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2008年4月22日 (火)

「あるものないもの」

誰かの歌詞ではありませんが、「ないもの」ばかりを考えたり数えたりしていた今日の夕方、ぼーっとした頭のまま、プユニ岬に行ってきました。

どんよりした空の色が水平線を隠し、空と海の境がわからないオホーツクの海。高台から見下ろすと、後ろから海に向かってすっかり冷気のゆるんだ南風が吹き抜けてゆきます。

50メートルほど離れた場所で大型バスが、プユニ岬での見学と記念撮影を終えた団体客を再び乗車させていました。
その道路を挟んだ山側の斜面上部にいました。

ヒグマです。

賢明な団体客はバス車中から盛大にフラッシュをたき、ひとしきりヒグマを見物するとウトロ市街地に向けて走りさりました。

どうやら、ヒグマは道路を渡りたかったのでしょう。
大型バスにさえぎられていた「いつものコース」をれやれやれといった雰囲気で山側から海岸側に渡ると、高さ1メートル20センチほどのガードレールを愛くるしいしぐさで越え、海に向け斜面を下って行きました。

2分に満たないあいだの出来事です。

ここにないもの。あちらにあるもの。
ここにあるもの。あちらにないもの。

すっかり、頭の中の「ないもの」リストは今年の初グマとの対面に占拠され、熱いライブを見た直後のような、良い意味でぼーっとした頭のまま帰りました。

ただ、消えたはずの「ないものリスト」には「いつも持ち歩いているはずのデジカメ」、だけが残る春の帰り道でした。

0422_2
水平線の無い知床の海。

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