いよいよ、活動開始！です。

ヒグマが冬ごもりからあけてきていることは、ちょっと前から耳にしておりましたし、そろそろ道路脇にその姿を目にしても良い頃です。そんな事を思い始めた矢先のこと、遠目に見つけた黒い塊！
うぅーん、岩か？…いやいや、ヒグマっ！
今シーズン、はじめての出逢い。実際、こうして目にするとやはり、実感がわきます。
いよいよ！です。
いよいよ、ヒグマシーズン！です。

先日も道路脇でガードレール越しに海に目をやるヒグマを見かけました。
これからは、お客様にも、こんな機会が巡ってくるものと思います。

ヒグマとの距離を上手に保ちながら出逢いを楽しめると良いですよね…。
ヒグマがヒトに危害をくわえないよう、そんな状況をヒトが作ってしまわないよう、車から降りたりすることなく、渋滞をつくってヒグマを観察することなく、双方のために、ヒトが注意できると良いですよね…。
（他に往来する車はなく、車の中から数枚、撮らせて頂いた写真です。）

4月20日には知床五湖が開園予定ですし、観光船も20日をかわきりに、各社運航がはじまります。知床横断道路の開通もGwを目指しております。
知床もヒグマも（…？笑）、グリーンシーズンに向けて活動開始！です。

エゾリスたちの春。

とっても静かな静かな森の中、小鳥たちの声もほとんど聞こえてなくて、「今日はハズレかなぁー」、なんて思っていたんです。時に、そんな日だってありますからね…。
そしたら、私が足を進めるちょっと前の方でちょろちょろする１匹のエゾリスを発見！

でっ、でっ、そのすぐうしろにも、もう１匹、エゾリス！が…笑。追っかっけこしてました。
夢中で後を追うオスと逃げ続けるメス、
ホントのところが、どうなのかは、わからないですけど、メスにその気はなかったようで、全然、相手にしてない感じ…笑。オスの猛アタックは残念ながら失敗だったようです。
この２匹のエゾリスを見失ってしまうまで、小一時間ほど、振り回されながら遊んでもらって、相変わらず静かなままの森を出ると、雪が散らつきはじめました。
道路脇には、そんな雪空を見つめて何を思っていたのか、キタキツネ。
見事なハイジャンプを見せてくれました。
でも、こんなに高く飛んだのに、残念ながらこちらも狩りは失敗だったようです。
動物の世界も、なかなか思い描いたようには、いかないものですね…。
ついでに、この日の景色たち。
薄く広がる雲から差し込む陽射しが眩しかったフレぺの草原での眺めと
すっかり滝しぶきの氷が解けた男の涙。
雪が散らつく日も、まだ、ありそうですけど、ゆっくりと、そして、着実に春へと向かう知床です。

春に置いてきぼりにならないように…。

気がつけば４月、ヤナギも芽吹いてすっかり春の陽気です。
森の中でも雪解けがすすみ、いよいよモモンガシーズンが過ぎてしまったことを、嫌でも感じる今日この頃、気持ちの区切りにするべく、モモンガたちと良く出逢えてた場所を、ゆっくり、ゆっくり、めぐってきました。

振り返ると、出逢いはじめは昨年の12月24日で、出逢い終いとなったのは、先月、3月24日、なので、ちょうど３ヶ月。振り回されてばかりでしたけど、楽しくて、楽しくて、幸せ過ぎでした！…笑。
たくさんのドキドキと
たくさんのワクワクと
たくさんの幸せを運んでくれたモモンガたちに
洞の中ですやすや寝ているはずのモモンガたちに
たくさんの心からの感謝の気持ちを、たくさんの「ありがとう！」を届けてきました。

そして、日没をまって逢いに行ったモモンガ。
どうしても、どうしても、逢いたくなった時は、日没を待つ手が残っています、暗いんですけどね…笑。

来シーズンも、いっぱい出逢えますように！…笑。
さぁ、春に置いてきぼりにならないように、気持ちを春へと…。