ!
ありましたっ!
今、まさにといった感じでトドマツの葉がパラパラと落ちています。
そのトドマツの樹冠を注意深く探すと、いましたっ!いましたっ!
モモンガが葉をモグモグしてくれています。
その後も、「あぁ、食べたあと。」と、誰か。
続いて「いたぁ。」と、誰か。
決まって「えっ、どこ?どこ?」って、出遅れる私。
モモンガとの出逢いには何度か恵まれ、子供たちも大喜び!
・・・のハズだったのですが、子供たちにとっては初めてのスノーシューや雪遊びの方が楽しかったみたい。
モモンガのちょっとした動きやその仕草のひとつひとつに夢中になって目を輝かせていたのは、友人と私の方だったようです…汗。可愛いですっ!
でも、明るいうちから塒をポコポコ出てくるなんて、今この恋の季節だけのこと。
夜行性ですから、近いうちに出逢えなくなってしまうんだろうなぁ~…。
そうそう、ヒグマの足跡がついに発見されたそうです。
いよいよですねぇ~、春はすぐそこまで…笑。う~んっ、でも、やっぱり冬の森が名残惜しかったりしています。
海岸に残る流氷の上に羽をやすめるワシたちを見かけました。もう、北へと帰らねばならないのに、ワシたちも逝く冬を名残り惜しんでいるのでしょうか。
これから数日は、南風が吹く予報です。
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今日から道内荒れ模様。
真夜中、プラス9度!
朝、プラス0度
いま雪が降っています。
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カレ(?)のキレイな足跡が雪原に残されていました。
日中の温かさで緩んだ雪が夜になって冷やされ押し固まり、その上に雪がサラッと降ってくれると、こんな風に動物たちの足跡がくっきり残されます。
爪の跡までわかるこの足跡はもちろんキタキツネ。
森で出会ったあくびの主です。
私を少し気にした風でしたが、逃げる気配をみせないどころか大きな大きなあくびをしていました。
もう、眠たくて、眠たくて、と云った感じでしょうか。
それにしても、雪の上にぴったり寝そべってしまって冷たくないのでしょうかね…笑。
この日、森に溢れた柔らかなお日様は動物たちにも優しかったようです。
春の気配をひしひしと感じる今日この頃ですが、なんと、流氷はまだしっかり残ってくれています。
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いつまで流氷みられますかね。
朝、マイナス3度
昼、プラス1度
まだウトロも雪多いです。
■現在の流氷の状況
先日の森、青空が広がるとやっぱり気持ちイイです。
ハリギリの樹がつけた雪のぼんぼんは一足早い梅の花のよう。
やわらかい陽射しは、樹の枝先に出来たつららからポタポタと雫を落とさせ、樹に積もった雪をシャワーにして降らせていました。
なるほど、歩いていても汗ばんでくるわけです。
動物たちもこの穏やかな日を喜んでいたのか、たくさんの出逢いがありました。
フレペの滝の断崖、上空を勇壮に舞っているのはオオワシやオジロワシ。
そんなワシたちに「カポンカポン」と云いながらちょっかいを出したっがている(…?)のは、ワタリガラス。
あちこちで、トントン、トントンとキツツキが樹を打つ音を響かせば、ゴジュウカラも負けじ(…?)とキツツキさながらの音をたて樹を突き、忙しげにちょこまかする小鳥たちも一際にぎやか。
私に気づいて、「あっ、しまった!」とでも言いたげに慌てて森の奥へと消えていったキタキツネ。
私に気づいてもおかまいなしで、夢中で樹皮を剥いではモグモグしているエゾシカたち。
皮を剥がれて痛々しい樹々に、こんなにしちゃってと思いながらも春はもうすぐ頑張れと応援しているどっちつかずの私。
そして、何気にエゾリスには3度も出逢えちゃいました。
目先を低空飛行で素早く通り抜けていく見慣れぬうす茶の背中は間違いなく猛禽。
猛禽を見かけるなんて嬉しくて心がはずむハズなのに、不穏に感じて気持ちが沈んでしまうのは、モモンガたちが心配になってしまうせい。でも、モモンガもちゃんと森で遊んでくれています…笑。
春を待ちわびているかのような動物たちで、森はとてもにぎやかでした。
さて、こうなってくると気になるのがヒグマのお目覚め。冬ごもりからのそっと出てくるのもそろそろでしょうか…。
雪が積もっているうちに、ヒグマがお出ましになる前に、ぜひぜひ、森に遊びにいらして下さい。
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雪解けすすんでます。
朝、マイナス6度。
夜、マイナス5度。
雪、溶けてますってば。
■現在の流氷の状況
先日、2日間ほど雪が降り続いた知床です。
きっと、森はまっさらな雪に包まれているはずで、かなりキレイだろうなぁ~と、森が気になって中休憩で出かけてみました。思った以上にキレイで…笑。
でも、歩きなれたいつもの森なのに、その景色や様子は全然違ったものに感じられます。
いつもの所に行ったつもりなのに、実際に居るのは全く違う場所、随分と感覚がズレてしまっているようで、自分が何処にいるのか不安で何度も遊歩道を確認する始末でし
た。
もっとも、雪のせいだけではなく方向音痴のせいだったりするかもですが…汗。
そんなんですから、一昨日見つけた「誰かのおウチ」に行ってみたくても、辿りつけるわけがないですね、また様子をみに来ようとペタペタとおウチまで残しておいた私の足跡だって、すっかり雪に消されてしまっていましたしね…笑。
コレが行きたかったけど辿りつけなかった「誰かのおウチ」。
雪の残り方が穴の周りだけなんか不自然だと思いませんか?
で、よく見ると穴の上にポコポコと手をついたような小さな跡が残っています。きっと、誰かが住んでいそうです。
この雪が落ち着いたら記憶をたよりに辿りつけるかなぁ~…。
いつもよりずっしり重たく感じられたスノーシュー、これは、湿った重たい雪のせい。
ここのところ、冷え込みも心なし和らいでおり、季節が春へと向かい始めたのかなぁ~、なんて思ったりしていましたが、それを物語るかのような、湿った重たい雪でした。
森の樹々たちも、この雪に遠くない春を感じていたのでしょうか。
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今朝は冷えました。
朝、マイナス8度。
おひるすぎ、マイナス3度。
日差しはやわらかです。
■現在の流氷の状況
いつものモモンガに出逢える森にエゾフクロウが飛んで来てたとのこと。
きっと、午後からの出来事。
写真は同じ場所で2月上旬に見かけたエゾフロウ、眠たそうに目を開けたり閉じたりしながら、顔をぐるりぐるりとさせながらひと所でじっとしていて、その時、その下で偶然見つけたペリット(消化できなかった毛や骨を塊にして吐き出したもの)に、モモンガの頭の骨が残っていました。
モモンガの毛が散乱していたとの情報も22日頃と26日頃に、それぞれ一ヶ所あり、私が知るだけでも、この狭い範囲で2週間足らずの間に、少なくとも3匹のモモンガが食べられてしまっているようです。
犯人はほぼエゾフクロウですから、エゾフクロウがやって来たなんて聞くと、また、食べられてしまうのでは…と、もう、気が気ではなく、とにかくモモンガの姿を一目見ないことにはと、空が白んできた頃、毛が散らかっていないことを祈りながらいつもの森に出かけてみました。
私が歩ける範囲なんてたかだか知れてますけど、そこにそれらしい形跡は見つからなくて、取りあえずはホッと一安心。そして、いつものようにトドマツの樹冠にはモモンガの可愛い姿があってくれました…笑。
でも、あまり警戒してない感じで逆に心配。四六時中、モモンガのそばにいて守ってあげたくさえなっちゃいます。食べられる方はもとより食べる方だって、危険ととなり合わせの厳しい自然の中で、懸命に命を繋いでいるのだとわかっていても、ついついモモンガびいきになってしまいます。
いつでもモモンガがいてくれる、こんな風がいつまで続くのか…、きっと、ねぐらの引っ越しやら何やらで、何時かは出逢いにくくなってしまうんだろうなぁ~、そしたら、淋しいんだろうなぁ~、しばらくは、このままで…。
知床峠が閉まっている冬、知床連山の反対側の羅臼へ行くには、知床半島の付け根を横断する根北峠(国道244号線)を越すこととなり120キロ程の道のり、時間にして2時間~2時間半。
でも、時間をかけてでも行って乗りたくなるのが、何としても一度は乗りたくなるのが、この流氷シーズンに羅臼で運航している、通称「ワシ船」。
先日、行って来ました。
そして、乗るなら絶対、日の出前に出航する早朝便。
国後島から昇るお日様と朝の光をうけながら流氷原を謳歌するワシたち、そんな光景に出逢える便です。
となると、ウトロを出発するのは、朝3時!…
勿論、頑張りました。
ブラックコーヒーを飲みながら、一路、羅臼へ。
到着して船に乗り込み港内の氷をガリガリしながら出航。
するとすぐに、遥か国後の空が赤く染まり始めて、思わず寒さを忘れてキャビンから飛び出していました。そして、そして、朝日に輝く流氷原にはオジロワシやオオワシの姿が…、となるハズだったのですが、何故か、カラスがいっぱい!自然のことですからね、仕方ありません…笑。
勢いにまかせ向かってくるオオワシに圧倒され、思わず場所を譲らざるを得なかったオジロワシ!この日のベストショットです。
よく見ると、このオオワシ、おしゃれをしたらしく髪型をばっちりキメちゃってます。なかなかハンサム!… って、オスかメスかわからないですけど(笑)。やっぱり、カッコイイですね。
「ワシ船」は始めてという一緒に行った同僚も、ワシの大きさに、カッコよさに、近さに、多さに、興奮していたようです。
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だいぶあったかくなりました。
今朝、マイナス2度。
10時すぎ、プラス4度!
春はすり足でやってくる。
■現在の流氷の状況
先日、連泊いただいたお客様、1日中めいっぱい、冬の知床を歩いていらっしゃいました。
「天気が良かったので気持ちがよく、景色もキレイで、キュッ、キュッ、キュッ、キュッ、と、雪を踏みしめながらスノーシューで歩くのが楽しくて。」と、ホテルにお帰りになられステキな笑顔でお話下さいました。
ただ、残念なことに動物たちとの出逢いにはあまり恵まれなかったのこと、それならばと、「モモンガに逢ったよ!」情報が相次ぐ森に、ご出発の前、ちょっと行ってみましょうかということになり、一緒に早起きを頑張って出かけたんです。
すると、歩き始めて間もなく、信じられないんですけど、な、なんと、モモンガが逢いにきてくれました!…笑。
知床がお客様に運を贈ってくれたようです…笑。
樹を登る後姿に、滑空する姿に、葉をカジる姿に…、興奮していたのは、お客様より私だったような気もしないでもないですが、モモンガに出逢っていただけて良かったです。
ネイチャーガイドさんのブログを見ても、お客様のお話を聞いても、今シーズンは、本当に「モモンガ」との出逢いに恵まれているようです。出逢いたいと思っていらっしゃる方、今シーズンはチャンス!かもです。
この度、お客様は、去年の夏からもう3回目だそうで、遠く大阪から千歳空港で飛行機を乗り換え女満別空港に降り、また、バスに乗り換えてと、乗り継ぎしながら一日がかりで知床に足を運んで下さっています。
3日間のご旅行でも知床を楽しめるのは中1日。それでも、知床に来て下さる、その知床への思いが嬉しくて、また、そう云うお客様が他にもたくさんいらっしゃるんだなぁ~と思うと、本当に有難いことと思えてきて、知床を思う存分楽しんでいただけたらと思います。
お客様、楽しい時間をありがとうございました。
フレペの滝へむかう雪原で見つけた雪のコブ。
見事なコブっぷり…笑。
たぶんキツネのだと思うんですけど足跡のシュカブラが出来上がっておりました。
フレペの草原を、びゅぅー、びゅぅー、びゅぅー、びゅぅー、すさまじい音で吹き抜けていた北風の仕業です。
まだ、まだ、面白かったり不思議だったり、いろんな風のいたずらを見つけられるかもと、むくむくと期待がわいてくるのですが、なんせ、風が強くて強くて、時々雪も混じったりで、寒くて寒くて、あえなく探しまわるのを断念。
それでも、こんな日だからこそ海の景色を見ておかねばと、意を決してフレペの断崖に立つと、どんよりとした海と流氷の白さが対照的で印象深い光景に出逢うことできました。
強く吹く北風が、沖へと流されてしまっていた流氷を連れ戻してくれていました…笑。
森では、風が吹き抜けるたびに樹がきしみ、凍裂…?、なんて思うほどの大きな音が響いておりました…笑。
この北風、どうやら動物たちの痕跡もひっかきまわしてくれたようで、新しいのか古いのか、わかりずらく…涙、シャッターを押す私の指の感覚も、ものの数秒で奪っていき、この日撮った写真はほんの数枚…涙。
良くも悪くも、いろいろやってくれた昨日の北風です。
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まだまだ、北風が流氷を運んできます。
今朝は寒いっす。マイナス15度。
天気いい10時すぎ。マイナス9度。
GWの宿泊プランも販売中ですよ。
■現在の流氷の状況
お休みの朝、カーテンをあけると空が真っ青。
この青空のせいか昨晩の疲れなんて何処へやら、気持ちはとっくに「モモンガに逢ったよ!」情報が相次ぐいつもの森に行っちゃってました。
重ね着をしてカイロをペタペタ貼って、ぬかりなく身支度を整え、さぁ、いざ森へ。
歩き始めると、すぐに、エゾリスが逢いに来てくれました。
後ろ足で器用にしゃかしゃか体をかいており、エゾリスもこの青空を喜んでいるかのようで、顔も心も思わずほころんできます。
小鳥のにぎやかな声を聞きながら、心地よく雪を踏みしめ気の向くままにのんびり森を歩いていると、頭のてっぺん辺りにはらはらと雪が降ってきて、冷たいなぁ…と、思いながら、見上げる目に飛び込んできたのは、なんと、モモンガ!…笑。
トドマツの樹冠で枝から枝へと動きまわっていて、その度に、積もった雪は蹴散らされ降り落ちてきます。光を受けてキラキラする雪がまたキレイで…笑。お気に入りのトドマツの葉を探していたのでしょうかね…。今年は、モモンガが好調!のようです。
たくさんのお客様が出逢えって頂けるとイイなぁ~って思います。
海に突き当たると、蓮の葉氷が漂い、その間の海面が鏡のように張りつめていて、まるで、月の表面を見ているかのように思えてくる私の好きな流氷の海が広がっていました。
可愛い動物たちが暮らす森でのんびり過ごして、なんか私も動物たちと一緒に森で暮らせたような気がして嬉しくなっていると、東にあった太陽はすっかり西に傾いておりました。夜型の動物たちが、この森の何処かでソワソワし始めているのかなぁ~、なんて思いながら、ふと気がつくと、久しぶりに見る知床連山が心なし夕陽に山肌を染めておりました。
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まだまだ流氷びっしり真っ白です。
日差しが少しやわらか。マイナス7度。
夕方、マイナス6度。
現在オホーツク海の68%くらい流氷に覆われてます。
■現在の流氷の状況
「いる! いる!」
「…? 何がいる?」
「モモンガ]
「…?
どこ?」
「そこ」
「あっ、ホントだ!」
今日のドラマは、友人とのひそひそ声での嬉しいやり取りからから始まりました。
憧れのモモンガが、目の前で、本当に、すぐ目の前で、トドマツの枝先をしっかり持って葉を食べてくれています。
お客様からも、ガイドさんからも、連日のようにモモンガを見たと聞いており、今日は、モモンガに出逢いたいなぁ~って、思って、知人と一緒に森歩きにでかけたんです。
ですから、狙いのままのこの現実が夢のようで、こんなに望みのままに出逢っちゃっていいのかなと、信じられない思いでした。
こちらに気づいているのか、いないのか、全然、警戒する風はなく夢中でむしゃむしゃしています。
近くでエゾシカが樹皮を剥いで食べていて、そのガサガサとした音に、モモンガが逃げてしまうのではとヒヤヒヤさせられたりもしましたが、やはり気にする風はなく、むしゃむしゃしてくれていました。
よほどこの場所が気に入っているのか、ここのトドマツの葉が美味しいのか、しばらく、一緒に過ごすことができました。
カワイイです! めちゃくちゃカワイイです! … 大きな目も、小さな手も、口元も、まるまった背中も、背中に背負われているかのような尻尾も、皮膜のくねくねも、もう、たまらなくカワイイです。
満たされて、癒されて、引き上げようとした帰りしな、私達の横をすり抜けるように後方からふっ飛んでくる物体。目を丸くして友人と顔を見合わせ「見たっ?」「見たっ!」
なんと、滑空…笑。
その先を目で追うと、今度は右の方から目の前にふっ飛んでくる物体、またも、滑空…笑。もう、天にも昇る心地です。
モモンガと楽しいひと時を過ごさせてもらった森に「ありがとうございました」と、頭を下げて帰って来ました。
考えてみると、この日、友人も私も朝寝坊をして歩き始めが遅れたんですけど、そのことも、流氷の海がとてもキレイでプユニ岬で道草したことも、ルートどりも、食痕を見つけて立ち止まったりしたことも…、きっと、全てが、この出逢いのために神様が用意してくれた筋書きだったんだなぁと、思って、神様に感謝。
この夜、モモンガを、その愛しい仕草を思いだしながら、美味しいビールを頂きました。
きっと、モモンガは、私達を選んで逢いにきてくれた!…笑。
「モモンガに乾杯!」。
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流氷びっしり真っ白です。
風強いっす。マイナス10度。
お昼すぎでも、マイナス9度。
2月・3月寒い予報です。
■現在の流氷の状況
聞きなれない声に「はっ」として、辺りに目をやると、すぐ目の前の樹で、エゾリスが2匹、一匹は幹の上から、一匹は幹の下から、顔を寄せ合っておしゃべりしてました。
「こぅわっ、こぅわっ、」でもなく、「くぅわっ、くぅわっ、」でもなく、でも、なんか、そんな感じで、とにかくやわらかい優しい声でおしゃべりしてました。
エゾリスは朝方の2、3時間位で食事を済ませ、残りの時間のほとんどを巣で寝て過ごすそうなのですが、「お腹もいっぱいになったし、さぁ、帰ろうかぁ…」なんて、仲良く話していたんでしょうか、この後、この2匹は、ぴょん ぴょん、ぴょん ぴょん、枝から枝へと飛び移りながら、アッと云う間に遠ざかり見えなくなってしまいました。
そんなほのぼのとした様子も声もとっても可愛らしくて、ほっこり、ほっこりして帰ってきました。夢中で見入ってしまって、そんな様子の写真は残念ながら撮れてません…笑。
実は、この日、クマゲラにも出逢えたんです。
樹を叩いては虫を食べ「キョーン、キョーン」と声を上げると、すぐに飛び立ち「クルッ、クルッ、クルッ」と、鳴きながら次の樹へ移ることを繰り返していて、移動する樹と樹が近かったので、じっくり観察することができました。
雪の上にも動物たちの気配がいっぱい残っていて、曇り空でしたけど寒さは気持ち和らいでおり、動物たちも活動しやすかったのでしょうかね…笑。
いつもの森での出来事でした。
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がっちり寒いです。
深夜1時。マイナス14度。
起きたころ、マイナス10度。
今日は流氷ちょっと沖より。
流氷に雲のカゲがおちてます。
■現在の流氷の状況
先日、冬の知床五湖へ行ってまいりました。
冬期通行止め前に、知床五湖にお越しいただいた方にはおわかりになるでしょうか?
これ、雪原ではなくて1湖なのです。凍った湖に雪が積もっているのです。
で、「今年はチャンス!」って、何がチャンスかと言うと、こんシーズンは、夏とほぼ同じ感覚で冬の知床五湖を楽しめるのです。
これまでの冬期知床五湖ツアーは、岩尾別ゲートから人力(スノーシューや歩くスキー)で、知床五湖まで行かなければなりませんでした。
しかし今年は、岩尾別ゲートから知床五湖駐車場まで約5kmを車で行けるのです!
もちろん、ガイド同行が必須。車も事前登録した車両のみです。
参加するには、認定ガイドツアー同行のツアーへお申込み下さい。
所要時間は、ウトロ温泉からの移動時間も含めて5時間前後。ツアー料金も6,000円~7,000円前後となります。
過去の冬ツアーよりも、時間も費用も体力面でもお得な、今年の冬の知床五湖ツアー。「時間に余裕がない…。」、「体力的にちょっと…。」、なんて、おっしゃる方でも、わりと気軽に参加できるのが今シーズンです。
夏には歩けない湖面の上を歩いたりもしますが、歩く踏み跡で景観を損ねないよう、散策ルートは決められており、辺り一面の銀世界を、まっさらな雪原と真っ白な知床連山を楽しめます。
さらに、断崖際までいって高い場所から流氷の海を眺める!なんてお楽しみもプラスされています。
雪と静寂に包まれる五湖の森で、小鳥の声や樹々の音…、動物たちの気配に心をかたむけながら、冬の五湖の景観に酔いしれてみませんか?
今年は特別です。
冬の五湖、夏とは全然違っています。イイ!ですよ。
お気軽にお問合せください~。
・開催期間:2月~3月中旬頃まで
・所要時間:5時間前後
・参加費用:¥6,000 ~ ¥7,000
※ ガイド会社により、出発時間、参加代金が異なります。
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五湖の断崖からみる流氷。
冷えてます。マイナス9度。
昨夜からずっと、- 9度。
昨日は満月でした。
流氷が月光に青白く光ってました。
■現在の流氷の状況
オーロラファンタジー会場(オロンコ岩駐車場)からの港の眺め。
流氷が押し寄せて海水が冷やされ、港内では海表面が板のように凍り亀裂が生じています。
波が、ドボンッ、ドボンッと音を立てるたび、亀裂が広がったり狭まったりする様子がオモシロくてしばらく眺めてまいりました。
港で産声をあげたばかりの氷。
これから、ぶつかり合うごとに周囲がめくれあがって「蓮の葉氷」へと育ち、さらに、くっついたり離れたりしながら大きな「海氷」へと成長を遂げます。
この港で出来た海氷も流氷と呼ぶのだそうです。
「知床ウトロ港産の流氷」という訳で、「おぉ~、さすが、知床、やるじゃんっ!」なんて、思ったりして…笑。
後方のオロンコ岩側の海を眺めると、ボールのような流氷がごろごろ転がっており、プユニ岬へと場所を移して眺めると、海面は流氷で埋め尽くされておりました。
きっと、この流氷原の中には、港から押し出され旅に出た知床ウトロ港育ちの流氷も混ざっているんだろうなぁ…笑。
せっかくですから、いろ~んな場所から、いろ~んな流氷を眺めて下さいね、ついでに、アザラシの姿も探してみて下さい、もしかすると…。
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昼のNHKご覧になりました?
明け方、マイナス7度。
おやつどき、プラス3度!
今日はあったかですねー。
水曜日からしっかり冷えます。
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流氷の状況はこちらをご覧ください。
・気象庁オホーツク海の海氷分布
・JAXAみどり2流氷速報
・第一管区海上保安本部海氷情報センター
日本海側を中心に、全国各地で大雪のニュースが届いていますね。
転倒などケガなどされませんよう、くれぐれもご注意ください。
さて、そんななか、こちら知床にて、まっさらな雪がつもった冬の森へ出かけて来ました。昨日、そして、きっと昨晩も舞い続けた粉雪が、森をふっくら包み込んで別世界に変えてくれていました。
動物たちの気配も包みこんでしまっていて、ちょっと つまらなく思われたりもしましたが、おとぎの国のような森に包まれているだけで、もう、嬉しくて楽しくて …笑。
しかも、滝が真っ青。
この滝「男の涙」を眺めおろす、崖っぷちに立ち、湯の華の滝を見るとその青さが際立っていました。
つい先日、晴天の日より曇天の日の方が、青く見えるんだよと聞いていて、何でかなぁ…、本当かなぁ…、なんて、歩きながら思っていたのですが、あぁ、本当だったんだって思うほど、とても青かったです。
しかも、しかも、この日の流氷は泥のようで、波の力を抑えながらも抑えきれない波にもまれている重たそうな波がゴウゴウとうごめき、そんな氷泥に、波の花と思われる茶色の帯がマーブル模様を描いておりました。
出掛けに、北風の予報と、一日中の雪模様の天気予報を見て、ほんの少し森歩きをやめようかと迷ったことを後悔させられるほどのステキな森と景色で、やっぱり、歩いてよかった、ホント、歩いてよかった!
今日、感じた森も、空気も、雪も、景色も、ぜぇ~んぶ、今日限定ものですからね …
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流氷の海、波がなくなったか。
明け方、マイナス9度。
お昼すぎ、マイナス11度。
がっちり流氷がきたからか、
今日はいつも以上に寒いです。
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流氷の状況はこちらをご覧ください。
・気象庁オホーツク海の海氷分布
・JAXAみどり2流氷速報
・第一管区海上保安本部海氷情報センター
いつものように知人と雪の森を歩いていると、モモンガが食べたと思われるお食事あとに出くわします。
散乱する、数センチ程にちぎり取られたトドマツの枝先を良く見ると、キレイに枝の芯だけが残るものや、3分から4分刈り程度に付け根部分の葉が食べ残されているもの等が混っていて、それらを、1つ、1つ、手にしては、「食べ方が雑っ!」と、モモンガを責めてみたり、「オイしい葉」だの「マズい葉」だのと、好き勝手云いたい放題の知人を可笑しく見ていたら、突然、「フンッ!」と、大きな声!
「エッ!?ホントに!?
どれどれ…」と、慌てて確認すると、確かに、1センチあるかないか
の俵型のシブい緑色をした粒がパラパラと散らかっていて、これが、モモンガの糞っ!かと、初めて見る本物の糞に、知人も私もテンションが上がりまくるのですが、ネズミの可能性も疑われ、あーでもない、こーでもないと云い合いながら、状況、色、形などから、モモンガのだと思うことに。興奮しながら夢中で話す声はきっと騒々しく、おそらく、とてもとても近い樹で、キツツキの古巣か何かを使って寝ているであろうモモンガは、さぞ、びっくりだったんだろうなぁ~
…、笑。
この日はなんとこれだけでは終わらず、続いて、モモンガが地面に着地した後、少し地面を歩行して、樹に向かってジャンプしたと思われる跡を雪の上に見つけ、更に続いて、モモンガの毛や尻尾が散らばる現場を発見!
何があったのかは皆様のご想像通りで、誰にやられてしまったのか…。モモンガに起きた惨事を悲しく思いながら、夢中で毛を拾っておりました…汗。
この日、モモンガには逢えなかったけれど、モモンガを近くに感じることができて、憧れていた人達にいっぺんに出逢えたような喜び…、というか、大満足の幸せな1日でした。
私が休みの度に足しげく通うこの場所は、ガイドツアーが出ていて、森を観察しながらスノーシュートレッキングを楽しみ、断崖に立ち象鼻の絶景を見て帰ってくる、そんな欲張りな「原生林ツアー」で、私的にはオススメ!のコースです。(※その日のコンディションにより行き先は変わる場合があります)
糞やら尻尾やら食痕は、しっかり持ち帰ってきました。
ネイチャーデスクにて大事に保管してありますので、ご覧になりたい方はどうぞお声かけ下さい。
喜んで少し得意げに披露させていただきます!
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今日は氷泥の海です。
明け方、マイナス6度。
時分まえ、マイナス7度。
ちいさな流氷がたゆたってます。
とろみのついたスープみたいです。
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流氷の状況はこちらをご覧ください。
・気象庁オホーツク海の海氷分布
・JAXAみどり2流氷速報
・第一管区海上保安本部海氷情報センター
流氷、入ってますっ!
考えてみると、観光船の出欠航が気になって、海霧が立ち込める景色が気になって、波の花が気になって、海鳥たちが気になって、夕陽が気になって…。
なんだかんだと、季節を問わず、時間を問わず、海を眺めて過ごしている気がしますが、流氷シーズン、今時期の海はとびっきりっだと思います。
流氷のビッシリぐあいやバラバラぐあいに空のご機嫌が相まって作りだす、その日その日の、その時限りの景色に、一喜一憂しながら、流氷漂う海に魅せられるひと時は、とびっきりです。
もう、眺めているだけで、心がうきうきしてきます。
港から、幌別橋から、プユニ岬から、眺める場所、場所でもその表情は全く違っていて、で、ついつい欲張りになって、あっちからもこっちからも眺めたくなって、フレペの滝、男の涙、象の鼻…へと、断崖沿いに足を伸ばして、流氷漂ういろんな海の景色に逢いに行きます。
崖っぷちに立ち、ふと、波打ち際の断崖に目をやると、いたるところで打ち寄せた波がシバれて凍りついており、厳しいがゆえの美しさに惹きつけられながらも、やっぱり、容赦のない厳しさを痛感します。と、同時に、この厳しい冬を耐え、生き抜こうとたくさんの命が頑張っていることも意識させられます。この厳しさこそが、知床の魅力の1つだと思ったりもします。
流氷、イイ感じです。雪もイイ感じです。動物たちも頑張ってます。いよいよ、今月28日からは、オーロラファンタジーも始まります。どうぞ冬の知床へお越し下さい。
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よく晴れて、よく冷えてます。
明け方、マイナス8度。
時分まえ、マイナス5度。
昨夜はオーロラが!?
あなたの街で見えましたか?
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流氷の状況はこちらをご覧ください。
・気象庁オホーツク海の海氷分布
・JAXAみどり2流氷速報
・第一管区海上保安本部海氷情報センター
月夜の知床の森に、雪中キャンプをしようと仲間が集まりました。
倒木にこんもりと積もった雪の空洞で優しくゆらぐロウソクのあかりに包まれながら、雪で作ったイスに腰掛け、雪で作ったテーブルを囲み、雪で入れたコーヒーを飲みながら、冬の夜の森になじんでいきます。
夜10時過ぎ、気温-7°…さぶっ!
なにやら、テントの裏の方で2つの小さな光がキラリとします。
「何かいるっ!」
「キツネかな?」
「キツネにしたら目が近過ぎない?」
「うんっ? うんっ!」
揃いも揃ってみんなの頭をよぎっていたのは、エゾクロテン。
けれど、様子をのぞきにやって来たのはキタキツネ、あっと云う間に期待は裏切られます。
今頃、テンは何処で狩りをしていることやら…、モモンガはとっくに、ねぐらを飛び出しトドマツの葉をかじっている頃…。
もう、じぃーっとなんてしてられなくて、夜の森へと繰り出します。
テントにぶら下げた点滅モードのヘッドライトの光を見失わないように、ザクザク、ザクザク、歩きまわっていると、今度は、エゾフクロウの声が聞こえてきます。
「狩りを始めるのろしだったりして?」
「狩りが成功したのろしかもよ?」
すると「ジジジッ、ジジッ」と、エゾモモモンガの声が聞こえたような聞こえないような、
「のろしを聞いて警戒したんじゃない?」
「いや、狩りが終わったよって仲間に知らせたんだよ!」
まんまるなお月様の光が、樹々を影に変えて雪の上に映し出してくれています。そんな幻想的な静かな冬の夜の森で、動物たちの気配をさぐりながら、たわいのない妄想がふくらみ続けていました。
夜の森へ行ってみたいと思った皆様、「雪あかりハイキング」なんていうツアーがあります。
月あかり、星あかり、雪あかり、そんなほんのりとした明るさに包まれながら冬の夜の森を感じるツアーです。
ご参加してみませんか。
知床、イイ雪積もってます! -----------------------
知床、ガッチリ寒いです。
静かな夜、マイナス8度。
お昼過ぎ、マイナス9度。
北海道どこもかしこも寒いです。
だって、冬の北海道だから。
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■流氷初日クイズ応募ページ
ヒントはこちらをぜひ。
昨晩から今朝方にかけてわんさか降り積もって、積雪は現在約60cmの知床。
その雪が降り止んで広がった今日の真っ青な空。
その真っ青な空の下、新雪をたたえた知床連山が映え渡り、もっさもさと降り積もった雪は、お日様の光をうけて眩しいほどです。
期待通りにキレイですっ!
岩尾別川と川から突き出す岩を覆うもこもことした雪、覗く知床連山。
こんな日には決まって行きたくなる岩尾別ゲート辺りの大好きなポイントです。
でも、シーズンもオフともなると道路も静かなもので、すれ違う車は1台もなく昨晩お泊まり頂いたお客様、本日お泊まり頂くお客様、この景色をご覧いただけたのかなぁ~と、ご覧いただけてるとイイのになぁ~と、そんな思いになってきます。
ドライブのあと足を伸ばしたフレペの滝への遊歩道はこんな感じ。
本日、私が一番のりだったようで、まだ、エゾシカしか歩いていないアルような、ナイような遊歩道は楽しくもり、しんどくもあり…笑。
綿菓子みたいな雪のようなシマエナガが出迎えてくれました。
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しずかに降り積もりました。
朝、マイナス7度。
お昼すぎ、マイナス4度。
夕方、ふたたび7度。
寒さ対策には、体重を増やすのが効果的です。
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■流氷初日クイズ応募ページ
ヒントはこちらをぜひ。
知床の冬の森。
どこからともなく耳に届けられる、キョーン、キョーン、クルッ、クルッという鳴き声。
いましたっ!…クマゲラ。
これまで何度森に入っても、鳴き声は届けども、その姿はいつも「おあずけ」でしたから何とも嬉しいひと時でした。
枝先に線香花火のような実を付けるハリギリの樹にしばしとまってくれていました。
しかも、2羽。
つがいだったのかなぁ…、実を食べていたのかなぁ…。
赤いベレー帽とおどけたような眼がなんとも可愛らしいですね。
知人と出かけたのですが、「私が先に見つけた!」、「いや私が先だ!」と、双方譲らず、そんなどうでもいいようなやりとりを、延々と、楽しみながら帰ってきました。
やっと、知床の森の中にも雪が積もってくれました。
まだまだ、量も少なく乾いた雪のため、笹を押しつぶすほどの重さがありません。そんな笹に積もった雪のところを歩くと、まるで、落とし穴のようで面白いです。
スノーシューで遊べます。
いよいよ、知床冬遊びの始まりですよ。
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冬がちゃんと寒いとちょっと安心。
朝、マイナス7度。
お昼すぎ、マイナス4度。
着る毛布、焼酎お湯割り、
大活躍です。
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■流氷初日クイズ応募ページ
ヒントはこちらをぜひ。
2011年12月の皆既月食。
知床ウトロ某宅にて。
満月が欠けていくにつれ、周りの星がどんどん明るく見えてきます。
満点の星空のなかにオレンジ色に浮ぶ満月。
なかなか見ごたえありです。
天気にも恵まれ2007年8月につづき、良い月食日和となりました。
次回の月食、お楽しみに。
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今朝は一転、雪の午前中です。
昨夜の月食タイム、マイナス1度。
今朝、マイナス、2度。
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朝起きると、昨夜降った雪が解けないまま残っていてくれて、早々に五湖方面に車を走らせると、狙いは的中です。うっすら雪を被った道路の上には、動物たちの足あとが、もぉ~っ、いっぱい…笑。
指の痕までくっきり残る小さな小さな可愛いネズミの足あと。
くねくねまっすぐ歩けてないのは、たぶんタヌキの足あと。
エゾシカにキツネにクロテンの足あと。
そして、そして、やっぱりありましたっ!
ヒグマの足あとが。知床公園線には、ペタペタ、ペタペタ、ゆっくり
のそのそ歩いたであろう足あとが。
岩尾別温泉道路の奥には、何かに慌てたのか、雪を蹴散らし駈け出したであろう足あとが。雪はいつも動物たちの様子をわかりやすくしてくれ、想像を膨らませてくれます。雪!…イイですねっ。
森が深い雪に包まれるのが待ち遠しくなってきました。
葉をすっかり落として冬への準備が整ったかのような樹々の森では、相変わらずエゾリスがチョロチョロしていてホオの実を抱え込んで夢中で食べていました。ネズミは巣穴の前にクルミの殻をいっぱい残していて、巣の場所がバレバレでちょっと心配。
繁殖期のピークは過ぎたようですが、自分の尿を混ぜた泥を体になすりつけたりしながらメスのあとを追うオスジカも見られます。
ヒグマはヒグマで、もう、冬ごもりに入ろうか?
いや いや、もうちょっと栄養を蓄えてからにしようか?
などと思案しながウロウロしているのかも…笑。みんな忙しそうです。
観光船の運行も終了して、知床峠も冬期閉鎖。
明日25日(午前11時)には、岩尾別ユースホステルさんの前のゲートが閉まり岩尾別温泉道路と知床公園線の奥が冬期閉鎖に入り、それに伴い知床五湖も閉園となります。
そんなこんなで閑散とした感じがしてきましたが、それは、ウトロのまちだけでのようです。
それが動物たちに関係するハズはなく、動物たちには、冬を迎えようとするこの季節の大事な忙しい暮らしがあるようです。
そう
そう、オオワシ渡ってきてます。
写真は撮れてませんが、しっかり確認できました…笑。動物たちから目を離したくない今日この頃です。
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夜明け前の南風、強烈でした。
朝、8度。
お昼、12度。上がりすぎ。
夜の浦河沖の地震、ウトロは揺れませんでした。
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日の出とともに五湖方面に繰り出すと目に飛び込んできた知床連山が真っ白。
あぁ、降ったんだなぁ、昨晩が寒かったわけです…笑。
五湖駐車場手前の道路にもしっかり雹が残っていて、歩くとジャリジャリ。
連山を映す湖、どんなにキレイになっていることか、もう、ワクワクでフィールドハスウに。ところが、なんと、あろうことか、奥五湖への遊歩道は閉鎖中、11月6日に出没したヒグマへの警戒がまだ続いていました。山がこんなにキレイなのに、風だってないから湖面もキレイなはずのに、青空も広がってくれたというのに … もう、ため息しかでてきません。
辛うじて開いていたショートコース(2湖→1湖→高架木道)を歩き始めると、遊歩道上にも雹が残っていて、その上にはキツネの足跡がくっきり。本日、私が一番ノリと思っていたのですが、しっかりキツネに先を越されていました。キツネも足元の冷たさを感じて来る冬を思っていたりして…笑。
高架木道へ上がり、展望台から眺める1湖は相変わらずキレイでした。
かつての1湖のビューポイントに代わり、すっかり知床五湖を代表する景色になった気がします。風がなくて良かった…笑。
でも、実は、渡りが始まったと聞いていたワシたちを私はまだ見てなくて、今日は北風が強く吹くことを期待していたんです。ですから、朝起きて、あまりの風のなさにがっかりもしていました。それなのに、こうして風がなかった事に感謝したりしています…笑。
知床公園線からの雪化粧の知床連山と黄金色のカラマツ林、こちらもキレイです。
この景色は、晩秋の楽しみの1つです。
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この寒さが例年なみ。
朝、マイナス2度。
お昼は11度まであがるか?
カラマツの黄金色がまぶしいです。
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カムイワッカ湯の滝への知床林道。
今春から、6年ぶりにマイカーで自由に利用できるようになり、昼日中は勿論、朝の早い時間に夜の遅い時間に、ゆっくりゆっくり何度行ったり来たりしたことか…。
冬期閉鎖の日を明後日に控え、ふと滝の前に立つと、あれっ?何度も何度も来たと云うのに一度も滝を登ってないっ!てな事に気がつきました。
カムイワッカの滝は見るよりも登って遊ぶのが楽しいですよと、あれほどお客様にお勧めしておきながら、当の本人は、走り抜けることに夢中で、一度も登ってないっ!
無性に登りたくなって、車を飛ばしカムイワッカへ。濡れた足をどうしようかと思いはしたものの、靴だけ脱いでそのまま滝へとザブザブ。
お湯の感じ、岩盤のゴツゴツした感じ、次の一歩をどこにしようかと足場を選ぶ感じ…、あっと云う間にウキウキです。やっぱり楽しい!
そして、下りになると、まさか、まさかののへっぴり腰。情けないんだけど笑えてしまって、また、楽しくなってきます。やっぱりカムイワッカは登らなきゃ!ですね…笑。
今シーズンの利用は11月2日(水)の午前11時迄です。それ以降は冬期閉鎖、来春までおあずけですからね、ぎりぎり間に合う方は、ぜひ、思いっきり遊んできて下さい。
知床横断道路も11月7日(月)午後3時をもって、冬期閉鎖に入ります。
観光船も小型船(クルーザー)は、まだショートコースで運行しているものの、知床観光船「おーろら」は運行を終了しました。
夏の観光シーズンもいよいよ過ぎようとしています。
秋と冬の狭間はちょっぴりもの淋しかったりもしますが、実は、静かな知床を楽しめる季節でもあります。
数日前、知床連山のてっぺんには、また、雪が積もりました。
頭にちょっと雪を被った知床連山はカッコイイですねっ。まぁ、冬になればなったで、真っ白に雪に覆われた連山を見て、カッコイイって思ってるんでしょうけど…笑。
今日もしっかり雪帽子を被っています。
もう根雪になるのかなぁ…。
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ぬるめの11月ですね。
それでも朝、8度。
11時、9度。
意外と気温低いのね。
湯たんぽがこいしい季節です。
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今月に入り、朝4時に何度目覚ましをセットしたことか、そして、何度眠たさに負けたことか、それでも、何度かは眠い眼をこすりこすり車に乗り込み知床峠へと向かいました。
目的の国後島から昇るお日様に焦がれて、知床に朝の光が届けられるシーンに立ち合いたくて頑張っちゃいました。
しかしながら、これまで一度たりとて雲海が広がることはなく、雲にも恵まれず…、残念ながら、感動しまくりっていうんではなかったです
…
笑。
でも、でも、空が朝焼けてくると、眠たさもいっきに吹っ飛んで、刻一刻と色を変えいく国後の空から目が離せなくなります。
本日、うっすらと白み始める中、姿を現した国後島。凪の良い海と漁火が凛としていてます。
空を染めながらお日様は昇り雲の中へと隠れていきました。雲に負けじと放たれる光がなんとも印象的でした。
そして、数日前、お日様が一番満まるに見えた朝日です。
いよいよ、今月24日の晩より、知床峠の通行に時間規制が入ります。ですから、チャンスも残すところあと5日。でも天気があまり…、明日、明後日がラストかもです。
頑張れる方は、ぜひ、暖かくしてお出かけ下さいませ。
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知床峠の紅葉はどんなか?
羅臼湖は?五湖は?と、ピークを見逃すまいと奔走しておりましたが、やぁ~、うっかりでした! カムイワッカ湯の滝への林道の紅葉のことをすっかり忘れていたのです。
昨年迄は落石防止道路工事のため今時期はすでに通行止めになっていましたから、紅葉の頃に車を走らすことができるのは、実に、6年ぶりなんですね。
えっ? こんなにキレイだったっけ!?って、思わず目を疑うほどでした。惜しくも、ピークは過ぎていた感じですが、それでも、曇り空にもかかわらずとてもキレイ でした。
そして、知床五湖。
昨日は4湖が見事でした。 手前の倒木はたぶん今年のもの、なかなかイイ感じです。
五湖には、最近ヒグマがよく来ていて、遊歩道にはその足跡がくっきり。 エゾリスもちょろちょろ …
そう、そう、そう云えば、どんぐりが見つからないです!
どんぐりが、ボタッ、ボタッと、落ちる音も聞こえてきません。不作だと聞いてはいましたが、五湖でも実りが悪いのですね、「どうしたんだろう?」と、エゾリスも首をかしげていたりして。
色づく葉っぱも落ちた葉っぱもそれぞれに表情があって面白いです。
昨日は風がびゅーびゅーうなりながら吹き抜けており、湖は海のように波打ち、樹もきしみをあげていました … 相変わらず、いろんな楽しみを用意してくれている五湖です。
知床峠の紅葉はというと、さすがに終演。
随分楽しませてもらいました。まだ、色づいていない葉を見つける一方、葉を落としてしまった樹も目につくようになってまいりました。
なんとなく暖かく感じられる秋の森が好きで、そんな森に、まだまだ、包まれていたい!
そう思いますが、いよいよ、紅葉も下り坂のようです。
晩秋の彩りを一手に引き受けるカラマツも色づきを見せてきました。
-----------------------森の中から視線をおくるのは、シブイ冬衣をまといゴツゴツした角で武装したオスジカ。
迫力が出てきましたね、繁殖期独特のあのなんとも奇妙なラッティングコールも響き始めました… 笑。
知床の秋、深まってます。
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紅葉はどんなかと、秋の森をのぞきに行ってまいりました。
先ずは、羅臼湖。
イイ感じと聞いていましたので楽しみに出かけましたが、噂どおりで、なかなかイイ感じでした。
連山に初冠雪をもたらした雪が遊歩道のところどころに残っておりましたが、さほど紅葉に影響はなかったようです
…
ホッ(笑)。
この雄大さやキレイさをどうにかお伝えしたくて、何枚も何枚も写真を撮ってはみましたが、うまくいかないです。
あまり伝わりませんが、遊歩道からの紅葉具合と3の沼湖畔の紅葉をどうぞ。
遊歩道で重なりあう落ち葉は、踏みしめるたびにカサカサ、カサカサと音をたて、その感触もフカフカ。穏やかな陽射しも秋の澄んだ空気もちょっぴり冷たい風も心地よく、風が森を吹き抜ける音や鳥の声を聞きながら、…
そう、そんな風にして感じる景色には、写真をどう撮ってみても、やっぱりかなわない気がします。
「ほら、もうちょい頑張って、ほらっ、」って、応援したくなるような色づきぐあいな気もしますが、羅臼湖は、きっと、今が見ごろです。ぜひ、お出かけ下さいませ。
羅臼湖への行き帰りに眺めた峠道の紅葉は、羅臼側の方がキレイですね。
さて、さて、気になるのは知床五湖。
歩き始めるとすぐにエゾリスがお出迎えしてくれました。
すばしっこくちょろちょろしていて、何とか写真におさまったのはこの1枚。なんとも器用な立ち姿です。
「何を食べているのか?」木の実ではなさそうで、居合わせたガイドさんに訪ねたところ、「きのこでしょうね。」とのこと。
きのこ?
クルミやドングり、硬い木の実ばかりをガジガジしているイメージだったものですから、発見! 発見っ!… 笑。
あんなオイシイきのこをエゾリスだってほおっておくわけないですね。
後ろの葉っぱはカエデの葉っぱですが、。色づきはこれからのようです。と云うわけで、知床五湖はこれからが楽しみですね。
湖畔沿いから高架木道に上ると、見下ろす1湖の湖面はべタ凪。鏡のようにくっきり知床連山を映してくれていました。とても、とても、キレイです。
真っ青に晴れわたる空が広がった秋色の知床は、どこへ行ってもキレイで、キレイでたまりませんでした。
カムイワッカ湯の滝への知床林道で、日が暮れていきました。水平線上の雲に隠れて
しまうまで、空を染めあげ沈んでいきました。
------------------
知床峠付近も今が見ごろ。
出勤どき、13度。
いま、16度。
今日は日差しもあたたか。
本日は、昇るお日様の御光を拝みに行ってきました。
今現在、日の出は5時20分頃、3時前から白みはじめる夏とは違って早起きも頑張れる時刻です。
またまた、夏とは違って空気も澄んできてますから、朝の光が届けられるシーンも、よりいっそう美しくなるわけです。
今日の朝日はと云いますと、国後島の奥の空が薄紅色に染まりはじめ、おぉ、来た来た、と思った途端に、水平線上に居すわる雲が、その光を奪いさってしまいました。
うぅ~ん、いまいち!
まぁ、こんなこともありますよね、知床横断道路の通行に時間規制が入る今月下旬までは楽しめますから、また、早起きしなくては …
笑。
峠から見下ろす景色が紅葉して、そこに、雲海が広がり、そして、光が差し込む、そんな条件が揃ってくれようものなら、それは、それは、キレイです。どうぞ、暖かくしてお出かけになってみて下さい。
帰り道、明るくなった空の下、目に飛び込んできたのは、なんと、雪をまとった羅臼岳。
えぇっ、いつの間に?
… たぶん、初冠雪。
それにしても、いつ、積もったのでしょう?
大雪山の初雪の知らせを聞いたのが、確か先月20日を過ぎたころで、こちらもそろそろかとは気にはなっていたのですが、ついに、降ったんですね。
山裾も秋色に装いを変えてきております。
海では、ゴォーゴォーと音を立てながら波が打ち寄せ、昨日も今日も、お船は全便欠航です。こんな風に時化る海も秋を感じさせてくれます。
残暑が長かったせいか、まるで、遅れを取り戻すかのように、秋が、急ぎ足で深まっていくような気がします。
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硫黄山も白くなってます。
朝7時、6度。
朝10時、11度。
帽子、手袋、マフラーほしいです。
10月1日、気温9度。「寒い。」と言える朝をむかえました。
そろそろ秋と冬がまとめて、駆けよってくる季節となりました。
その2日前、9月29日、日中20度を越える気温の中、紅葉はどんな様子かなーと、羅臼岳に登ってきました。快晴のなか快適な山登りです。
そして、山頂から斜里方向(知床半島の根元方向)の眺め。
どーん。
風は強め、かなり強めですが、この天気ですから文句は言いません。
ウトロ沖の漁船や観光船はもちろん、羅臼側にも雲が無く、イカ釣り船団が帰港する様子が見て取れます。
羅臼湖も、そのずーと奥の斜里岳も見てとれます。
さて、反対側。知床岬方向に目を向けると三峰やサシルイ岳、その向こうの硫黄山といった連なりが綺麗に見えました。
画像左側の山すそが、なんとなく色づいているような・・・。
この知床岬に向かって左側は、ウトロ温泉側、山の右側は羅臼側です。
下の画像が羅臼側の山肌。
どうでしょう、色あいが違うのがおわかりになりますでしょうか?
画像ではややわかりづらいかも知れませんが、ウトロ側と羅臼側で木々の色づきがずいぶん違うのが山頂からだとよくわかりました。
ウトロ側の方が、葉がおちて色合いがまばらな感じです。
これまでも、紅葉シーズンに知床峠にむかってみると、峠を越えて羅臼側に入ったほうが紅葉がイイ感じになっていることが多々ありました。
そんな情景も思い出しながら、なるほどなーと、なんとなく納得していました。
でも、なぜ、こんなに色あいが変わるのでしょう?
オホーツク海側と根室・釧路側の気候の違い。
寒暖の差、風の違い。
その他、いろんな違い・・・。
どなたか、ビシっと答えをだしていただけると幸いです。
ともかく、状況を整理しますと、
知床の紅葉はまだまだ始まったばかり。
で、山スソの紅葉は羅臼側のほうが良さそうだ。
知床五湖は未確認。
下山後のビールはたまらない。
というのが現在の状況です。
どこで紅葉をながめ様か思案中の皆様。
秋の知床、いかがでしょう?
ウトロ側と羅臼側、両方ご覧いただくことをオススメします。
朝、9度。
お昼、10度。
雲が冬の色になっています。
アツイ!アツイ!と、思っていたのに、ふと気が付けば、森の樹々も秋に向かって装いを変え始めたようです。
いつの間にかオスジカの頭の上の角も大きく成長していました。あどけなさが可愛らしかった仔鹿たちもたくましくなり、しっかり自分で草を食んでいる姿を見せてくれています。
季節の移ろいを感じていると、行く先の道路上に何かが散乱しています。
近づいてみると、なんとカラフトマスです。
どうしてこんな事態になったのかと、このまま放っておくわけにもいかないと思っていると、関係の方が片づけにいらっしゃいました。
岩尾別川の河口で採卵用に捕獲したカラフトマスを搬送している途中、荷台からこぼれ落ちてしまったとのことでした。
数時間前迄は、きっと母なる川で、力強くその上流をめざしていたはずです。流されても、流されても、流れに負けまいと、ひたむきに上流をめざす懸命な姿を思って、ちょっと痛々しく感じられました。
そうそう、今年も遡上が始まっています。ウトロから斜里へ向かって10キロ程の所に流れている「遠音別川(オンネベツガワ)」で、そんな様子がご覧になれます。
通りがかりにちょっと覗いてみて下さい。
晩夏の彩りはハンゴンソウ(反魂草)の黄色いお花。森に響くセミの声も、過ぎ逝く
夏を惜しんで鳴いているかのように聞こえてきます。
登って来ました!羅臼岳。
空は真っ青に晴れ渡り最高の天気です。
気温があまり上がらないうちにと早起きを頑張って5時過ぎには登り始めていて、気分も最高です。
しかしながら、久しぶりの山登りだったこともあってか、登山道の傾斜がずっしりのしかかってきます。
額からは玉のような汗がひたたり落ち、こんなにキツかったっけって思いながら、気がつけば、ヨイショ、ヨイショってひたすら言っていたような…笑。
やっとの思いで羅臼平に辿り着き、あと1キロ程、ガレ場を登れば溶岩ドームと呼ばれる頂上なのですが、途中の名水「岩清水」と頂上からの眺望を思い描いてみても、どうにも体が言う事を利かず、頂きを見上げて、この秋、紅葉がきれいな頃にリベンジすることにして、羅臼平を後にしました。
下山を始めるとすぐ大沢と呼ばれる急な下りがあり、この場所からの知床五湖を望む景色がとても好きで、写真を撮り、登山道脇で彩りを添える「イワギキョウ」や「りんどう」のお花を楽しんでいると、シマリスが遊びに来てくれました。
毛繕いをする仕草や何かの実を頬張る仕草はとてもかわいらしく、いなくなるまで一緒にいました。登山道を吹き抜ける風は、小鳥たちの声と相まってとても心地良く…
下りはちょっと余裕です(笑)。
早起きが眠くても、翌日の筋肉痛が辛くても、なぜか、山に登りたくなります。
雄大な自然に抱かれに行きたくなります。
無理せず、登れるとこまでで十分楽しめる気がします。山登り、イイですよ。
晴れました!
およそ1ヶ月ぶり、待望の晴れ休み。
勿論、雨の日には雨の日の、曇りの日には曇りの日の趣があるのはわかっていますが、こうも青空をされてオアズケされていると、やっぱり恋しくなります。
8月初めの休みは、何があっても、五湖へ行くと決めていました。
8月1日~10月20日迄は、植生保護期となり、レクチャーを受けることで湖畔沿いを自由に散策できます。ですから、自分のペースで好きな場所に好きなだけいられるんです。この日を待っていたわけです。この日に青空を引き当てるなんて、ついてます!(笑)。
しかも、昨日出没していたヒグマも五湖から離れたようで午前10時、閉鎖されていた遊歩道が、無事開きました。
早速、五湖フィールドハウスで、利用申請書に住所とか名前を記入して、券売機で立入手数料(大人250円、小人100円)を支払い、申請書と引換券を受付に提出。発行された認定書(1日有効)を持って、案内された10時10分の回のレクチャー(レクチャーは、10分間隔で行われ、1回に50名が受講できます。)を10数分ほど受け、いざ、原生林に囲まれる湖畔遊歩道へと出発です。
水草の中を気持ち良さそうに泳ぐカルガモ親子やエゾシカ親子が迎えてくれました
…
春に産まれたこどもたちもずいぶん大きくなったようです。
セミの声が鳴り響く中、蝶にトンボ、毛虫にいも虫、バッタにクワガタ、湖の中には足を出したおたまじゃくしにゲンゴロウ、昆虫たちがいっぱいです。
ネムロコウホネやキオンも、黄色いお花を咲かせていました。…
やぁ~、夏!ですね。
鳥の声や虫、きのこやお花に足止めされながら、湖面のご機嫌次第、雲の成り行き次第、陽射し次第で幾様にも表情を変える景色に夢中になっているうち、気がつけば閉園の時間で、結局、1日中、知床五湖でぶらぶらしてしまいました。
なんたって、久しぶりでしたからね
…
笑。
高架木道からの景色もイイですが、湖畔沿いはもっとイイです。
森を見ながら、湖を見ながら、ぜひ、夏の五湖をのんびり歩いて下さい。
「5湖→4湖→3湖→2湖→高架木道」(約3㎞、約1時間30分)の大ループと、
「2湖→高架木道」(約1.6㎞、約40分)の小ループの2コースがあります。
高架木道の往復だけなら立ち入り手続きは不要です。
先日7月16日から18日まで行った
世界自然遺産登録記念日イベントにて、
ご宿泊のお客様を対象に行ったご応募に
多数のご参加をいただき誠にありがとうございました。
3日間での応募総数は261枚。
その中から選ばれた幸運な方々は・・・・・こちら!
まずは!
■マグノリア賞 (ペア1組様2泊分宿泊券+航空券)
大阪府の、、、 東山 様!
おめでとうございます!!
冬の知床でお待ちしております!
そして!
オホーツクの旬の幸を
手に入れた15名の方々は
こちらです!
■辛夷賞 (オホーツクの特産品等)
北海道 赤いちびえんぴつ さん
北海道 りつ子 さん
北海道 ロカ さん
北海道 佐々田 雄二 様
茨城県 高木 正友 様
神奈川県 木下 孝夫 様
神奈川県 津止 孝太 様
静岡県 はるちゃん さん
東京都 柴 さん
東京都 よっちゃん さん
東京都 大島 恵 様
奈良県 Orchid さん
大阪府 茂利 さん
滋賀県 ぱりすちゃん さん
広島県 中島 さん
以上の皆様が当選されました!
当選された皆様には近日中に賞品の発送を予定しております。
お手元に届きますまで今しばらくお待ち下さいませ。
おめでとうございます!!
天気がイイです。
あっちもこっちも気になって、どこへ行こうか迷っている時間がもったいないくらい、天気がイイです。
水面が羅臼岳を逆さに映す3の沼の景色を想像して、かなりきれいに違いない!
と、
羅臼湖に行くことにしました。
知床峠に車を停め、羅臼側7合目付近にある羅臼湖入口を目指して、テクテク
テクテク。
眼下には見渡す限りの雲海が広がり幻想的な眺めです。
あれ、朝焼けがキレイだったんじゃないかなぁ? なんて思いながらテクテク
テクテク。
遊歩道を歩き始めるといきなりドロドロ。
ところどころでは、遊歩道が水を集めて小川のようで、ジャブジャブしながら、テクテク
テクテク。
1の沼を過ぎ2の沼を過ぎ、そして そして、3の沼。
やぁ~、絶景です。期待通りの眺めです。
白い雲をぽっかり浮かべた真っ青な空。ぽかぽかのお日様。
思わず遊歩道に寝転んでしまいました。
仰ぎ見る空は最高!
気持ちイイーッ!
どうぞ、どうぞ、お試し下さい。最高に気持ちイイです。ただ、誰もいない時がイイですね。
ゴロゴロしたついでにキツネ目線で3の沼を撮ってみました!…
笑。
6月15日から羅臼湖行きの路線バスが運行しております。
残雪多く、遊歩道はわかりにくい箇所があります。
長靴が必要です。
今しばらくガイドツアーがおすすめかも。
先日、先々日は、名古屋から友人が遊びにきていて、オーソドックスな知床観光をしてきました。
お決まりのように道路脇で草を食むエゾシカを見かけるたび、友人は「キャァー、キャァー」歓声を上げながら知床公園線、温泉道路をドライブ。
岩尾別温泉では三段の湯でかるく足湯をし、知床峠、オロンコ岩、フレペの滝を堪能し、知床五湖は、ガイドツアーに参加して湖畔を散策。
遊歩道に残るぬかるみに、ヒグマの足跡がくっきりペタペタ。
これは昨日ので、これは一昨日からついていて、これは昨日なかったから今日のでと、ガイドさんの解説はヒグマのうろうろが目に浮かぶようで、友人も私もにんまり。
ただ、ヒグマを目撃した場合はツアーを中止するのがルールですから、見かけたい気持ちは山々でも、きっと近くにいるであろうヒグマに「ホイッ、ホイッ」と、大きな声で「いるよ、いるよ」と、うったえながらの散策です。
もっとも、いろんなものを見つける度、丁寧に知床の自然を教えてくれるガイドさんのお話は、新たな発見だらけでとてもオモシロく、にわか雨に濡れながらも笑いっぱなしでしたから、「ホイホイ」イラズだったかも
…
笑。
そして、そして、シャチ狙いで羅臼の船に、ヒグマ狙いでウトロの船に乗船です。
残念ながら海の神レプンカムイ(シャチ)は姿をみせてくれませんでしたが、山の神キムンカムイ(ヒグマ)は、惜しげもなくその姿を見せてくれました。
大きなクマが無防備な格好でトドを食べるシーン、おっぱいをもらう可愛い仔グマとお母さんの心なごむシーンに大感激。
シャチはぼうずでもヒグマはふさふさ
…
笑。
シャチはお預けでしたが、羅臼の船からの眺めは最高でした。
夜には村の神コタンクルカムイ(シマフクロウ)のあの神々しい声も聞けたりして、朝は早くから夜遅くまで、まるっと2日間、知床三昧でした。知床の海の幸に舌鼓をうち、知床の神々を感じ、知床の自然を満喫した友人は、「2日じゃ足りんねぇ~」と云って、笑顔で帰っていきました。
先日、5月9日17時30分ころ、知床五湖の1湖湖畔の遊歩道を歩いていました。
生憎の曇り空で、連山はすっぽりと雲に隠れています。
思い起こせば、湖面に波がありませんように、連山が雲に隠れていませんようにと祈
りながら
何度この場所を訪れたことか…。
地面から盛りあがり脈々と地を這う根や湖面から顔を出す三角の岩。
遊歩道のほど良いアップダウンと凸凹は心地良く、心落ち着く大好きな場所でした。
フナを見つけ、エビを見つけ、エゾハルゼミを見つけたのも、この場所でした。
あれやこれやと思いだし、少しでも多くを覚えておこうと、湖畔を独り占めして佇む
と、感傷的になり過ぎてちょっとうるうる … 笑。
立ち去り難い思いを抱え、感謝の気持ちを置いて、ちゃんとお別れをしてきました。
さてさて、先日10日から、いよいよ新しい知床五湖の利用が始まりました。
7月末まではヒグマ活動期となり「高架木道」は自由に散策できますが、
「地上遊歩道」は、認定を受けたガイドツアーだけが散策できるわけです。
行ってきました!
新たなルールでは、1湖から5湖への散策順路が逆転して、5湖から2湖へと回ります。
逆から見ていくと、見慣れているハズの景色が全然違って見えたりして新鮮です。
5湖から歩き始めるとすぐ迎えてくれたのは水芭蕉の群生です。
「えっ!? こんなにキレイだったんだ!」って、びっくりです。
だって、水芭蕉の時期は奥の5湖へは立ち入れませんでしたから、初めて出逢う景色
です。そう、これから、いつでも奥5湖へ行けるのです。
勿論、ヒグマ出没時は別です。
でも、数時間のクールダウン後、また歩けます。
これまでのような開かずの知床5湖
にはならない!予定です。
確かに自由に歩けなかったり、ガイド料も必要で、イイことばかりではないけれど、ワルイことばかりでもないということですよね。
旬の水芭蕉を、ぜひ、ご覧になってきて下さい。
ご予約が必要です。
---------------------
だいぶあったかくなりました。
あさ、12度。
いま、15度。
朝、ストーブがいらなくなりました。
枯葉!と、思いきや、なんと蝶!
見事に枯葉に成り済ましています。
鮮やかな彩りのハネを閉じた瞬間、何が起こったのかと目を疑ってしまったほど枯葉
そっくり。
きっと、あの天然記念物「カラフトルリシジミ」のような扱いは受けていないに違いないのです
がこんなにインパクトのある蝶ですから名前くらいは知りたくて、知人を巻き込んで名前探しを始めました。
「ところで蝶?
蛾?」、
「蝶と蛾の違いって何?」
「夜行性で胴が太くてあんまりキレイじゃないのが蛾じゃない?」
「ハネ、たたんでないしこれ蝶だよ」
「でも樹液を吸っていたから蛾かも」
などと、あうだこうだ云いながら、たどり着いたのが「シータテハ」。
よく見ると、枯葉に見えるハネ(左ハネ限定で右ハネだと逆になります)に白で「C」の模様があります。
この模様が「L」になると「エルタテハ」…
面白いっ!
「シー」と「エル」、この単語だけで爆笑できるほど盛り上がっちゃいました
…笑。
名前の由来もインパクトがあって記憶にしっかり刻まれ、忘れない感じです。
春ですね …。
ひらひら ひらひら
あちらこちらで蝶が舞っています。
雪が解けた大地では、アリやクモ、小さな虫たちの小さな命も無数に息づいています。
そして「ダニ」の活動も始まっています。
散策あとには「ダニチェック」お忘れなく。
遊歩道わきの雪の上に爪あともわかるヒグマの足跡が残されていました。
今朝かな? 昨日かな?
あぁ、この場所をヒグマが歩いたんだなぁ~、
そして、同じ場所を私も歩いている! … そう思うだけで、ただ、ただ、嬉しくなってきます。
そう、そう、この遊歩道は、知床五湖です。
そうですっ、本日4月22日11:00、めでたく開園致しました。
今シーズンから散策ルールが新しくなりますが、5月9日までは、例年今時期同様、湖畔沿いは1湖2湖のショートコースが無料で散策できます。
逆に、1湖の湖畔沿いは5月9日までしか散策できませんから、いよ、いよ、最後です。
お越しの際は、ぜひ、ぜひ、歩いて下さいませ。
本日、残念ながら知床連山は雲の中でし